2D格ゲーの「中段」技って初めて聞いたとき謎すぎませんでした?

サイボーグVTuber「マシーナリーとも子」さんが様々なeスポーツタイトルなどを取り上げるコラム「マシーナリーとも子とeスポーツの浅瀬から」。連載44回目のテーマは「格ゲーの『中段技』」です。
サイボーグVTuber「マシーナリーとも子」さんが様々なeスポーツタイトルなどを取り上げるコラム「マシーナリーとも子とeスポーツの浅瀬から」。連載44回目のテーマは「格ゲーの『中段技』」です。
2D格闘ゲームの重要、かつなんだか不思議な概念のひとつに「中段技」がある(中段技がちゃんと整備されたのは3D格闘ゲームの「バーチャファイター」からだった気がするが、プレイしていないのでよくわかんない)。
投げ以外の攻撃技は上段技・中段技・下段技に分かれ、立ちガードでもしゃがみガードでも防げる攻撃が上段技だ。
立ちガードでは防げず、しゃがみガードで防げる攻撃が下段技だ。
これらに対して、立ちガードで防げてしゃがみガードで防げない攻撃が中段技である。
一般的に……いや一般的にではねぇな! 格ゲー界隈ではジャンプ攻撃の多くは中段判定を持つが、中段技と呼ばれることはあまりない。どっちかっつーと地上で出せる中段判定の技や必殺技のことを中段技と呼ぶことが多いな。
今でこそこの格ゲーならではの文化に慣れて理解できてるけどさ。そもそも「中段技」って名前が変だよな? 中段ってことはまんなかってことだろ? イメージ的には足払いが下段で、飛び蹴りとかが上段で、普通のパンチとかが中段だろ。なんか……なんか見た目と機能が一致しねえ!
一方、英語圏では中段技のことは「オーバーヘッドアタック」と呼ぶらしい。こちらはかなりしっくりくるネーミングだね。しゃがみガードっていかにも頭上の攻撃はガードできなさそうだもんな。
「グランブルーファンタジー ヴァーサス」の共通システムであった中段技もこの名前だったね。日本でも中段じゃなくてオバへって呼んだ方が伝わりやすくない??? もう完全に中段で定着してるから無理だと思うけど。
中段技の共通システムといえば「ストリートファイターIII」シリーズの「リープアタック」なんてのもあったね。小ジャンプしてエイヤとしゃがんでる頭を小突くようなアクションだもんな。これはかなりしゃがみガード不可能っぽい感じがするぜ。
あとはかかと落としとかもいかにもしゃがみガードできなさそうな見た目ではあるよね。頭ががら空きだぜ! って感じだもんね。
たださあ、ギルティギアの「ダストアタック」だけは中段判定に見えねえ。えっ、なんでこれしゃがみガードできないの?
ダストアタックは空中コンボを叩き込むために相手を打ち上げる技だけど、カプコンゲームの「エリアル始動技」とか「エアバースト始動技」は中段ではない。なぜ、しゃがみガードできないんだダストアタック……。
実際のところダストアタックが中段なおかげでゲームがおもしろくなってるので文句ではないんだが、ときどき冷静になってしまって「なんでこれが……しゃがみガードできないんだ!?」と思ってしまう。不思議な技だぜダストアタック……。
まあそんなことをいちいち格ゲーのモーションに言い出したら「しゃがみパンチとかジャンプパンチなんて絶対役に立たないだろ!」とか「腕組んだくらいで剣を受け止められるわけないだろ!」とかも言えるのでキリないんだけどさ。うん。
今日なんとなく話したかったことはそれだけで特に結論はないです。さあ今日もみんなで中段通していこう!
おわりです。
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