目次

  1. 課題だった「コミュニケーションエラー」は克服
  2. Mastersベルリンでの活躍、周りの目に変化は?
  3. Champions、GMBのnAtsを自由にさせたくない
  4. VALORANT Champions Tour – Champions

――Championsも目前となりました。今大会に向けて改善や準備を行った部分を教えてください。

ade コミュニケーションの面が最重要課題だと思っています。日本語と韓国語でコミュニケーションエラーが起きる場面が多かったので、共通の合言葉のようなものを作ってスムーズなコミュニケーションを行えるように意識してきました。

Twinkl adeさんの言っている通りで、チームとして認識している一番の問題がコミュニケーションエラーでした。その部分の練習を意識して行えたと思います。それ以外は連携、自分たちと合う構成、そういった部分を皆と話し合いながら準備しました。

――差し支えなければ合言葉についてお聞きしたいのですが……。

Crazy Raccoonのade選手

Twinkl 基本は(マップ内の)名称の部分が多いんですが、スキルを使うタイミングや種類についても幅広く用意しました。え~っと……adeさん、これ言っても大丈夫ですかね?

ade ちょっと難しいかもしれないです(笑)。

――言える範囲ですと、どのような対策ですか。

ade とっさの報告で日本語が出てしまわないように、韓国語や英語の勉強を努力し、言語面でのエラーをなるべく減らしました。コミュニケーションエラーは日本人同士でも発生する問題ではありますが、言語が違うと細かい部分での意思疎通に齟齬が出る場合があります。そういうミクロな部分の対策として語学の勉強を重視しました。

Twinkl コミュニケーションエラーは完全には防げないと思っています。たとえコミュニケーションエラーがひとつ解決しても、次はもっと上の段階(難しい課題)に進むことになります。そこでまたコミュニケーションエラーが発生します。問題にぶつかり、解決するサイクルを常に繰り返して成長しているので、根本的にはなくなることはありません。もちろん日本選手も韓国選手もお互いに努力することで、質の低いコミュニケーションエラーは減っていくと思います。あと新型コロナウイルスの影響が収まればVC以外でのコミュニケーションが増えるので、今よりもチームとしての質は上がると確信しています。

――先日、Minty選手がベルリンに同行しないことが発表されました。これはコミュニケーション面を重視した決断だったということでしょうか?

Twinkl 僕の立場としてはMintyさんがプレイしやすい状況を作れなかったことは反省しています。ただコミュニケーション面を含めて色々な部分を加味した結果、現状では今のメンバーがベストだと考えました。

ade選手

――海外からのイメージや評価について変化を感じることはありましたか?

ade そういう面でプレイに支障が出ると良くないので、いつも通りの自分たちの力を発揮できることを重視し、積極的には見ないようにしています。そういった個人的な考えもあって、変化を感じてはいません。

Twiknl 選手には評判をあまり伝えないようにしていますが、海外からのレビューを見ているとやはり前回(Mastersベルリン)のGambit Esports(以下、GMB)戦以降は非常に評判が良くなっていました。Championsに関しても、予選(グループステージ)突破を期待されているようです。だから、もっと良い姿を見せられるように頑張りたいと思っています。

――これまでの世界大会での海外チームとの試合で手応えを感じたところ、差を感じたところを教えてください。

ade エイムや事前準備、作戦や全体の動きなどは通用すると感じました。逆に差を感じたのはチームの対応力です。「相手のやってきたことに対して自分たちはこうする」とアドリブのような対応力が海外のチームは高いと感じました。

Twinkl adeさんと同じ意見です。エイムや撃ち合い、戦略の差も確かにあったかもしれませんが、一番差を感じたのは臨機応変さです。ただCRなら乗り越えられる壁だと感じたので、対応力に関しては常にチームで意識し伸ばしている最中です。

