アイスランド・レイキャビクで開催中の「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」の国際大会「2021 League of Legends World Championship」(Worlds 2021)は日本時間16日夜~17日未明、グループステージ5日目(Day 5)が行われました。日本の国内リーグ「League of Legends Japan League」(LJL)を代表して出場しているDetonatioN FocusMe(DFM)は3連敗で迎えたこの日、EDward Gaming(EDG)、100 Thieves(100T)、T1と再戦。3連敗を喫し、グループステージは0勝6敗で悔しい敗退となりました。

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最序盤から視界と獲得ゴールドに差 EDG戦

EDG戦のドラフトに臨むGaeng選手

グループステージ5日目の初戦は中国のEDG。DFMは前回の戦いで序盤から有利に試合を運びましたが、中盤~終盤にかけて逆転の機会を許してしまい最終的に敗北。リベンジを兼ねて中国リーグの強豪へ再び矛を向けました。

EDG戦を前にしたEvi選手(左)ら

DFMは序盤からジャングルのSteal選手を中心に各レーンへプレッシャーを与えようと動きますが、リバー内でリフトスカトルを2体とも取られたことで成長スピードに遅れが生じてしまいます。その間にミッドレーンでファーストブラッドを取られ、経験値と獲得ゴールド量で差を広げられたままリフトヘラルドをEDGへ譲りました。

集団戦を起こしてキルチャンスを狙いたいDFMでしたが14分時点でトップのアウタータワーが崩壊。視界の少ない中で仕掛けることもできず、EDG陣営に動きを察知されてキル奪取へつなげることができません。15分30秒の集団戦でAria選手とEvi選手が倒れ、リフトヘラルドとミッドのアウタータワーを落としてしまいます。

DFM対EDG バロン前で集団戦を仕掛けるEDG陣営

対するEDGは終始アドバンテージを保ちつつ、ドレイク、リフトヘラルド、タワーと各オブジェクトを堅実に拾います。20分10秒にボットのインナータワーを素早く壊すと、インファーナルドレイクを危うげなく撃破。すさまじいマッププレッシャーを武器にバロン前でDFM陣営を追い込み、4キルを計上したのちにネクサスタワーを破壊しました。

DFMはグループステージ2日目の敗北を糧に勝利をもぎ取りたい一戦でしたが、EDGの対応力が上回る結果となりました。

100T戦 40分を超える大接戦に

100Tのドラフトに臨むGaeng選手(右から)、Yutapon選手ら

この日2戦目はグループステージ2日目で相まみえたアメリカの100Tが立ちはだかります。レイトゲームを見据えたチャンピオン構成で臨む100Tに対し、DFMは序盤から有利をつけるべく積極的にキルを狙いました。サイドレーンで交互にキルが発生するなか、開始7分でAria選手がSsumday選手のキルに成功します。

そのままリフトヘラルドを倒すと、100Tよりも優位を保ちながら各レーンのタワーを破壊していきます。20分後半にはバロンピット前でダブルキルを獲得。マップの主導権を生かしつつ、さらなる主導権の確保に乗り出しました。

届かなかった無念のバックドア

DFM対100T Evi選手とAria選手のバックドアは惜しくも届かなかった

ところが試合が進むにつれて焦りが生じたのか、DFMは100Tを確実に追い詰めるもネクサスの破壊までなかなか持ち込むことができません。41分後半、集団戦をさばいてバフを得ることに成功したDFMは100Tのベース内へ進行。しかし強固な守りを崩すことができずに撤退を余儀なくされます。

一気に勝負を決めようと、DFMはバロンとエルダードラゴンの出現を待ってから決死のバックドア(意表をついてネクサス破壊を狙う行為)を実行。しかしあと一歩のところでネクサス撃破に及ばず。100TはAria選手とEvi選手を上手く削りきり、人数差を武器にDFM陣営のベースへ突入。残りのタワーが破壊され、あっという間の逆転劇で敗北を喫しました。試合後、DFM選手たちはぼうぜんとした表情で会場を後にしていました。

Aria選手のキルプレッシャーが光ったT1戦

T1戦のドラフトに臨むEvi選手

敗戦のショックが尾を引いたまま、その間髪入れずに3戦目、韓国のT1戦を迎えます。0勝5敗と後がない状態で、強豪との対戦です。

グループステージDay 1で圧倒されたT1を前に、DFMは臆すること無くキルプレッシャーを発揮して立ち向かいました。開始2分後半、Steal選手がシャコのブラインドを生かしてFaker選手のフラッシュを落とします。これを好機と見たAria選手はタワー下に逃げるFaker選手にスキルを命中させて見事ソロキル。タワーダイブをはじめマップ全体でキルチャンスを伺いつつ、序盤の優位を堅実に築き上げました。

DFM対T1 Gumayusi選手にキルが集まったバロン前の集団戦

Aria選手のソロキルをはじめ、イグナイトの多さを頼りにキルを連取したいDFMですが、ボットレーンでGumayusi選手に倒されたことで少しづつアドバンテージを失います。直後に起こったトップレーンの少数戦でEvi選手がCanna選手を落とすも、ミッドレーンからかけつけたFaker選手にYutapon選手が倒されてしまい、有利を取り返すことができずに後手に回ることになりました。

開始21分、バロン前で起こった集団戦が勝敗の分かれ目となりました。バロンに触ったT1を見て逃すまいと押し寄せたDFM。T1がバフを取ったのを見て態勢を整えようとしましたが、キルを集めていたGumayusi選手のアルティメットに捕まってしまい陣形が崩壊。何とか自陣ベース内を守ろうと粘ったものの、Yutapon選手が落ちたタイミングで襲来してきたT1陣営にネクサスタワーおよびネクサスを破壊され、劣勢を覆すことができないままゲームエンドとなりました。

Steal選手「次も勝利を重ねたい」

T1戦のドラフトに臨むSteal選手

グループステージでは世界の壁に阻まれ、1勝が遠かったDFM。それでも、今回のWorldsでは、プレイインステージでは因縁のC9を打倒し、LJL勢としては念願のグループステージ初進出を達成しました。

試合後に行われたGAMEクロスの取材に対し、Steal選手は100T戦について「冷静さが足りなかった」と振り返りました。そのうえで「次もグループステージまで上がりたい。しっかり勝利を重ねてトップを狙いたい」と今後の展望を語り、大会を締めくくりました。

LJL史上初の16強入りを果たしたDFM

DFM対T1 バン&ピックを終えた両チーム

Worlds 2021はまず、下位シード10チームがAとBの2グループに分かれてのプレイインステージからスタート。DFMはBグループ1位となり、日本チーム史上初の16強となるグループステージ進出を決めました。

グループステージはこのほかに上位シードチームを加えて、4グループに分かれて実施。DFMはグループBに入り、3チームと2試合ずつを戦いました。

DFMの戦績

<プレイインステージ>※日付は試合開始時点の日本時間
10月5日 ○Unicorns of Love
10月5日 ●Cloud9
10月6日 ○Galatasaray Esports
10月7日 ○Beyond Gaming
10月7日 ○Cloud9

<グループステージ>
10月11日 ●T1
10月12日 ●100 Thieves
10月13日 ●EDward Gaming
10月16日 ●EDward Gaming
10月16日 ●100 Thieves
10月16日 ●T1

グループステージは2チームずつが勝ち抜けます。今後、最後に8強によるトーナメント形式の「ノックアウトステージ」によってチャンピオンが決まります。

DFMがT1に敗れる場面