コナミデジタルエンタテインメントが手がけるスマホ向けプロ野球ゲーム「プロ野球スピリッツA」を使い、12球団の代表選手が戦うプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL プロスピAリーグ」(通称:スピリーグ)が12月から開催されます。日本野球機構(NPB)とコナミが共催します。

開催に先立って、10月16日から各球団の代表選手3名を決める代表決定戦が始まりました。10月30日と31日には関東5球団(埼玉西武ライオンズ、千葉ロッテマリーンズ、読売ジャイアンツ、東京ヤクルトスワローズ、横浜DeNAベイスターズ)の代表を決める戦いが東京ドームシティ屋内型スポーツ施設「スポドリ!」(東京都文京区)で行われました。

オンライン予選で代表の候補を選抜

会場に集まった選手たち

代表決定戦に先立ち、オンライン予選を9月6日~13日にかけて開催。全国から15歳以上のプロスピAプレイヤーが戦い、各球団の成績上位12名(12球団合計144名)が勝ち残りました。

さらに9月25日~10月3日、勝ち残った12名を対象にコミュニケーション能力・熱意・パフォーマンス力などを測るオンライン面接が実施されました。絞り込まれた各球団8名が10月16日、30日、31日に開催された代表決定戦の本戦出場を果たしました。

10月30日はパ・リーグの埼玉西武ライオンズと千葉ロッテマリーンズの代表決定戦が行われました。西武からは、球団OBであり、西武のスピリーグ監督を務める高橋朋己さん、ロッテからは同じく球団OBの小林雅英さんが出演。未来の選手たちの戦いを見守りました。

白熱の代表決定戦

千葉ロッテマリーンズ代表選手に選ばれた今本貴選手(左から)、小倉康一選手、伊藤信義選手

本戦は3イニング制、制限時間20分、トーナメント形式で実施。上位3名(優勝・準優勝、3位決定戦の勝者)が代表に選ばれるルールで行われました。

ロッテの3位決定戦では、予選1位の伊藤信義選手と予選2位の山内陸選手が戦い、攻撃の手を休めず攻め続けた伊藤選手が6-1で勝利し、代表の座を勝ち取りました。

小倉康一選手と今元貴選手が優勝をかけて争った決勝戦は両者3-3のまま最終3イニング目に突入。3回裏に小倉選手が1点を取り、接戦を制しました。

優勝した小倉康一選手は表彰式のインタビューで「代表戦を共に戦った他の選手たちの思いを背負って、日本一に向けて頑張りたい」と意気込みを語りました。

西武の代表決定戦、決勝は大逆転劇に

2点リードで迎えた決勝戦3回裏(小林たかし撮影)

次に行われた西武の3位決定戦では、予選5位の加藤大介選手と予選7位の高橋尋斗選手が対戦。高橋選手が初回、外崎修汰選手のホームランを皮切りに攻め続けて4点を先取。加藤選手は2点を返すものの一歩及ばず、高橋選手が4-2で勝利し、代表の座を獲得しました。

そして、予選1位の波多野蒼選手と、予選3位の松井琢巳選手の組み合わせとなった決勝戦は波乱の展開に。序盤は波多野選手が攻守両面で圧倒し、2回裏まで3-1と有利に進めます。3回裏の松井選手の攻撃に。このまま試合が終わるかと思いきや、波多野選手が操るリード・ギャレット投手を崩し、3-3に並びます。3番手に登場した抑えの森脇亮介投手から1点をもぎ取り、4-3で松井琢巳選手がサヨナラ勝ちを収めました。

逆転サヨナラ勝ちした松井選手(小林たかし撮影)

表彰式のインタビューで、3位通過の高橋選手は「8人の中で、自分は打率勝率が低かったので、まだ(代表になれたという)実感はない。これからは他の2名と力を合わせて頑張っていきたいと思います」とコメント。準優勝の波多野選手は「うれしいというよりほっとしたのが正直な気持ちです。決勝戦は普段一緒に練習しているワタル(松井選手)との戦いだったので、楽しむことができました」と思いを語りました。

優勝した松井選手は、大逆転となった決勝戦を「2点リードされていたが、気持ちだけは負けないよう努めました。(波多野選手は)身内だったので、気負わず戦うことができたのがよかった」と振り返ります。MCを務めたパトリック・ユウさんから意気込みを聞かれると「1位という結果に恥じない成績を残したい」と答えました。

eBASEBALLプロスピAリーグ 千葉ロッテマリーンズ・埼玉西武ライオンズ 球団代表決定戦

■千葉ロッテマリーンズ試合結果(以下、敬称略)

  • 3位決定戦 〇伊藤信義 6-1 山内陸
  • 決勝戦    〇小倉康一 4-3 今本貴
  • 代表選手 
    1位 小倉康一:たがちゃん
    2位 今本貴:万枚(K T M)
    3位 伊藤信義:like

■埼玉西武ライオンズ試合結果

  • 3位決定戦 〇高橋尋斗 4-2 加藤大介
  • 決勝戦    〇松井琢巳 4-3 波多野蒼
  • 代表選手  
    1位 松井琢巳:ワタル
    2位 波多野蒼:Sounith
    3位 高橋尋斗:ぴっツァレラ

高橋監督「現役で成し遂げられなかった日本一を」

スピリーグ・埼玉西武ライオンズの高橋朋己監督とロッテOBの小林雅英さん

試合を見守っていた小林雅英さんは「千葉ロッテマリーンズの代表として自分らしく、また精いっぱい戦って日本一を目指してほしい」と語りました。実際にプロスピAをプレイしている高橋朋己監督は、選手たちの試合を「すごすぎた。コメントをしていいのかな、と思いながら見ていました」と選手たちのプレイに驚いた様子で、「現役時代に成し遂げられなかった、日本一を目指したい。私を日本一の監督にしてください」と代表となった3選手にエールを送りました。

巨人、ヤクルト、横浜DeNAの代表も決まる

スピリーグ代表決定戦を見守った読売ジャイアンツの岡島秀樹監督(左から)、ヤクルトOBの川崎憲次郎さん、横浜DeNAベイスターズの多村仁志監督

10月31日には、セ・リーグ3球団の代表決定戦も開かれました。結果は以下の通りです。

eBASEBALLプロスピAリーグ 東京ヤクルトスワローズ・横浜DeNAベイスターズ・ 読売ジャイアンツ 球団代表決定戦

・読売ジャイアンツ
石垣祐登(BLUE)、井出聖也(Pathfinder)、濱井一希(ぱっつぁん)

読売ジャイアンツの代表選手

・横浜DeNAベイスターズ
岡田和畝(ゴンベ)、上杉勇人(勇)、金田啓吾(CLAY)

横浜DeNAベイスターズの代表選手

・東京ヤクルトスワローズ
亀山龍之輔(高校通算1HR)、吉原一石(Zelkova)、谷村尚幸(タニムー)

東京ヤクルトスワローズの代表選手

(小林たかし)