10月16日~17日、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE」の本大会が三重県四日市市を拠点に開かれました。「ぷよぷよeスポーツ」「eFootball™2022」「グランツーリスモ SPORTS」「パズドラ」「プロ野球スピリッツA」「モンスターストライク」の全6種目9部門を実施。各地区予選を勝ち上がったプレイヤーが日本一をかけて競い合い、大阪府が優勝を果たしました。

ぷよぷよeスポーツ部門では、5月23日から予選会がオンラインにて開催。7月11日まで行われた「都道府県代表決定戦」で各60人(一般の部、小学生の部合計120人)の代表選手が選出されました。

続いて、9月4日から25日にかけて都道府県代表各60人による本選出場をかけた「ブロック代表決定戦」が開催。激戦を制し、三重本大会への切符を手にした各12人(一般の部、小学生の部合計24人)の選手が争い、小学生の部ではぷにちゃん選手(神奈川)が、一般の部ではともくん選手(埼玉)が優勝となりました。

一般の部はプロ同士の戦いに

一般の部の決勝トーナメント

2日にわたり行われたぷよぷよ部門は「小学生の部」と「一般の部」を実施。Day1(16日)は、12人の選手が6人ごとにAブロック、Bブロックにわかれ競うリーグ戦となりました。

5本先取で勝利、勝ち数と得点数で、上位2人が決勝トーナメント進出となるDay1。小学生の部門では、Aブロックでぷにちゃん選手が1位、hayato選手(三重)が2位に。Bブロックではパピコピカソ選手(岡山)が1位、ゆーせー選手(大阪)が2位となり、17日の決勝トーナメントへ進出しました。

一般部門では、AブロックでSAKI選手(千葉)が1位、ともくん選手が2位。BブロックではSNB|delta選手(神奈川)が1位、ヨダソウマ選手(東京)が勝利し、決勝トーナメントへ進出。上位4人をプロ選手が占める結果となりました。

小学生の頂上対決は大人顔負けの大接戦に

17日の決勝トーナメントは、2本勝利で1セット獲得&2セット先取というルールで行われました。

意気込みを語るパピコピカソ選手

■準決勝
○パピコピカソ選手 2-0 hayato選手
○ぷにちゃん選手    2-0 ゆーせー選手

小学生の部の準決勝第1試合は、グループリーグを全勝で勝ち進んだパピコピカソ選手と開催地の三重県代表のhayato選手との一戦に。Twitterでも大人顔負けとその強さが話題になったパピコピカソ選手が2セットを先取して勝利を収めます。

激戦区の関東ブロックから出場したぷにちゃん選手と大阪府代表ゆーせー選手の戦いとなった第2試合。ぷにちゃん選手が1本目で一時は両端の上部まで埋まったおじゃまぷよを消すことに成功し、逆転勝利。その後も勢いは止まらず、1本も落とさずに勝利しました。

お姉さんお手製という横断幕を背に試合に臨んだぷにちゃん選手

■決勝
ぷにちゃん選手 2-1 パピコピカソ選手

ともにストレートで勝ち進んだ2人の対戦となった小学生の部の決勝。序盤はパピコピカソ選手が速い攻めで追い詰めます。ぷにちゃん選手も7連鎖を決めて1本返すものの、勢いのままにパピコピカソ選手が1セット目を取ります。

2セット目の初戦、解説のプロぷよぷよ選手Tomさんが「禁忌」と呼ぶミスを犯したパピコピカソ選手。そこを狙うように、ぷにちゃん選手が10連鎖を決め、モノにします。しかし、その後はパピコピカソ選手が巻き返して勝利。パピコピカソ選手が優勝にリーチをかけます。後がないぷにちゃん選手は、逆に10連鎖での全消しを決めて、2セット目を獲得。パピコピカソ選手に追いつきます。

3セット目はお互いに激しい攻めの応酬に。両者が1本ずつをとり、3本目の争いはぷにちゃん選手が序盤から2連鎖ダブル、3連鎖ダブルを決める猛攻を見せ勝利。小学生の部優勝はぷにちゃん選手となりました。

「全消し王子」ともくんが優勝

進行の椿彩奈さんに意気込みを聞かれ、「気合を入れて頑張りたい」と答えるともくん選手

4強はプロ同士の戦いとなりました。

■準決勝
SAKI選手      2-0 ヨダソウマ選手
ともくん選手 2-0 SNB|delta選手

一般の部、準決勝1試合目は、千葉県代表で関東ブロック王者のSAKI選手と東京代表ヨダソウマ選手の戦いに。ヨダソウマ選手は14連鎖を繰り出しますが、一歩及ばず。関東ブロック王者SAKI選手が2セット連取し、勝利します。

2試合目はSNB|delta選手対ともくん選手というぷよぷよファイナルズ優勝の経験者同士の対戦となりました。

1セット目はお互い1-1の展開に。勝ったほうがセットを獲得する最終戦では、大連鎖を仕込み、ともくん選手にさきうちをさせたdelta選手が有利にすすめるものの、決めてとなる「黄ぷよ」を引ききれず、接戦となった1セット目をともくん選手がもぎ取ります。

