皆さんこんにちは、Cabbagest(@Cabbagest_)です。

「ワールズエッジ」は2021年の競技シーンでも頻繁に採用されていて、プレイヤーからも人気があるマップのイメージですね。広さがあってエリアも豊富なので20チームがほとんど被らずに降下でき、立ち回りやすさが魅力です。

そんな中、僕たちのチーム「Meteor」はと言えば、激しいランドマーク争いに疲れてもっぱら「ランドスライド」へと降下していました。以前は「列車庫」だったエリアです。今回はそのランドスライドを例に、ワールズエッジにおける立ち回りのポイントを解説していきます。

「物資の豊富さ」「漁りやすさ」が降下地点選びのポイント

物資が上下のフロアにバラけて漁りづらかった列車庫に比べ、ランドスライドは非常に漁りやすいんです。初動後スムーズに次の行動へと移れるので、「物資の漁りやすさ」は降下地点を評価する上で大きなポイントのひとつです。

ただ、はっきり言ってランドスライドは物資的にはおいしくないエリアです。Meteorはそんなランドスライドに降り続けたことで「いい装備」のハードルが著しく下がってしまい、アタッチメントのないセンチネルとセル数個を手に「もうファイト行けるよ」と話していることもあります。いや、本当は行けないんですけどね。スナイパーがあれば良い方で、時には4~8倍スコープだけバッグに抱えて移動しながら武器を探すこともありました。

やはり「物資の豊富さ」もランドマークの重要なポイントです。装備が潤沢だとプラン通りに試合を進めやすくなりますし、心の余裕に大きな違いが生まれます。大会で「カウントダウン」や「中継地点」に降りるチームがいない時は勝手に降りちゃうんですが、もう美味しすぎてランドスライドに帰りたくなくなるぐらいです。

特にカウントダウンはワールズエッジ全体で見てもかなり強力なエリアですね。手早く漁れる構造に加えて中央のハッチを開けば全員が青アーマー以上確定で、レプリケーターがあればシールドバッテリーもクラフトできてかなり強い状態になれます。ランクマッチでは序盤の装備差がある状態でキルポイントを確保したいので、そのまますぐ「溶岩溝」や「スカイフック」へとファイトを仕掛けるムーブが流行っていますね。

カウントダウン

カウントダウンや「ラバサイフォン」は物資がおいしいのでおすすめですが、当然ドロップシップの航路によっては競合するので無理に狙う必要はありません。被りそうな時にどこへ切り替えるかも降下地点選びのポイントを決めたいですね。

ちょっと特殊なのは「ビッグ・モード」で、ここで獲得できる強化武器の性能は驚異的です。真っ先に降りて周囲へのキルムーブも狙えるエリアなので、周辺に降りた時やマップ東側から入ってくる部隊と対面するときは「強化武器を持っているかも」と警戒します。これはワールズエッジならではの要素と言えますね。

ビッグ・モードでは強武器を獲得しやすい

リングとの距離で柔軟に立ち回りを変える

物資を漁った後の定番ムーブは、やはりビーコンでリングの位置を読んで中に入りに行く立ち回り。特にランドスライドに降りた僕らのように「物資が少なくて皆が白アーマー」な状況ではファイトをする余裕がないんですよね。なんとなく戦闘を仕掛けるのではなく、ちゃんと良い場所に陣取ってから敵を撃って青までアーマーを育てることを意識して、早めに動くと安定すると思います。

どこのエリアにも「ここに居られたら嫌だな」と警戒する場所があるので、近くにいて他チームより早く到着できそうな場合は第1収縮が始まる前から移動して陣取ることも多いです。既に取られている場合も余裕を持って次の行動に切り替えることができますからね。

ただし、毎回必ず良い位置が取れるとは限りません。

たとえば初動で何かアクシデントがあって物資漁りや移動が遅れてしまったケース。先入りを諦めてクラフトで装備を補強したり他の場所を漁りに行ったりして「時間を犠牲に物資を蓄える」ムーブに切り替えます。そこからリングに入って、中で待つ敵チームを排除する戦い方ですね。

