目次

  1. よりリアルなサッカーに近づく
    1. 1 ボールタッチの強弱が自由自在
    2. 2 ボールを触らない駆け引き
    3. 3 相手のパスを奪う
    4. 4 身体を使って相手を止める
    5. 5 鋭いキックが可能に 
  2. トップ選手や研究機関と共同し、より「納得感」のあるプレイに
    1. 6  深まる1vs1の納得感
    2. 7  新操作と戦術の融合
    3. 8  プレイと視野が連動する新カメラ「デュエル」
    4. 9 ベースシステムの改良
  3. ウイイレ初心者の筆者が先行プレイ
  4. 対人戦ではさすがに敗北も、直感的プレイを楽しむ
  5. クリエイティブチームやモバイル版は今秋以降に実装へ

9月初旬に東京・コナミクリエイティブセンター銀座にある「esports 銀座 studio」で開かれた体験会は、eスポーツキャスターの岸大河さん(@StanSmith_jp)が司会を務め、eFootball™プロデューサーの木村征太郎さん、「ウイニングイレブン」プロのレバ選手=DetonatioN Gaming所属=、ちょぶり選手(@choburiii)=ZETA DIVISION所属=が参加しました。PlayStation 5版を含め、対応するすべてのデバイスで基本プレイが無料となり、新たなゲームエンジンを搭載するゲームの特徴について、2人のプレイを交えて木村プロデューサーが説明しました。

公式サイト:https://www.konami.com/efootball/

レバ選手(左)とちょぶり選手

【9点の大きな進化ポイント】

  1. ボールタッチの強弱が自由自在
  2. ボールを触らない駆け引き
  3. 相手のパスを奪う
  4. 身体を使って相手を止める
  5. 鋭いキックが可能に
  6. 深まる一対一の納得感
  7. 新操作と戦術の融合
  8. プレイと視野が連動する新カメラ「デュエル」
  9. ベースシステムの様々な改良

操作によって、ボール強弱を自在に変えられるようになったことで、ドリブルなどがよりスムーズで自然に。プレイしたレバ選手は「ドリブルのしやすさが違います。これまでのウイイレであったような遅延、カクカクするような操作感ではなくなりました」と語っています。

トラップ時にボールポジションを調節し、ボールを持っていないときでも身体を使ったフェイントが簡単にできるようになりました。また、トラップ時に自由に動けるようになったことでより、ディフェンダーとの駆け引きが奥深くなっています。木村プロデューサーは、「ファーストタッチからの出方ひとつで変わる駆け引きを表現するため、この機能を搭載しました」。

今後の展開について語る木村プロデューサー

相手選手とのマッチアップ、自動でパスカットやシュートカットをしてくれる機能もあります。高い位置でシュートやパスをカットすれば、一転攻勢、カウンターを仕掛けることも可能です。

レバ選手は、「これまではシュートを打たれたら、キーパーを動かして止めるしかない場面が多かった。簡単な操作で体を張ってボールを止める機能があると守備側としてうれしい。攻撃側としては厄介だと感じます」。ウイイレを超す新たな駆け引きが楽しめそうです。

ディフェンス中にチャージングをして、ボールを奪うことも可能に。また、ドリブル中に同じ操作をすることで、体を張ってボールをキープすることができるようになります。「非常に簡単ですが、ファウルが起きやすくなるので判断が難しい。相手との駆け引きが楽しめる操作になっています」と木村プロデューサー。

ちょぶり選手は「体を入れて奪ってくれるので、守備の爽快感がある。フィジカルが重要視されることで、これまで目立たなかった選手の起用機会が増え、さらにプレイヤーの色が出るようになると思います」と語りました。

チャージングできる機能を実装

ライジングシュートやドロップシュートなどのパワーシュート、さらに鋭いクロスボールや低弾道パスが可能になりました。ためて打つ操作になるため、選手がフリーの状態を作れないと、止められてしまうこともあります。

この点については木村プロデューサーは「現実の試合と同様に選手に余裕がある時でないと強いボールが蹴れないという展開も表現できているのではないかと思います」。よりリアルなプレイフィールが期待できそうです。なお、この機能は今後のアップデートで搭載されるとのことです。

鋭いロングパスを放つピケ選手

リアルで「納得感」のあるサッカーゲームにするため、KONAMIが追求した要素もあります。

「eFootball™ 2022」では、オフェンス面ではアンドレアス・イニエスタ選手、ディフェンス面ではジェラルド・ピケ選手をアドバイザーに迎え、トップレベルで行われる1対1の駆け引きについてヒアリング。それ以外にもトップクラブのアナリストや元代表選手、審判の専門家にもアドバイスを求め、より現実のサッカーに近い、納得感のあるゲームをめざしました。

イニエスタ選手が「eFootball™ 2022」アドバイザーを務める

「eFootball™ 2022」では、バルセロナなど実在するクラブで採用されている著名な戦術五つから一つを選び、AIを動かすことが可能になりました。木村プロデューサーは、「eFootball™ 2022」から可能になったチャージングなど新操作と組み合わせることで「自分にあったプレイスタイルを作るような面白さがあると思います。好きなサッカースタイルを再現するのも楽しいのではないでしょうか」と説明します。

ちょぶり選手は「1対1では一人の選手しか動かせないので、それ以外の10人の選手が自分の好きな戦術に合わせてリアルな動きを再現していると感じました。そこに1対1の機能を絡めて、理想の戦術を作っていくことも新たな楽しめる要素として加わったのかなと感じています」と感想を語りました。

