【LoL】大友美有が語るチャンピオン&レーン選びの極意 プレイヤーレベルに適した選択で勝利に近づこう
2022/02/27
(最終更新:2022/02/27 )
龍田優貴
大友美有がチャンピオン選びの極意を語る
「リーグ・オブ・レジェンド」(LoL)には160体近いチャンピオンが登場し、3つのレーンを主体に多種多様な戦いが繰り広げられます。今回は国内リーグ「League of Legends Japan League 」の「LJL 2022 Spring Split」に参戦しているプロチーム「Rascal Jester」(RJ)の大友美有選手(プレイヤー名:Shakespeare)が、LoL初心者に向けて扱いやすいチャンピオンとおすすめレーンを解説します。(レーン戦の基本について語った記事はこちら )
こんにちは! RJのサポート、大友美有(@miyu00tomo )です。「LoLを始めたのは良いけれど、チャンピオンの数が多すぎてどれを選べばいいか分からない!」なんてお困りの方も多いのではないでしょうか。また、「自分がどのレーン(サモナーズリフトを分割する3本の道)に合っているかを知りたい」という声もよく耳にします。
そこで今回は、LoL初心者の方でも扱いやすいチャンピオンと、比較的プレイしやすいレーンについて私なりの意見をもとにご紹介できればと思います。この記事がLoL初心者の方にとって有益な情報になれば幸いです!
初心者おすすめレーンは「トップ」か「ミッド」
LoL初心者に勧めたいレーンは「トップ」と「ミッド」の2つです。両レーンとも対面プレイヤーが1人なので、最小限の介入(味方の援護など)を除き、1人でレーン戦に集中できます。良くも悪くもプレイヤー自身の実力がそのまま結果に反映されるレーンですが、しっかりと知識や実力をつければ勝率を上げやすいレーンでもあります。
では、私が担当している「ボット」レーンはどうでしょうか。先に結論を書いてしまうと、ADCとサポートの相性に左右されるボットレーンを最初に取り組むのはおすすめしません。気心の知れたフレンドとパーティーを組んでプレイできるのであれば別ですが、必要量な知識および技量が伴っていない段階で見知らぬプレイヤーとボットレーンへ出ると、どちらかがミスした時点で著しくレーンの状況が悪くなってしまうからです(経験談)。
また、各レーンの理解力やチャンピオン同士の相性といった知識が問われる「ジャングル」も難しい役割です。もしジャングルに興味がある場合でも、一度ほかのレーン戦を経験して知識をつけてから挑戦することをおすすめします。
操作が簡単なチャンピオンから練習しよう
最初に使うチャンピオンはどれでもOK。単純な見た目の好みで選んでも全く問題ありません。ただ、どうしてもチャンピオン選択に悩んでしまう場合は、「操作方法が簡単なチャンピオン」を使ってみてはいかがでしょうか。
例えば敵(ミニオンや相手プレイヤー)にカーソルを合わせるだけでスキルが命中する、耐久力が高い、難しいコンボを必要としない……など、難易度が低くて使いやすいキャラクターはLoL初心者向きと言えるでしょう。その際、チャンピオンを数体に絞って練習すると、より操作の感覚が掴みやすくなるはずです。
おすすめレーンとチャンピオンの定義をお話したところで、ここからは各レーンごとに私なりのおすすめチャンピオンを紹介していきます。
おすすめチャンピオン(サポート)
タンク:レオナ
耐久力が高く、レーン戦の序盤から強い
Eスキルがエンゲージに便利
Wスキル使用中の耐久力がピカイチ
メイジ:ナミ
行動妨害系スキルで敵を足止め
Wスキルで攻撃と回復を両立
Eスキルで移動スピードを底上げ
タンクとメイジから2体のチャンピオンを取り上げました。前者の「レオナ」は豊富なCCと耐久力の高さで前線を張るのが得意です。後者の「ナミ」は耐久力こそ低めながら、ダメージトレードと体力回復が同時に行えるWスキルがとても優秀。サポートは難易度の高い役割ではありますが、チャレンジしてみたい方は上記の2体をぜひ選んでみてください。
おすすめチャンピオン(ADC)
マークスマン:ケイトリン
全チャンピオンの中で、序盤は一番オートアタック射程が長い
Wスキルのトラップが視界確保に便利
