無観客で開かれた大会には、昨年6月から開催されてきた4回の「ぷよぷよチャンピオンシップ」の優勝者に加えて、「ぷよぷよランキングポイントSEASON4」の上位4人、計8人のプロ選手が出場しました。

この8人は当日の抽選によって4人ずつA・Bブロックに分けた総当たりのリーグ戦に臨みました。1試合は10勝先取で、勝利数の多い順に順位を決定し、両ブロック1位の選手が決勝進出となります。また、決勝は10勝先取・2セット先取を勝利条件としたルールで行われました。

fron選手対へーょまは選手の試合

トッププロ8人が総当たりで対決

両ブロックの組み合わせと各選手の主な成績は以下の通りです。

Aブロックの組み合わせ

【Aブロック】

ともくん
ぷよぷよファイナルズ SEASON2  優勝
ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON3 STAGE2  優勝
ポイントランキング1位

live
ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON4 STAGE1 優勝
ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON4 STAGE2 準優勝

「SEASON4 STAGE4」を制してファイナルズに臨んだSAKI選手

SAKI 
ぷよぷよファイナルズ SEASON3  準優勝
ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON4 STAGE4 優勝

meta
ポイントランキング3位

Bブロックの組み合わせ

【Bブロック】

ぴぽにあ
ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON3 STAGE1  優勝
ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON3 STAGE2  準優勝
ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON3 STAGE3  優勝
ぷよぷよファイナルズ SEASON3  優勝
ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON4 STAGE2 優勝

fron  
ぷよぷよファイナルズ SEASON1 準優勝
ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON3 STAGE3 準優勝
ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON4 STAGE3 優勝

試合に臨む飛車ちゅう選手

飛車ちゅう
ポイントランキング2位

へーょまは
ポイントランキング4位

ぴぽにあが見せた「神プレイ」

fron選手との対戦でぴぽにあ選手の技が光った(momokenさんの解説動画より)

今回の「ぷよぷよファイナルズ」は、全員が激戦を制してきた実力者とあって、ハイレベルな試合が予選から繰り広げられました。その中でも、解説のmomokenさんが「今日一番」と驚きを隠さなかったのは、Bブロック第4試合、fron選手対ぴぽにあ選手の最後のゲームでした。

5-9でぴぽにあ選手がリードした場面。fron選手の攻撃にぴぽにあ選手は盤面を大きく崩しながら、苦しい7連鎖を返します。この瞬間では、fron選手の有利が予想されました。

しかし、ぴぽにあ選手は、たった一つとも言える勝ち筋を見つけます。不利な盤面でも、わずかな勝機にかける判断で「神ツモ」を手繰り寄せ、さらに画面外の「ぷよ」も駆使します。追い討ちをかけるfron選手に11連鎖で返し、奇跡の一勝を手にしたのです。

優勝を経験した若手同士の決勝

決勝 ○ともくん vs ●ぴぽにあ

強豪を倒して決勝に駒を進めたのは、「SEASON2」王者のともくん選手と、「SEASON3」を制したぴぽにあ選手。19歳のともくん選手と20代のぴぽにあ選手という若手対決となりました。両者とも圧倒的スコアでブロック予選を全勝しての勝ち上がりです。

「SEASON3」は他者を寄せ付けない成績を残したぴぽにあ選手。試合前のコメントでは「まだファイナルズを2連覇した人はいないので、超えにくい壁を作りたいと思います」と連覇への野望を語りました。

対するともくん選手は「今シーズンのチャンピオンシップでは、あまり結果を残せなかったですが、ファイナルズを優勝すれば僕の年になると思うので、絶対勝ちます」と意気込みました。

決勝を前にしたぴぽにあ選手(左)とともくん選手

決勝は、10勝先取・2セット先取が勝利の条件となる長丁場です。

第1セット。まずはともくん選手がほぼ限界まで伸ばし切った13連鎖で幸先のよいスタートを切りますが、ぴぽにあ選手がすぐに1ゲームを取り返して1-1となります。3ゲーム目でも「メリ土台」と呼ばれる、平らな土台を採用したぴぽにあ選手は、得意な連鎖尾での戦いに持ち込みます。セカンド、サードの連鎖の応酬を制し、ぴぽにあ選手が1-2とリードします。

4ゲーム目以降はともくんのペースで進みます。まずはともくん選手が4連取して5-2とリードを広げます。流れを変えたいぴぽにあ選手はなんとか8ゲーム目をとり、9ゲーム目も10連鎖で攻撃開始。ともくん選手は13連鎖で返すも、連鎖尾の回収技術が光るセカンド8連鎖でとどめをさし、5-4と1ゲーム差まで迫ります。

勢いに乗るともくん

圧倒的な強さを見せたともくん選手

しかし、ここからともくんの強さが本領を発揮します。隙のない内容であっという間にマッチポイントを迎え、第1セット最後のゲームでも冷静な対応でともくん選手が勝利。10-5とダブルスコアで勝利しました。

第2試合になると、ともくん選手の勢いは増し、果敢なプレイでぴぽにあ選手にさらなるプレッシャーをかけます。3-0とともくん選手がリードして迎えた4ゲーム目。これ以上離されるわけにはいかないぴぽにあ選手はスタイルチェンジも行って踏ん張ります。

さらに、5ゲーム目も奪い取り、一瞬、ともくん選手に乱れが生じたかに思えるも、6ゲーム目以降はともくん選手が「らしさ」全開のプレーで再び4連取。ぴぽにあ選手をのみ込み、スコアは7-2とリードします。

10ゲーム目でぴぽにあ選手も意地を見せます。冷静に見切った4連鎖で1勝をもぎ取って以降、じわじわと追い上げていきます。

しかし、15ゲーム目でともくん選手がリーチ。最後の最後まで高い耐久力を最後に見せるぴぽにあ選手でしたが、広がりすぎたスコア差は埋まらず18ゲーム目、10-8でついに決着となりました。

「SEASON4」の王者が決まった場面

前人未到の2度目の栄冠

試合後のインタビューでともくん選手は「嬉しいです」と喜びをかみ締めました。決勝の第2セットでぴぽにあ選手が見せた怒涛の追い上げには「怖かった」と振り返りましたが、「ファイナルズ」に向けては、本線構築のスピードアップを目指すなど十分な練習量をこなしてきました。「決勝では間違えた選択もあったけど、気にせずに突き進んできました」とメンタルの強さはコメントにも現れました。

解説のALFさんは、ともくん選手のプレイについて「劣勢になったときでも、一縷の望みを見つけることができている。耐えて凌ぎ、緊急発火の考え方やチャンスの作り方が特筆していた」と分析しています。

予告通り、誰も成し遂げたことのない二度目の「ファイナルズ」優勝を達成したともくん選手。SEASON5に向けては「全部のチャンピオンシップで優勝したい」と高い目標を掲げました。

賞金150万円は「貯金します」

MC前島亜美さんによる優勝後のインタビューに答えるともくん選手(左)

ともくん選手は「ぷよぷよ」史上最高額となる賞金150万円を獲得しました。使い道を問われると、「貯金」と答え、現役大学生としての謙虚で慎ましいキャラクターも見られました。

「ファイナルズ」で「SEASON4」が閉幕しました。momokenさんは「SEASON4のSTAGEは優勝者が全員違いました。今日は、ともくんが勝ったけれど、他では負けていました。今はともくんが一番強い。でも、今後は目が離せない『チャンピオンシップ』が続くと思います」と今シーズンを総括。そして来シーズンの一層の盛り上がりに期待しました。