木村プロデューサー(中央)がゲーム内容の特徴について説明

これまでのグラウンド全体を俯瞰するようなカメラから変化を遂げたのが新カメラ「デュエル」です。サイドでの1対1の場面でカメラがグッと選手にズームするようになりました。一方で、フリーでボールを回しているときには従来のようなグラウンド全体を俯瞰する視点になり、ロングボールによるダイナミックな展開に持ち込むことも可能です。

サイドで1対1が始まると、選手にカメラがフォーカスする

ボールの跳ね方、審判の判定、選手のモーションなど、細かい部分にも改良が加えられています。ボールの挙動は研究機関との共同研究により集められたボールの実測データをもとに再現。バックスピンがかかると止まっているように、雨に濡れた芝の上ではスリップしやすいといったよりリアルな表現に。これには「跳ね方が本当にリアルなんです!」と岸大河さんも驚きの声を上げていました。

また、実際のサッカーの試合ではよくあるライン割れしてから直ぐのリスタートなど、「シームレス」に試合が続いていく様子も再現。あらゆる面で、よりリアルなサッカーに近づいているようです。

MCを務めたキャスターの岸大河さん

体験会に参加したメディア側も、「トライアルマッチ」(詳細は後述)でプレイしました。筆者が最初に選んだチームは「ユヴェントス」。試合に入る前に、チームユニフォームを選択できるほか、チームラインナップ、AIの戦術などを選ぶことができます。11人のメンバーと戦術を選んで、いざ試合に向かいます。

まず、目を引かれるのが美麗なグラフィックです。スタジアムの群衆、選手の表情の機微やユニフォームのしわ、縫い目まで表現されています。また、マンチェスターユナイテッドの「オールドトラッフォード」、ユヴェントスの「アリアンツスタジアム」など、チームごとのホームスタジアムも再現。バルセロナの本拠地「カンプノウ」では、チームアンセム「カン・ダル・バルサ」が流れるなど、チームごとの演出もうれしいです。

操作している選手以外も、戦術に併せて有機的に動く機能がある

実は、筆者は「ウイイレ」の全く素人で、モバイル版を少しプレイした経験がある程度。正直なところ、豊富な操作についていけないのではないかと思っていましたが、それは全くの杞憂。楽しくプレイすることができました。

操作する選手にRスティックを使い、どの選手にカーソルを合わせて、操作するのか、シュートをするときのコース選定、パスコースの選び方などの戦術など、細かな部分には慣れがいるように感じますが、そのほか基本操作は非常に簡単。ドリブルを続け、敵陣を突き進み、ゴール前にいる味方にパス、ボールを奪い取りカウンターを仕掛けるといったプレイ。相手のパスやシュートカットしたり、チャージングをしかけ相手ボールを奪ったりするなど「eFootball™ 2022」の進化ポイントでもある、「1対1の駆け引き」は、ワンボタンで簡単にプレイできます。

これまでのウイイレシリーズと同じく、勝つためには基本操作をマスターし、戦術を学ぶ必要があるでしょう。一方で、操作に慣れておらず、戦術が頭にはいっていない初心者でも直感的な操作でサッカーらしいプレイができるのも本作の魅力だと感じました。

ひとしきりプレイした後は、参加したメディア各社による、1vs1形式の対戦会がスタート。岸大河さんが実況を務める中、熱戦が始まりました。 息の長いタイトルということもあってか、他社のプレイヤーは長年「ウイイレ」をプレイしてきた猛者ぞろいです。

1対1の状況では、ボールカットやパスカットなど、ドリブルなど一通りの操作は試せたものの、チーム全体のプレイではパスを回そうとするもカットされ、ここぞというところで放ったシュートはゴールキーパーに阻まれるという手も足も出ない展開に。やはり初心者の筆者では歯が立ちませんでした。

ユヴェントスを選んだ初戦は「0-2」、南米の名門コリンチャンスを選んだ2戦目は「0-2」の2連敗という結果に。残念な結果には終わりましたが、「eFootball™ 2022」の進化した1対1の駆け引きや表現力の高さを充分に楽しめた機会でした。

eFootball™ World 

また、今後のアップデート情報も明らかになりました。まず、9月30日の配信開始と同時にゲームの中心となる「eFootball™ World」が始動します。「FC バルセロナ」「マンチェスターユナイテッド」「ユヴェントス」「アーセナル」など実在する強豪の九つの「オーセンティックチーム」を使用したモード。オフラインでの対人戦や対AI戦を楽しむことのできる「トライアルマッチ」となります。

また、オンラインでの対人戦によって与えられたミッションをクリアし報酬を獲得する「イベント」。PS5対PS4、Xbox Series X/S対XboxOneなど、同系統のデバイスによるオンライン対戦「クロスジェネレーションマッチ」も可能になります。

クロスジェネレーションマッチ

さらに、今秋に大幅な初回アップデートが実施され、ウイニングイレブンシリーズの「myClub」に該当する、好きな選手を獲得し、自由にチームを作成する「クリエイティブチーム」など新たな要素が追加される見込みです。「クリエイティブチーム」では、自分の好きなフォーメーションや戦術にあった選手を獲得しオリジナルのチームを構築し他のプレイヤーとの対戦が楽しめるようになります。

選手については四つのカテゴリーから登場します。現役選手の「今シーズン」を再現した「スタンダード」、最新の試合などをもとにした「トレンド」、独自にピックアップした現役選手の「今シーズン」の姿をモチーフにした「フィーチャー」、引退選手を含む「レジェンド」です。

四つの選手タイプが登場

今秋以降、モバイル版、PC版の配信の開始とそれにともなうPC、PS間などクロスプラットフォームでの対戦機能も実装されていきます。ツアー形式で対AI戦を行う「ツアーイベント」など新たな試合形式は随時更新されていくようです。今後の動きも目が離せません。

(小林たかし)