注目されるプログラミング教育

プログラミングについて説明するぴぽにあ選手

ぷよぷよプログラミング」は「ぷよぷよ」を展開するセガが開発し、2020年にリリースした学習教材です。ソースコードを正確に入力していくことで、「ぷよ」が実際に動き、ゲームを完成させることを体験できます。入力量に応じて基礎、初級、中級、上級とレベルが分かれており、HTMLやJavaScriptでプログラミングを学べることが特徴です。親しみやすい「ゲーム」を使って学びに生かす試みとして、教育現場での活用が始まっています。

友だちと協力しながら入力に挑戦

文部科学省の学習指導要領では、2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されました。中学校は2021年度からプログラミングに関する学習内容がより充実し、技術・家庭科の技術分野「情報に関する技術」で扱われています。高校では、2022年度から新たな科目として「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」が全面実施されます。「情報Ⅰ」は必修科目で、プログラミングにも触れます。端末の「1人1台」配備をめざす「GIGAスクール構想」を進める政府の方針もあり、プログラミング教育はいま、注目を集めています。

ぴぽにあ選手に教わりながら入力する児童

ただ、小学校では国語や算数のように「プログラミング」という科目が設けられているわけではありません。教科の横断的な視点に立ち、プログラミング的思考を育てるように工夫をして授業に取り入れていくことが現場で求められているのです。

キーボードの入力は難しいな

ソースコードを入力する児童

私立の成城学園初等学校でも、今年から小学校3年生からタブレット端末を1人1台持つようになりました。そこで11月30日、セガの協力のもとで「ぷよぷよプログラミング」の授業を企画。システムエンジニアの経験を持つぴぽにあ選手やセガのスタッフが出向き、36人の児童がいる「柚組」でぷよぷよプログラミングの授業が行われました。

ただ、小3向けに内容がカスタマイズされているわけではなく、中高生や大人が使う教材と同じです。そして、指示通りに入力をしないと次のステップには進めません。タブレットの扱いには慣れている児童たちも、キーボードの記号を探すところで苦戦する場面も多く、講師のぴぽにあ選手が丁寧にアドバイスをしました。

小さな「ぷよ」にびっくり

小学3年生も大人と同じ画面で挑戦

授業では、ソースコードを改編することで、「ぷよ」の落下速度や大きさを自由に変えられることも紹介しました。見えないくらい小さくなったり、あっという間に下に落ちてしまったりする「ぷよ」を見て、子どもたちからは驚きの声が上がっていました。また、連鎖ボイス向けに児童たちの声を録音。連鎖が発生すると、「イチ」「ニイ」というオリジナルの連鎖ボイスが流れました。

プロのeスポーツ選手であるぴぽにあ選手との交流も児童にとっては貴重な体験です。質問コーナーでは「何年前からやっていますか?」「どのくらい勝っているのですか?」といった素朴な質問が飛んでいました。

改編して小さくなった「ぷよ」を見て驚く児童たち

最後は、ソースコードを組み立てた完成品である「ぷよぷよeスポーツ」を使って対戦。ぴぽにあ選手のプロの技に挑めるとあって、大いに盛り上がりました。

ぴぽにあ選手(右)との対戦は大盛況

ゲームの裏側を知った

授業を終えて、猿田琴々音(ここね)さんは「やったことがないものだったので、楽しかった」。新井柊紫(しゅうし)君は経験のあったスクラッチのプログラミングと比較して、「(今日の)プログラミングはかっこよかった。ゲームを作れるのは楽しかった。もっとやってみたいと思った」と話しました。

ぴぽにあ選手と記念撮影をする児童たち

担任の大槻俊也教諭は「当初は子どもたちにできるだろうかと思っていましたが、サポートもあって、なんとかついていくことができました。高学年になると、きっと子どもたちだけでもできるのではないかと思います。子どもたちが知らないゲームの裏側やeスポーツの世界を知ることができて、良かったと思います」と感想を話しました。

(GAMEクロス編集長・金子元希)

「ぷよぷよプログラミング」の記事の問い合わせはこちら

※(件名に「ぷよぷよプログラミング」と明記してください)