――Championsには世界の強豪チームが集まっていますが、その中でCRにはどのような強みや特徴があると感じていますか。

ade 日韓混合チームという点です。韓国と日本の考え方を融合し、色々な戦略を生み出せるのが最大の強みだと考えています。

Twinkl 新マップや新キャラ、バランス調整などのパッチに対する理解度の高さと早さです。コーチ陣だけではなくそれぞれの選手が研究してくれるので、お互いに話や提案をしやすい環境にあります。有益な情報があればすぐに検証して情報共有するので、全員が新環境を素早く理解し、意識しながらプレイします。それがCRの最大の強みです。

――ドイツでは、普段とは練習環境も生活環境も異なります。アウェーの舞台でのプレイに不安はありますか? もし対策などを立てていれば教えてください。

ade 個人的に不安は感じていますが、1週間前からドイツの時間に合わせて生活リズムを変えています。あとモニターや椅子の距離・高さを細かく調整し、オフラインの場でもいつもと同じプレイ環境を再現できるようにしています。

Twinkl 試合の対策だと、各チームの特徴や弱点をまとめています。細かい部分は言えませんが、あるチームはクリアリングが弱いから角ポジを頻繁に使って有利を取ろう、といった感じです。

Crazy Raccoonのメンバー(左)と、Gambit Esportsのメンバー(右)

――最も警戒してる、もしくは戦ってみたいチームやプレイヤーについて教えてください。

ade 最も警戒してるチームはGMB、警戒しているプレイヤーも同チームのnAts選手です。世界ナンバーワンのプレイヤーと言っても過言ではないほどのセンスを持ったプレイヤーです。彼を自由にさせると試合を一変させてしまうポテンシャルを持っているため、試合ではしっかり警戒・対応していかなければならない相手です。

個人的に戦ってみたいのはFnaticです。世界でも有数の戦略的なチームなので、このチームと戦って色々なものを得たいと思っています。

Twinkl 同じくGMBとnAts選手です。GMBはタイムの管理が非常に上手いので、そういう面で揺さぶられるのが怖いと感じています。全体的にラークが得意なチームなんですが、ラークによって穴が生まれた瞬間を巧みに突いてくるのがnAts選手です。

戦ってみたいチームはCloud9。直接対決で勝ちたい相手です。

――共通して警戒しているGMBとnAts選手ですが、彼らへの対策について言える範囲で良いので教えてください。

ade GMBはラークを武器に戦うチームです。ですのでラークの対応をするためにCRの根本的な部分を見直しました。ラークで穴が生まれないようなシステムを作り直し、実践で振り回されないように対策してきました。

Twinkl チームのローテが行われる際の空白の時間、このタイミングでラークが刺さりやすいと僕は考えています。マップによってラークの刺さりやすさが大きく変わるので、ラークが危険な場所とタイミングをチーム内で共有し、対策を準備してきました。

――最後に観戦するファンに向けてメッセージをお願いします。

ade 僕自身は派手なプレイが多くありませんが、チームを支えるような粘り強いプレイが得意なので、そういう部分を見ていただけると嬉しいです。そしてCRのスタープレイヤーたちが輝いている姿を応援していただければ幸いです。

Twinkl adeさんと同じく個人の強さにも期待して欲しいのですが、CRをチーム単位で見てくれると別の面白味が出てくると思っています。今回のChampionsは1年間を通してのシーズン最後の大会です。CRというチームが1年間でどのように変化・進化してきたのか、そういう部分に着目してくれると嬉しいです。CRの応援をよろしくお願いします。

「VALORANT Champions Tour – Champions」は日本時間12月1日より開幕。Day1の様子は1日午後10時45分から、TwitchYouTubeのVALORANT公式チャンネルにて配信されます。

Championsではまず16のチームが4つのグループに別れて戦う「グループステージ」が行われます。グループステージはダブルエリミネーション(2度負けたら敗退)トーナメント形式で進行し、各グループの上位2チーム(合計8チーム)が9日から行われる「ノックアウトステージ」に進出します。

ノックアウトステージはシングルエリミネーション(1度負けたら敗退)トーナメント形式。決勝戦は13日(12日深夜)に行われる予定です。

CRの初戦は2日午前2時から配信予定。相手はブラジルの「Team Vikings」です。

※ツイートではCRの初戦が2日午前1時からとなっていますが、正しくは2時からです。