プロ同士の総勢26名が激突した「SEASON4」の第2戦。東京・新木場の施設を会場に、無観客で開かれました。

頂点に立ったのは、昨シーズン覇者のぴぽにあ選手です。6月の「STAGE1」では、初戦敗退と予想外の結果に終わってしまいましたが、「STAGE2」では見事に復活を遂げました。ぴぽにあ選手には年間王者決定戦「ぷよぷよファイナルズ SEASON4」への出場権が与えられました。

試合はシングルイリミネーション方式のトーナメント制。準々決勝までは、1試合2先取の計2セット先取制。準決勝と決勝戦は1試合5本先取、計2セット先取で勝敗を決定するルールです。

ジャイアントキリングが続く展開に

STAGE2のトーナメント

ぴぽにあ選手の優勝となりましたが、序盤から波乱の展開が続きました。「STAGE1」でベスト4入りしたのは、優勝のlive選手、準優勝のヨダソウマ選手のほか、くまちょむ選手、SAKI選手。ところが、live選手以外の3人は準々決勝より前に敗退してしまいました。

ヨダソウマ選手は飛車ちゅう選手に、SAKI選手はMGR選手に退けられました。くまちょむ選手は「SEASON2」の王者・ともくん選手に敗北しますが、逆にそのともくん選手に立ちはだかったのがmeta選手でした。

準々決勝、ともくん選手対meta選手は実力派の若者対決とあって、大注目のカードとなりました。過去の戦績上では、ともくん選手の方が一歩リードしていますが、実力は伯仲。両者ハイレベルな技術力を見せつけます。

1セット目の最初のゲームは、10連鎖勝負でスタートします。まずは、ともくん選手のセカンド火力が決め手となり、先制。その後、両者一歩も引かない戦況が続き、フルセット&フルカウント、1ゲーム勝てば準決勝という場面に突入しますが、最後は盤面上に現れない「幽霊ぷよ」も駆使した大火力の戦いで、meta選手が勝利しました。

準々決勝に臨むともくん選手

拮抗する力が激突した準決勝

準決勝からは1セット5ゲーム先取のルールです。「自分自身の努力を信じられるかどうかが鍵である」と解説者のALFさんは話します。

準決勝 ○live選手vs●meta選手

準決勝のmeta選手

破竹の快進撃を続ける弱冠20歳のmeta選手を迎え撃つのは、2連覇を目指すlive選手。試合前のインタビューでlive選手は、ここまで良い勝ち方を続けてきた対戦相手を見て、「meta選手は昔から実力が秀でていて、いつ優勝してもおかしくないと思っていましたが、ついに片鱗を出してきました。それを凌駕して僕が先に進めれば」とコメント。相手の実力を認めつつも、まだまだ譲りたくないという、覇王の表情です。

早々に強気の攻めを見せ、2ゲームを取るlive選手。さらに第4ゲームでは全消し付きの13連鎖を放ち、対するmeta選手も見事な14連鎖で打ち返すも、さらに全消しつきの7連鎖で対応します。その後も勝ちを重ねたlive選手が1セット目を取りますが、内容は紙一重の接戦が続いています。

2セット目は、1ゲームを取れば、1ゲームを取り返されるという一進一退の攻防に。どちらが勝ってもおかしくない中、最後は場数を踏んでいるlive選手がベテランの風格を見せつけ、白星をあげました。

準決勝 ○ぴぽにあ選手vs●MGR選手

準決勝のMGR選手(左)とぴぽにあ選手

「ぷよぷよチャンピオンシップ 2018年度2月大会」決勝と同カードとなったこの対決。MGR選手にとっては、雪辱のリベンジマッチとなる中、試合前には「今度こそリベンジを果たしたい」と意気込みました。

13連鎖の打ち合いから始まったこの試合。まずは、「とことんぷよぷよ」モードで鍛錬を積んできたという、ぴぽにあ選手が勢いを見せますが、緩急つけた「ぷよぷよ」に定評のあるMGR選手は上手く立ち回り、1セットを先にとります。しかし2セット目はぴぽにあ選手がキレを取り戻し、勝利。試合はイーブンとなりました。

最終セットも、どちらが勝つかわからない互角な戦いとなりましたが最終的には運も味方し、ぴぽにあ選手が決勝進出を決めました。

決勝戦は王者対決に

決勝で戦うlive選手(左)とぴぽにあ選手

決勝 ○ぴぽにあ選手vs●live選手

下馬評を覆す展開も多かった「STAGE2」ですが、決勝カードは「STAGE1」王者のlive選手と「SEASON3」王者のぴぽにあ選手。待ち望んだ王者対決となりました。

live選手はぴぽにあ選手について、「一から鍛え直そうと思ったきっかけの一人。因縁の相手を倒して自分が最強であることを証明したい」と宣言。対するぴぽにあ選手は「SEASON4 STAGE1は初戦で負けてしまったので、復活劇となる試合をしたい」と語りました。

解説のmomokenさんは、「live選手のほうが完成度は上だが、ぴぽにあ選手は相手が強いほどパフォーマンスが上がる」と分析。決勝の相手にとって互いに不足なしという状況でした。

1セット目から、決勝に相応しいハイレベルな戦いが繰り広げられます。覇王を前に鋭い判断力を見せたぴぽにあ選手が2-4まで追い込むものの、7ゲーム目、live選手は回収力の高い12連鎖で押し返します。そしてその後もlive選手は覇王の威厳を見せつけ、決勝戦1セット目は5-4でlive選手に軍配が上がります。

2セット目。ここ数ヶ月で安定力を増してきたlive選手に対峙するぴぽにあ選手は、戦いの中で自身の弱点を修正している様子。得意なプレイで1-3までリードします。

5ゲーム目では、12連鎖の前にゲームを落として2-3となりますが、その後は2ゲーム連取し、2セット目はぴぽにあ選手のものとなります。

運命の3セット目。2セットで見せたぴぽにあ選手の勢いはさらに増し、一気に0-3。後に「見える範囲が広くなる」と語る、ゾーンに入ったかのような見事な連鎖を見せます。

連覇のかかったlive選手も負けられません。ファインプレーで粘り強さを見せ、3-4まで迫りますが、最後に笑ったのは、完全復活のぴぽにあ選手でした。

ピンチに強い主人公

山内康平撮影
賞金を受けとった優勝のぴぽにあ選手(右)と準優勝のlive選手

優勝者コメントでは「戻って来られたという感じですね。今日はほとんどが接戦で、心臓が何度か無くなりました」と語ったように、「STAGE2」でのぴぽにあ選手は、めいせつ選手との1試合目から大接戦が続き、ハラハラさせる試合運びでした。しかし、ピンチに強く、そして試合の中で成長していくようなぴぽにあ選手のプレーは大会MCの椿彩奈さんが「主人公」と表現したようにドラマティックで、いつの間にか会場全体が魅入っていました。

細山田水紀プロデューサー(右)より優勝トロフィーを授与されるぴぽにあ選手

「STAGE1」での敗北を経た復活劇。「前回は自分の『ぷよ』が迷走していました。先月くらいから自分の『ぷよ』とは、と考えて自分の強み、自分の好きな『ぷよ』を考えて修正してきたことが今回の優勝の要因と思います」と話しました。

専業プロゲーマーであるぴぽにあ選手。100万円の使い道を問われると、「プロゲーマーという職を続けるため、生活費として使っていきたい。次も頑張りたいです」と力を込めました。

セガ公式プロ大会「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON4 STAGE2」