格ゲーの基礎を学びたい?だったらUNIだ

サイボーグVTuber「マシーナリーとも子」さんが様々なeスポーツタイトルなどを取り上げるコラム「マシーナリーとも子とeスポーツの浅瀬から」。連載42回目のテーマは「UNIで遊ぶ」です。
サイボーグVTuber「マシーナリーとも子」さんが様々なeスポーツタイトルなどを取り上げるコラム「マシーナリーとも子とeスポーツの浅瀬から」。連載42回目のテーマは「UNIで遊ぶ」です。
2021年の年末に「ギルティギア ストライヴ(以下、GGST)」の公式アンバサダーが主催する大会に参加した。その2回戦で私たちは敗けてしまった……のだが、我々を負かしたチームはその後優勝した。それは良かった。
だがそのチームは優勝後、こう勝鬨を上げたのだ。「世界でいちばんおもしろい格闘ゲーム、アンダーナイトインヴァースをやるのだ!」
ユッ、UNI仮面ッ!!!! 畜生!!!! ヤツら最初からこのつもりで大会に参加していやがったんだッ!!!! 卑劣!
ちなみに本大会には鉄拳勢とサイバーボッツ勢も紛れ込んでいた。いずれも自らの愛するゲームをこの機会に布教しようとする、猛者にして野蛮なゲーマーたちだ。クソッ! 他ゲーでの経験をギルティギアに生かしやがって……!
だが私も優勝した暁には「デレステを初めて春に総選挙が始まったら池袋晶葉ちゃんに投票するのだ!」と勝鬨を上げたかったので彼らを非難できない。敗者に人権はない。我々にできることは……。
敗者らしく、ヤツらの言い分通りにアンダーナイト インヴァースで遊ぶだけだ。
「アンダーナイト インヴァース」とはエコールソフトウェアとフランスパンが共同開発し、2012年に発売した格闘ゲーム。最新作は2020年発売の「UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[cl-r](アンダーナイト インヴァース エクセレイト クレア)」で、PlayStation4版、Nintendo Switch版、PC版(Steam)、アーケード版(APM3)を展開している。
だいたいどんな環境でも遊べるので、たとえば君が「俺めちゃめちゃゲームやるッスよ。Xboxしか持ってないけど」といった環境でも、ゲーセンに行けば遊べる。今あるゲーセンならAPM3置いてあるだろ多分。
開発陣の顔ぶれを見てもわかるとおり、本作は「MELTY BLOOD」から連なる血統の持ち主であり、ゲストキャラとして「エルトナム」が参戦している。
本作は「伝奇ライトノベルみたいな雰囲気のゲーム」を標榜しており、かなり自覚的に中学2年生的雰囲気を醸し出している。断裂の免罪符"インスレーター"とか。なんて? ジャンル名も「正統派近代小説感覚2D対戦アクション」となっており、ヤツらは本気です。
ラノベ風を自称するだけあってモーションやエフェクト、UIはどれもクールでイカすしキャラクターも美男美女ばっかりで遊んでいて楽しいぜ。
本作はSteam版が安売りしてたときに仲間内でせーのっ、で買って4時間くらい遊んだ。そのくらいしか虚ろの夜に入り込まなかったんだけど、かなり「オッ!」と思わされるものがあったんだよね。
システムとか手触り的にもかなーり面白いゲームなんだけど、何よりも印象に残ったのはチュートリアルモードだったんだよね。
UNIのチュートリアルはすごい。UNI仮面が伝えたかったことはチュートリアルではないと思うんだが本当にチュートリアルがすごい。ゲーム独自のシステムはもちろん、格ゲーのあらゆるテクを親切に教えてくれる。
教えてくれるだけじゃなく、「なぜ必要なのか」「どういう理屈なのか」も併せて説明してくれるので理解しやすい。マジで優しい。
教えてくれる項目……というかテクのレパートリーもものすごく、考え方や格闘ゲームの仕様なども踏まえて教えてくれるので親切だし本当に参考になりますわ。格ゲー初心者はあらゆる「格ゲー初心者はこれやればいいよ」をシカトしてUNIのチュートリアルをやるべきだと思います。
これをやるだけで格ゲー初心者はワンランク上に上がると思う。格ゲーに限らずだけどPvP要素があるゲームって、ゲーム内では明確な説明がないけどみんな当然のようにやってるテクとかが無限にある。それらを「あるよ」「こういうことなんだよ」「やってごらん」って教えてくれるゲームって貴重ですばらしい。格闘ゲーム経験者も一回やってみるといい復習になるのでオススメです。
あとトレーニングモードのリセットがものすごく早いのも快適でいいね! 以前モータルコンバットのトレモリセットがすごく快適だという話をしたけど、それに匹敵するくらい早いっ!
そんなわけでヒジョーにチュートリアルがよくできてるUNI。もちろん触っててもめちゃめちゃに楽しい。グラインドグリッド周りとかは浅瀬すぎていまいち身についてないんだけど、身内でテキトーにガチャガチャ遊ぶぶんにはものすごく楽しい。
しかし自分で遊んでいてイマイチ納得いかない点が1点あってな……。いや他のヤツらから見たら「知らんがな」って話なんだけど、なぜかいろいろ吟味した末に使用キャラクターがアカツキになってしまったのが悩みなんだよな。
私はいつもゲームでは可愛い女の子をなるべく使っていきたいと思っているのによ! アカツキは……アカツキはいくらなんでも「男」すぎるだろ! 男のなかでもかなり男度が強いぞ。男の中の男。ほかにもっとカワイイ面した男の子がたくさんいるだろ! だけどよりによって……なぜかアカツキ! アカツキかわいいところあるけどさ。あるけど……アカツキ!? でもなぜか周りからは「とも子がアカツキ、理解るな〜〜」「とも子らしいキャラ選だよね」と言われてしまった。そうなのか!? どういうイメージなんだよ。
それでもやっぱりかわいいキャラ選を諦めきれない私はなんとかしたい、と見た目だけでユズリハをチョイスしてやり込んでみることにした。このキャラデザ、マジでかっこよ可愛いいすぎると思う。頭ひとつ抜けてると思いませんか?
でも操作が難しすぎるんだよな!
押しっぱで構えだけど構えキャンセルで構えないときよりも硬直が減るとかそういうテクがあるらしいんだけどなんもわからん。わかるようにゆって!!!!!
数時間トレモに籠った上で身内対戦に投入してみたけどまったく歯が立ちませんでした。やっぱアカツキや!!!
いいゲームだし安いので遊んでみてね。あと音楽もかっこいいので良かったです。
おわり。
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