巣ごもりで好調なゲーム業界や、業務のデジタル化に欠かせない仕事に携わる人の年収が上がっている――。転職サービス「doda(デューダ)」が13日発表した「平均年収ランキング2021」で、そんな傾向が明らかになった。新型コロナによる世の中の変化が、年収の推移にも表れたようだ。

 ランキングは、21年8月までの1年間にサービスに新規登録した約45万人のデータから、20~65歳の正社員の年収を分析した。

 職種別では、全165職種のうち年収の上位10職種を投資銀行や運用、コンサルティングなどが占めた。

 上昇幅が目立つのは、システム開発のプロジェクト全体を管理する「プロジェクトマネジメント」系の人材だ。システムの一部分への特化ではなく、予算やスケジュール、人材配置など開発計画全体を管理できるIT人材への引き合いは特に強い。コロナを機にデジタル化を加速させる企業は多く、コロナ禍で苦しむ業界でも「プロジェクトをマネジメントする人材はグループの中で中途採用している」(ANAホールディングスの片野坂真哉社長)という声もあるほどだ。

 業種別で上昇幅が大きいのは「ゲーム/アミューズメント機器メーカー」で、前年の433万円から490万円に13%上がった。dodaの喜多恭子編集長は「巣ごもり需要に加え、芸能人による(動画配信サイトでの)ゲーム実況中継でゲームに興味を持つ人が増えたことで業績が上向き、年収を押し上げたようだ」とコメントした。

 ただ全体の平均年収は403万円で、前年より6万円(1・5%)減。コロナ禍が影響し、基本給や賞与のカットだけでなく、テレワークの浸透や時短営業による残業代減少も響いたとみている。(友田雄大)=朝日新聞デジタル掲載2021.12.13

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