大人気カードゲーム「遊戯王OCG デュエルモンスターズ(以下、遊戯王OCG)」のデジタル版、「遊戯王 マスターデュエル」(@YuGiOh_MD_INFO)が配信開始となりひと月ほど経ちました。

遊戯王は今までに幾度となくゲーム化されてきましたが、「遊戯王 マスターデュエル」は今までの作品とは一味違います。まず目を引くのが、配信プラットフォームの多さ。PlayStation®5/PlayStation®4、Xbox Series X|S、Xbox One、Nintendo Switch™、Android、iOS、PC(Steam®)と多岐にわたり、クロスプラットフォームでの対戦はもちろんのこと、自分のアカウントをプラットフォーム間で連携することも可能です。

また、今までのゲーム版「遊戯王」といえば、アニメキャラクターを主体にしたストーリーベースのものがほとんどでした。しかし本作は遊戯王OCGに準拠したつくりになっており、ライフポイント8000スタートでデッキ枚数は40枚以上と、世界中のプレイヤーを相手に本格的なデュエルを楽しめます。

UIやゲームフローもわかりやすく、フェイズやチェーンといった複雑なルールも視覚的に分かりやすく組み込まれています。デジタルカードゲームで課題になりがちなテンポの悪さや情報過多の傾向はほとんど見られません。「遊戯王 マスターデュエル」は現代のDCGスタンダードに合わせた遊戯王OCGの新たなかたちと言ってもいいでしょう。

そんな「遊戯王 マスターデュエル」を長年の遊戯王ファンである筆者がプレイし、その魅力をいくつか紹介していきます。

昔のネタカードから今のトップメタまで収録

まず注目したいのは本作に収録されているカードの種類です。「遊戯王 マスターデュエル」のカードプールは最初期のカードから最新カードまでを網羅しており、収録カード数は1万超と、他のDCGとは比にならない膨大さを誇ります。

最新環境のカードはもちろんのこと、「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」や「ブラック・マジシャン」などの往年の人気カード、さらにはOCGでは中々見かける機会のない初期のバニラカード(通常モンスターカード)も収録されています。

大人気カード「青眼の白龍」
ネタカードとして人気の高い「モリンフェン」なども

環境トップのデッキを作ってもよし、アニメをテーマにデッキを作ってもよし、昔のカードでネタデッキを作ってもよしと、これだけのカードがあると楽しみ方は無限に広がります。

「帝」や「剣闘獣」など一部の人気デッキテーマは、1人用モードを進めると基礎となるカードがそろった構築デッキを無料で手に入れられます。

その他のカードに関してはパックを開封してそろえていくことになります。序盤は全てのカードが収録された「マスターパック」を開封することでカードを集めていき、その中で特定のカードを引き当てると、そのカードに関連したカードが集中的に収録された「シークレットパック」が24時間限定でアンロックされるシステムも搭載。

たとえば「電脳堺」デッキを作りたい場合、「マスターパック」から電脳堺関連のカードを一つでも引き当てれば、電脳堺のカードが揃いやすい「シークレットパック」が解禁されます。そのシークレットパックを購入することで、電脳堺カードがそろいやすくなるわけです。

パックから引き当てたカードはゲーム内通貨である「CP」として売却し、CPを使って目当てのカードを直接購入することもできます。CPはレアリティごとに分けられており、たとえば目当てのスーパーレアカードがあれば、要らないスーパーレアカード3枚を売却することで、欲しいスーパーレアカードを購入できます。

CPを駆使すれば目当てのカードをすぐにそろえられるだけでなく、リミットレギュレーションの変更などによってカードの価値が変動するおそれもないため、安心してカードを集められるのも本作の魅力の一つでしょう。

デッキ編集画面

これらに加え、「遊戯王 マスターデュエル」はログインボーナスなども充実しているため、無課金でも妥協せずにデッキを作れます。遊戯王OCGに比べて、新規プレイのハードルが圧倒的に低いと言えます。

直観的なUIでスムーズな対戦ができる

次に、このゲームのUIに注目してみましょう。

遊戯王OCGはルールに慣れるまでスムーズなゲーム進行が難しいこともあります。しかし「遊戯王 マスターデュエル」は全ての処理が自動化されているため、複雑な処理も公式ルール通りにテンポよく進んでいき、ストレスなくデュエルができました。

遊戯王では罠カードや手札誘発カードといった自由度の高いカードが多く存在し、慣れないうちは発動のタイミングが難しい場合もありますが、「遊戯王 マスターデュエル」では自分の持っているカードの中から発動できるものを表示してくれます。相手のチェーンの途中に割り込める場合、発動するかどうかも確認してくれます。初心者には嬉しい機能と言えるでしょう。

罠カードの発動を確認してくれる
カードの発動順「チェーン」もビジュアルで分かりやすく演出される

なおこの確認システムは手動でオフにもできます。プレイに慣れ、毎回の確認に煩わしさを感じる人にも対応しているのは好印象です。

他にも、ゲームログが自動で更新される点や、相手の墓地やカードのテキストをいつでも見れる点などは、デジタルならではの利点だと感じます。遊戯王OCGでは複雑だった点がデジタル版らしく最適化されている部分が多く、「遊戯王 マスターデュエル」のプレイフィールはかなり良いと感じました。

ソロもマルチも充実したゲームモード

「遊戯王 マスターデュエル」にはシナリオを進める「ソロモード」と、オンラインで戦う「マルチモード」が搭載されています。ソロモードでは「帝」や「ジェムナイト」など決められたテーマのデッキを使い、そのテーマのバックストーリーを追体験しながら、遊戯王の基本戦略を学べます。

「帝」テーマのシナリオから

ソロモードはクリア報酬が充実しているため、カードが少ないうちはこちらを進めることをオススメします。特に「デュエルストラテジー」は汎用カード「死者蘇生」などが報酬でもらえるので、真っ先にクリアすると良いでしょう。

またマルチモードも充実しており、実力の近い対戦相手とランクをかけて戦うランクデュエルに加え、友達と自由に対戦できるフリーデュエルも実装されています。

ランクデュエルでは世界中のプレイヤーとクロスプラットフォームで対戦できるため、待ち時間はほとんどありません。好きな時に好きなだけデュエルを楽しめる点は、このゲーム最大の魅力です。

フリーデュエルは友達と対戦できるだけでなく観戦機能も備わっているため、2人以上のグループでも楽しめます。

将来的にはイベントや大会の開催も

「遊戯王 マスターデュエル」では、公式主導の大会やイベントが開催されることが告知されています。

直近では2月17~24日の期間で「エクシーズフェスティバル」が開催されています。このイベントでは、EXデッキにエクシーズモンスターしか入れてはいけないルールのもとゲーム内イベントが行われ、いつもとは違ったデッキ構築が求められます。イベント参加者はデュエルをすることでメダルを獲得でき、所持しているメダル数に応じて報酬がもらえるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょう。

「エクシーズフェスティバル」を筆頭に、今後も普段とは違ったルールのイベントが多く開催される予定とのことです。普段はあまり目立たないカードが活躍する可能性もあるため、このような変則ルールのイベントは非常に面白い試みです。今後も「遊戯王 マスターデュエル」の動向には要注目です。