【LoL】味方を支えるサポートを大友美有が解説 縁の下の力持ちとして味方を勝利に導く

「リーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)」では、各ロールの臨機応変な戦い方が勝敗を左右します。今回は、国内リーグ「League of Legends Japan League(LJL)」の「LJL 2022 Spring Split」に参戦しているプロチーム「Rascal Jester(以下、RJ)」の大友美有選手(プレイヤー名:Shakespeare)が、サポートの基本的な立ち回りを解説します。
「リーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)」では、各ロールの臨機応変な戦い方が勝敗を左右します。今回は、国内リーグ「League of Legends Japan League(LJL)」の「LJL 2022 Spring Split」に参戦しているプロチーム「Rascal Jester(以下、RJ)」の大友美有選手(プレイヤー名:Shakespeare)が、サポートの基本的な立ち回りを解説します。
目次
こんにちは! RJのサポート、大友美有(@miyu00tomo)です。
LoLには5つのロール(ポジション)が存在し、試合序盤のレーン戦の段階からそれぞれ異なった立ち回りが求められます。その中でもサポートは自分1人で火力を出すのではなく、名前の通り「味方を支えること」を前提とした戦い方が重要となります。
そこで今回は、試合全体を通したサポートの動き方にフォーカス。序盤のレーン戦を深堀りしつつ、集団戦にいたるまで、おさえておくと役立つポイントをいくつかご紹介します。LoL初心者の方、サポートに慣れていない方はぜひこの記事を参考にしてください!
※本文内のスクリーンショットは編集部側でキャプチャーしたものを使用しています。
「これからサポートを練習したい!」「どんな役割か分からないけどサポートに興味がある」といった方に向けて、まずは「サポートとはどんなロールなのか?」をざっくりとお話させてください。
冒頭で述べた通り、サポートは他の味方やチーム全体を支えるロールです。ボットレーンで一緒に戦う味方のADCをはじめ、序盤~終盤にかけて戦況を幅広く見渡し、チームが有利を取れるような状況作りを心がける必要があります。
また、レーン戦におけるサポート特有の難しさとして「トップやミッドのような1対1ではなく、2対2を前提とした立ち回り」も挙げられます。最序盤のADCは耐久力が低く、サポートが体をはって守らないといけません。そのためにも、チャンピオンの特性やマッチアップの有利/不利などの知識が問われます。
サポートとして最も意識したいのは、「ADCを守る」「ADCのファームを助ける」そして「視界を管理する」こと。いずれの場合も味方のアシストを念頭にプレイしましょう。
以上の点を踏まえると、個人的には「忍耐強く味方を助けるのが好きな人」や「相手を直接倒すより、味方を育てることにやりがいを感じる人」がサポートに向いていると思います。
ボットは2人でレーン戦を行うため、試合ごとに「チャンピオン同士の相性」を考えながらピックする必要があります。たとえば味方のADCが「ケイトリン」を選んだら、レーン戦の勝率を高めるために「カルマ」や「モルガナ」といったメイジサポートをチョイスする……など、サポートのみの有利/不利よりも、ADC込みのマッチアップを優先すると良いでしょう。
もし相性の悪い(シナジーが特に感じられない)チャンピオンを選んでしまった場合、レーン戦で不利を背負うリスクが高まります。そうならないためにも、初心者の方は自分が使いたいサポート系チャンピオンを軸としつつ、他のチャンピオンも軽く触って選択肢を増やしておくと良いでしょう。
私のお気に入りチャンピオンは「ユーミ」なのですが、簡単そうに見えて実は奥が深いんです。ユーミはWスキルで味方に密着したまま回復や攻撃が行えるものの、ただ単に密着したままだと真の強みは発揮できません。レーン戦で強気に立ち回るならADCにくっつくだけでなく、Wを駆使したアグレッシブな立ち回りが求められます。
基礎ステータスも低いので単身行動は常に危険を伴いますが、育った味方に密着できれば継戦能力を高めつつRスキル込みで一気に連続キルに繋げられます。プレイヤー自身のマッチアップ知識もあればレーン戦で負けることもそうそうありません。初心者にイチオシ! とは必ずしも言えませんが、使えて損は無いと思います。
レーン戦のサポートは1人で前に出るのではなく、味方ADCと平行線上のラインを保つのが基本。その際、「味方ADC・自分・相手(ADC/サポート)」の三角形を築くことができれば、前に出てきた相手プレイヤーを2対1で攻撃できます。逆に、こちらのADCがサポートよりも前に出るのは危険なので、なるべくADCを孤立させないように注意しましょう。
相性の悪い相手プレイヤーと上手く戦うには、「絶対に当たりたくないスキル」を的確に避ける必要があります。「レオナ」のEや「パイク」のQといった方向指定スキルはその代表格で、避けないとダメージトレードで不利を背負わされます。逆に回避できると相手のキルプレッシャーも減り、差をつけられる心配も少なくなります。
スキルを避けるテクニックは色々とありますが、対人戦では「相手プレイヤーのクセ」を見抜けると格段に戦いやすくなります。たとえば「このパイクはブッシュに入らないとQを使わない」など、余裕があれば相手の行動パターンを予測しながら戦ってみてください。