Qスキルの貫通ショットでCSを取りやすい
マークスマン:アッシュ
オートアタックで敵の移動スピード低下
Eスキルでリスクを気にせず視界を確保
射程無限のRスキルで容易に敵を足止め
「ケイトリン」はどのキャラクターよりもオートアタックの基礎射程が長いため、序盤から一方的に相手プレイヤーを攻撃できます。オートアタックでスロー効果を与える「アッシュ」も個人的なお気に入りで、命中した敵をスタンさせるRスキルはレーン戦だけでなく、集団戦のエンゲージにも役立ちます。
おすすめチャンピオン(ミッド)
メイジ:アーリ
パッシブスキルで体力を回復
Eスキル始動のコンボが強力
Rスキルが追撃にも逃走にも便利
LoLを始めた当初にミッドレーンで使っていた「アーリ」は、何と言っても可愛らしい見た目がポイントです!それだけではなく、Qスキルの性能が優秀な点に加え、命中した相手をこちらへ引き寄せるEスキルも使い勝手抜群。マナ残量を管理する必要こそありますが、ミッドレーナーなら練習しておいて損のない1体です。
おすすめチャンピオン(トップ)
ファイター:ヨリック
ユニットを生み出して戦力を強化可能
強化オートアタックによってオブジェクトを確保しやすい
ゲーム後半にかけて能力がスケールしていく
ファイター:イラオイ
全体的に高ステータス
触手の攻撃が命中するごとに体力回復
集団戦で真価を発揮するスキル構成
私がまだランクマッチを始めたばかりの3~4年前、トップレーンでよく使っていたのが「イラオイ」と「ヨリック」でした。どちらもファイターなので単純な殴り合いに強いのはもちろん、両チャンピオンともRスキルがとても強く、小規模な戦闘から集団戦まで幅広くカバーできます。ヨリックは強力なオートアタック性能、イラオイはEスキルが命中した相手へ一方的にダメージを与えられる点がポイントです。
おすすめチャンピオン(ジャングル)
ファイター:ワーウィック
耐久力が高くジャグリングが容易
パッシブスキルで体力の減ったプレイヤーを素早く察知
行動妨害スキルでタイマン勝負に強い
アサシン:マスター・イー
Qスキルで複数ターゲットにダメージ付与
敵を倒すごとにスキルのクールダウンタイム短縮
キャリー性能が高くアイテムが揃ったゲーム後半に強い
「ワーウィック」はサステイン(体力回復)性能のおかげで粘り強く戦えるほか、体力の低いプレイヤーに対してアタックスピードと移動速度が上昇します。一方の「マスター・イー」はLoLを代表するレイトゲーム寄りのチャンピオン。無敵になって周囲の敵を切り刻むQスキルが強く、キルを取れば取るほどチャンピオン性能がスケールしていきます。そのほか、ガンク重視で試合を動かしたいなら「ヌヌ&ウィルンプ」あたりもおすすめです。
知識の積み重ねがLoL上達の第一歩
以上がLoL初心者に勧めたいチャンピオンとレーンの解説になります。
チャンピオンを選んでからレーンを決めるも良し。逆にレーンを決めてからプレイスタイルに見合ったチャンピオンを選ぶも良し。今回は指針として初心者向きの情報を取り上げましたが、基本的には自分が「やってみたい!」と感じた部分にチャレンジするのが良いと思います。
一見難しそうに見えますが、知れば知るほど深みを増していくのがLoLの大きな魅力。自分のできる範囲で技術や知識を習得し、少しずつ高みを目指してみてください!
(語り手 大友美有/構成 龍田優貴)
【大友美有】
おおとも・みゆう eスポーツプレイヤー・タレント・GAMEクロスリポーター。プロチームRascal Jester「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)部門」の練習生を経て、2022年からプロ選手に。「スターダストプロモーション・デジタルメディア事業部」でタレントとしても活動している。N高校在学時には、「全国高校eスポーツ選手権」のLoL部門で連覇(第2回、第3回大会)を経験した。高校対抗eスポーツ選手権「STAGE:0」でも、2020年のLoL部門で優勝を果たした。プレイヤーネームはShakespeare。 ◆Twitchチャンネル:https://twitch.tv/shakespeare_33 ◆ツイッター:@miyu00tomo