プロリーグには12チームが参加。4つのグループに分けて行われたリーグ戦を勝ち抜いた4組が昨年末の決勝大会に進出し、トーナメント形式で戦いました。優勝チームの賞金は1800万円! 2位以下にも賞金が用意されており、賞金を含む総額は約8000万円にもなります。

まず会場に入って驚いたのは、その熱気です。迫力のある光と音の演出は、格闘技の大会にも似ています。今回、2年ぶりの有観客での開催となりましたが、客席には出場チームの応援団や有名なプロ選手もちらほら。今大会の注目度の高さを物語ります。

カギを握るタイムアタック

タイムアタックは1位「Cats」、2位「【舞】獣神亭一門」、3位「4Sleepers」、4位「AliceWithAce」でした

最初にタイムアタックラウンドが行われました。このタイムアタックは決勝戦を有利に進める上で、とても重要です。なぜなら、上位のチームがキャラクター選択を先攻にするか後攻にするかを決めることができるからです。ほとんど場合、上位チームはキャラクターを先に指名できる先攻を選びます。後攻のチームは、すでに選択されたキャラクターを指名することはできません。

タイムアタックのステージはクエスト“光衣の皇太子”。トップの「Cats」と「【舞】獣神亭一門」との差はなんと1秒以下。【舞】獣神亭一門の方が速いかな~と思って見ていたらところに、Catsのボスへの一撃が決まったときは、思わず声が出てしまうほど興奮しました。

めんどくさいクエストで「さすがプロの技」

準決勝に勝利し、栄冠を決める決勝へと進んだのが、Catsと、リーグ戦を無敗で突破した【舞】獣神亭一門でした。

決勝の第1戦のステージはクエスト“魂の牢獄を愛でし木の闘神”(メメント・モリ)。闘神シリーズのクエストは手順がとても重要で、言葉を選ばずに言うと、とても「めんどくさい」クエストです。なかでも、メメント・モリは、順番通りに、しかも地雷を保持しつつ雑魚敵を倒さないと雑魚敵が復活するので、私的には「めんどくささナンバーワン」です。「こんなめんどくさいクエストをプロはどうやって戦うの?」。そこに注目して観戦したのですが、さすがプロ! 導線の描き方の素晴らしさに目を見張りました。ボス撃破まであとわずかのところまで競り合い【舞】獣神亭一門が勝利しました。

リーグ戦を無敗で勝ち上がってきた【舞】獣神亭一門のメンバーら

第2戦“堕獄の蓮華 三逆の咎”(デーヴァダッタ)はCats、第3戦の“吸樹のナース”(チュパカブラ)は【舞】獣神亭一門、第4戦“光衣の皇太子”(ハスター)をCatsと、最終の第5戦までもつれ込みました。

意外な結末に、どよめく会場

最後の戦いは、“記憶を屠りし闇の闘神”(アカシャ)。これまた「めんどくさい系」の闘神シリーズです。このクエストも順番通りに倒さないと、雑魚敵が爆発して大きなダメージを受けてしまいます。

決勝戦のクエスト“記憶を屠りし闇の闘神”(アカシャ)

ピック(キャラクターの選択)では先攻のCatsがストライクショットの強力なカマエル(獣神化)を選択。一方、後攻の【舞】獣神亭一門は強友情コンボを持つパーティーを選択しました。

Catsの手堅い試合運びに対し、【舞】獣神亭一門は大ダメージを恐れず、1手でボスを倒して先へ進む戦略なのでしょう。

これは上手く行けば最速ですが、ボスのHPが減りきらないと敗北する危険もある諸刃の剣。こんな思い切った策は、素人には怖すぎてなかなかできません。でもそこはさすがプロ、1手で倒してどんどんリードします。その鮮やかさは言葉を飲むほど。【舞】獣神亭一門が、このままの勢いで優勝をつかむのではないかと、私も思い始めていました。

ところが!

バトル3で、ボス敵の体力を削りきれず、雑魚敵の爆発で大ダメージを受けてHPが0となり、ダウン! 会場が大きくどよめいた意外な結果で決勝戦の幕を閉じました。

手に汗握るとはまさにこのこと。一瞬たりとも気を許せないハラハラ・ドキドキの連続でした。Catsのタイムアタックの勝利やキャラクターのピックの巧みさなどが、【舞】獣神亭一門を「自滅」とも言える結果に追い込んだのかもしれません。

初優勝に輝いた「Cats」

「ギリギリの戦いで、険しい道のりだった」

優勝チームのCatsのメンバーが、試合後にコメントしました。

あやたか選手
「本当にギリギリの戦いで、険しい道のりでした。最後まで諦めずに優勝目指してやってきてよかったです」

ねこa選手
「今日も自信のあるステージを落としてメンタル的に大変だったんですけど、なんとか切り替えてやりきりました。チームメンバーを信じて練習してきた結果が今回の優勝だと思うので、スーパーうれしいです」

るんるん選手
「全部きつかったです。いい思い出がなにもない(笑)。プロのレベルがすごく上がっていると感じています。次は、僕らが目指しているグランプリ優勝に向けて動かなきゃって思っています」

ひかり選手
「グループ C の最終戦で最下位という絶望的な状況から這い上がって、やっとてっぺんを取ったのですが、うちのチームはまだ満足しないと思うので、これからもっと最高の成績を残していきたいと思います」

HHP選手
「僕はCatsの5人目として参加させてもらったんですけど、メンバー同然のようにやらせてもらって、これ以上ない経験をさせていただきました」

MVP に【舞】獣神亭一門のやみえる選手

MVPに選ばれた、やみえる選手

【決勝大会の結果】
1位:Cats
2位:【舞】獣神亭一門
3位:4Sleepers
4位:AliceWithAce

【MVP】
【舞】獣神亭一門 やみえる選手

【取材後記】おもしろさはキャラのピックにもあり!

観戦して思ったのは、キャラのピックがむちゃくちゃおもしろい!ということ。

適性キャラクターを選ぶのはもちろんですが、相手の戦法を崩すためのキャラ選びも重要。ある程度モンストに慣れている人ならキャラの選び方で、「これは一撃狙いだな」、「一気に強友情コンボで逃げ切る構成だな」などと推測できると思います。

したがって「あ、これは相手の邪魔をしたな」とか「あれを取られたのでここで戦法を変えたな」といったような心理戦の推察も楽しめます。なかには「え?ここであのキャラ?」といったようなピックもあり、それがプレイの要となっていて、モンストの奥深さを改めて実感できました。

初めてのクエストでは、攻略サイトなどで紹介されている適性キャラクターを選ぶ人が多いと思います。確かにそれもひとつのやり方です。しかし、特に運極を目指して効率優先で周回するときなどはついつい作業になってしまいがち。

今回のプロリーグでは、「このクエストにこのキャラ?」という意外なキャラや、「え? これ誰?」といった攻略サイトには出てこないような“陰キャ”、さらに決勝戦の第3戦で【舞】獣神亭一門が★5のチャーチルを使うなど、キャラクターの性能を最大限に駆使した戦い方が印象的でした。

クエストの戦い方はひとつではありません。もっと手持ちのキャラに愛を! 倉庫で眠っているキャラを見直すいいきっかけになりました。