クラフトで装備をそろえる判断が必要な場合も

時には運悪く「マップの一番西に降りたのに、一番東側が安全地帯になる」こともあります。そういう場合はしっかりと回復を蓄えて、ダメージをくらってしまうのを承知で「リングと一緒に動く」ことになります。リングの境界線で待ち構えているチームに絡まれて僅かな物資を削られるのが一番悲しいので、あまり遅すぎないように移動を始めることが広いマップでは重要です。

居座らずに「明け渡す」のも選択肢

続いてはランドスライドに降りてそこが安全地帯に入っているケース。そういう時は僕たちはカウントダウンを真っ先に取りに行きますね。もちろんランドスライドが最終的にど真ん中になることもあるんですけど、最終エリアのパターンの中から考えると付近で一番立ち回りやすいのはやっぱりカウントダウンなんです。

僕からすると、最初からランドスライドに居座ることは選択肢にはありません。一旦ランドスライドを明け渡して周辺へ移動しやすいエリアをキープし、クリプトのドローンなど索敵スキルを駆使して情報を取り、最終的に再びランドスライドへ入るか考えます。

確かにランドスライドにも高台があるので、そこで待たれるのは非常に厄介です。ただ射線が各方向から通りまくっているので、最初から待っていて守り切れたケースは見たことがないですね。「最終的にかなり強い場所」でも、まだエリアが広い段階から居座れるかどうかは別なんですよね。

多彩な構成で活躍できる好バランスな環境

ムーブを決める上ではレジェンドの構成も重要です。基本的にワールズエッジで強いとされるのはコースティックやワットソンで、強いエリアに入って守りを固める立ち回りが安定します。そこへ移動のためのレジェンドを入れてムーブを速くするのも良いですし、攻撃的なレジェンドでファイトも対応できるような組み合わせにしても面白いです。

特殊なパターンではゴンドラを挟んだ「ラバサイフォン」と「クリマタイザー」の建物が並んでいるエリアですね。あそこで建物間の睨み合いになると移動系のアビリティが豊富でないと詰められないので、よく降りる方や詰めるムーブを狙いたい方ならアッシュやレイスが欲しいですね。

個人的には面倒なので睨み合いになっても基本的にファイトしないですし、お互いに時間だけを消費することになるので即座の移動をおすすめします。

建物が並ぶラバサイフォン

現在はレジェンドのバランスが良いこともあって、どの構成でも割と通用する環境になっていると感じます。にちなみに僕らはランドスライドの物資が少なすぎるので、ローバを入れてそれを補っていました。これもまたレジェンドによる立ち回りの工夫です。小細工とも言いますね。

中でも今面白いなと思うのがヒューズで、戦術アビリティの使い勝手が良すぎてファイトの起点づくりに最適なんですよね。隠れている相手に投げ込むだけで50ダメージくらい確定で与えられるので、敵にいたら相手をしたくありません。ヒューズ対策でワットソン入れよう、みたいな作戦面の面白さも今なら味わえるのではないでしょうか。

ワールズエッジはマップにおける物資のバランスの良さもそうですし、競技シーンで一番プレイされていることもあって皆さんにも馴染みのある人気マップだと思います。バランスが良い分、降下や構成による立ち回りを意識することの成果も感じやすいと思うので、今シーズンのランクマッチはおすすめですね。

ちなみにこれだけ語ったランドスライドへの降下は絶対におすすめしません。一年間降り続けてすっかり定着して「戦える初動装備」の基準もかなり下がってしまいましたが、いつかは僕たちもランドスライドにお別れを告げる時が来るんでしょうね。

(語り手 Cabbagest/構成 ハル飯田)

【プロフィール】Cabbagest

キャベジスト プロeスポーツチームMeteor(ミーティア)の「Apex Legends」部門所属。クリプト担当。以前は「レインボーシックス シージ」の競技シーンで活動していた。
■「ApexLegends」実績
シーズン2、3、5~8 プレデター到達
■「レインボーシックス シージ」実績
JCG R6S PC Master Monthly Ops -June- (2017) 優勝(eiNsとして)
玄人志向杯#2(2017)優勝(eiNsとして)
The Operation UBIDAY2017 PC オフラインファイナル 2位(eiNsとして)
2017年オーストラリアAPACファイナル出場(eiNsとして)
シーズン8 チャレンジャーリーグ 1位通過(父ノ背中として)
プロリーグ シーズン9 選手出場(戦国ゲーミングとして)
Twitter→@Cabbagest_