サモナーズリフトには、中に入ると外から位置が見えなくなるブッシュ(茂み)が多く存在します。このブッシュをいかに活用できるかが、ボットレーンの勝敗を左右すると言っても過言ではありません。先にブッシュの主導権を握っておけば、姿を隠しながら相手にプレッシャーを与えられるからです。
ブッシュの主導権を握るには上述のポジショニングを意識するほか、ミニオンウェーブを押し込んで自チームのラインを引き上げることが大事です。その上で相手チームのADCとサポートを牽制できると、ボットレーンのブッシュに入りやすくなります。
ブッシュの主導権を握った後は、「相手から姿が見えない」利点を活かし、視界外からプレッシャーをかけることに専念しましょう。たとえばフック系チャンピオン(レオナ/パイク/ノーチラスなど)なら、ブッシュの中からスキルを撃つことで、相手をより捕えやすくなります。ただし、ブッシュ内にワードを置かれた場合は位置がバレてしまうので、ポジションを適宜変えながら立ち回ることを忘れないでください。
ボットレーンで築いた有利をチーム全体に還元する方法として、「レーン戦におけるローム(索敵)&ガンク(奇襲)」があります。自チームがミニオンウェーブ(大砲ミニオンがいるとなお良し)を相手タワー下へ押し付けられているなら、そのままボットレーンを離れてミッドレーンやトップレーンへ介入してみましょう。
「相手チームのジャングル内へワードを置く」「ミッドレーンにガンクする」「オブジェクト(ドラゴン/ヘラルドなど)の視界を確保する」……などなど、具体的な手段はいくつか考えられます。なお、ファーストリコール時に「ブーツ」(移動スピード上昇)を買っておくと、ローム&ガンク時だけでなく、レーン戦の戦いも楽になります。
サモナーズリフトの視界管理もサポートの重大ミッションの1つです。視界を確保するために大事なのは何と言っても、「ステルスワード」や「コントロールワード」を最適な位置へ置くこと。また、必要であれば「オラクルレンズ」を装備して相手チームのワードを壊さなくてはいけません。
ワードを置く場所はプレイヤーのスキルにかかわらず、ポイントをおさえておけば試合ですぐに効果が実感できるはずです。まずは基本的な設置場所を把握し、相手ジャングルの位置予測やガンクに対処できる設置場所も徐々に覚えてみましょう。
レーン戦が終わった後の動き方は、LoL初心者にとって難しい部分かもしれません。「相手のタワーは折ったけど、このままADCと一緒に動くべき?」「相手チームにレーンを制圧されてまともに動けない」といった声をよく聞きます。
まず大切なのは、レーン戦後もなるべく味方と連携して動くこと。もっと具体的に言えば、自チームのジャングルと一緒に動き、視界を確保する(ワードを置く/ワードを壊す)のはマストです。特にドラゴンやバロンナッシャー出現前は視界の管理に加え、味方と動きを合わせることを意識しましょう。
レーン戦後の動きを簡単にまとめると、下記のようになります。
【まとめ】サポートは縁の下の力持ち
以上、主にレーン戦に軸をおいたサポートの立ち回り解説となります。
今回ご紹介した内容はどれも基本的なポイントになりますが、理解しているといないとでは確実に差がつくものばかり。初心者の方はできるところからで構わないので、レーン戦の動き方を1つずつ取り入れてみてください。
サポートを一言でたとえるなら「縁の下の力持ち」がぴったりかもしれません。
単純に相手プレイヤーを倒すのではなく、味方の支えになるような連携プレイを心がけましょう。最初のうちは大変なことが一杯ですが、壁を乗り越えるとサポート特有の醍醐味がたくさん見えてきます。
興味のある方は、ぜひサポートを練習してチームを勝利に導いてください!
(語り手 大友美有/構成 龍田優貴)
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今回で連載「大友美有はゲームを語りたい」は終わります。大友さんのメッセージです。
「GAMEクロスを通して私のコラムを見て下さった皆様、アドバイスをたくさん下さった編集部の皆様、本当にありがとうございました。コラムを通じて自分の持っている知識や、思い出を伝えることができて、とても楽しかったです。今までお世話になりました!」
おおとも・みゆう eスポーツプレイヤー・タレント・GAMEクロスリポーター。プロチームRascal Jester「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)部門」の練習生を経て、2022年からプロ選手に。「スターダストプロモーション・デジタルメディア事業部」でタレントとしても活動している。N高校在学時には、「全国高校eスポーツ選手権」のLoL部門で連覇(第2回、第3回大会)を経験した。高校対抗eスポーツ選手権「STAGE:0」でも、2020年のLoL部門で優勝を果たした。プレイヤーネームはShakespeare。
◆Twitchチャンネル:https://twitch.tv/shakespeare_33
◆ツイッター:@miyu00tomo
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大友美有さん
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リーグ・オブ・レジェンド(LoL)のプロチーム練習生、そしてタレントとしても活動する大学生で、GAMEクロスリポーターの大友美有さんがゲーム愛や日々のゲーマーライフをつづるコラムを中心とした連載です。