2セット目もともくん選手の勢いは止まらず。「全消し王子」の異名を持つともくん選手は、全消しを駆使して攻め続けて勝利。決勝戦へ駒をすすめました。

プロ同士の対決となった一般の部の決勝

■決勝
ともくん選手 2-1 SAKI選手

決勝戦はプロの技の応酬に。1本目はSAKI選手の10連鎖トリプルにともくん選手が13連鎖で返すも、さらにSAKI選手がダブルを絡めた8連鎖で対応します。しかし、その後全消しの絡んだ連鎖をともくん選手が決め、1本目を先取。続く2本目も、ともくん選手が冷静に攻め、2本連取。1セット目はともくん選手に軍配が上ります。

その後も2連鎖ダブルからの5連鎖を決めるなど、猛攻を見せるともくん選手が2セット目の1本目を勝利し、優勝に王手をかけます。しかし粘るSAKI選手。全消し付きの7連鎖を決め、2セット目をとり、両者1対1で並びます。

3セット目は共に1本とり、両者優勝に王手をかける展開に。最終戦は全消しからのスタート。SAKI選手が攻めるも、ともくん選手が「おじゃまぷよ」だけを残して全消しするというプレイを見せて勝ち切り、優勝しました。

ともくんが見せた「激レア」なガッツポーズ

優勝を決め、ガッツポーズを見せるともくん選手

試合後は優勝した両選手へのインタビューも行われました。小学生離れしたプレイを見せ、解説のTomさん、momokenさんを驚かせたぷにちゃん選手。Tomさんの「本当にすごい、言葉が出ない」という称賛にははにかむ姿を見せましたが、「プロ選手をめざしますか?」という質問に関しては「はい!」と力強くうなずきました。

「ぷよぷよバトル、スタート!」のかけ声で試合を開始

一般の部で優勝し、日本一に輝いたともくん選手ですが、1週間前の9日に行われたプロ公式大会「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON4 STAGE2」では、惜しくも準々決勝で敗退していました。STAGE1でもベスト4に届いていなかったことから、「チャンピオンシップでは調子が良くても勝てないことがあり、eスポーツ選手として頑張らなければいけないと感じていました。だから全国1位というタイトルがほしかった」と今大会にあたっての強い思いを語りました。埼玉県代表として頂点に立ったことに関しては「代表として背負うものがあり、チャンピオンシップで勝利したときとはまた違った景色が見えた」と述べました。

大会中は終始冷静に見えたともくん選手。SAKI選手との決勝の激闘を「自分を信じて勝ててよかった」と振り返り、momokenさんも「激レア」と語っためったに見せないガッツポーズで喜びを表現していました。2022年は栃木で国体が予定されており、ぷよぷよeスポーツは国体文化プログラムとしての開催が見込まれます。ともくん選手は「来年も優勝できるように頑張りたい」と意気込みを語りました。

全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE ぷよぷよ部門 三重本大会<小学生の部/一般の部>

国体は2年連続で中止、オンライン開催のeスポーツ選手権

「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」は2019年の「いきいき茨城ゆめ国体・いきいき茨城ゆめ大会」にて国体文化プログラムとして設立。昨年の鹿児島国体でも国体文化プログラムとして開催が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響で鹿児島国体が開催中止になりました。

そこで、国体から独立した形で、オンラインで「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」を開催。今年も三重国体は開催が見送られましたが、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE」として無観客・オンラインで開かれました。合計154人の選手、オンライン予選を含めると合計8万人以上が参加しました。

1位大阪 2位兵庫 3位東京

総合優勝は大阪府で、前回の鹿児島大会に続き2連覇を達成。パズドラ部門では直樹選手、海斗選手がワンツーフィニッシュするなど、合計365ptを獲得しました。

僅差の335ptで2位となったのは兵庫県です。グランツーリスモSPORTの一般の部では、宮園拓真選手が優勝、モンスターストライク少年の部では代表チーム「アイコニックパレード(まつの選手、ぽち選手、にんじん選手、ミルキー選手)」が優勝するなど強さを見せました。

235ptで3位となったのは東京都。eFootball™2022高校生の部では、「eスポーツコース」をもつルネサンス高等学校チーム(松永輝石選手、久保琉聖選手)が優勝。プロ野球スピリッツA学生の部でProゲーチーム(舘 勇弥選手、佐藤 祐介選手)が3位、ぷよぷよeスポーツ一般の部でヨダソウマ選手が3位に入賞するなど安定してポイントを重ねました。

閉会式では、2022年の開催地となる栃木県の福田富一知事が「第4回となる大会をさらに盛り上げたい」と意気込みを語りました。

【総合成績】
1位大阪府  365pt
2位兵庫県  335pt
3位東京都  235pt
4位岐阜県  200pt
5位神奈川県 165pt
6位埼玉県  140pt
7位愛知県  125pt
8位滋賀県  115pt

(文・小林たかし)