チームプレイが重要なFPSにおいて欠かせない技術の一つが「カバー」です。ライアットゲームズのタクティカルFPS「VALORANT」においてもカバーの技術は必要不可欠で、より上のランクを目指すためにはぜひ覚えておきたい技術です。

「2021 VALORANT Champions Tour(VCT)」の一環として行われた国内大会「2021 VCT Stage3 - Challengers Japan」のPlayoffs(8月12日~15日)では、優勝したZETA DIVISION(@zetadivision)=旧:Absolute JUPITER=に2021年7月に加入したばかりのmakiba選手(@makibacs)が数々の場面で見事なカバーを披露し、何度もチームを救いました。

今回の記事では、同大会でmakiba選手が見せたカバーをピックアップして紹介します。決して目立つプレイではないものの、ラウンドの勝敗を大きく左右する技術です。ぜひ参考にしてみてください。

シンプルでありながらも重要なクロス

相手を挟むようにクロスを組む

最初に紹介するのは、シンプルながらも非常に重要なクロス。Playoffs Day 1の対Insomnia戦で見せた動きです。5対1の有利状況で、Bイエロー裏にInsomniaの最後の選手がいることを把握したZETA DIVISIONは、相手を挟むように左右からBイエローへと侵攻します。この時に先陣を切って裏側に回ったのがmakiba選手でした。

左右から相手を挟むシンプルなクロスでありながら、しっかりとキルをとるmakiba選手。マッチ開始からたった2ラウンドで、早くも5キルを達成しました。

すばやいピークでスパイク解除中のプレイヤーを守るカバー

スパイク解除中のプレイヤーを守るカバー

続いて紹介するのは、Playoffs Day 4 GRAND FINALの1マップ目ヘイヴンで見せたカバー。ラウンド11ではAサイトへのラッシュを食い止めたものの、Bサイトにスパイクを設置されてしまいます。4対1の有利な状況ですが、中央コートヤードから見える位置にスパイクが設置されており、かつZETA DIVISIONの選手は全員がAリンクからBサイトへ向かっていたため、ややスパイクを解除しづらい状況。

アストラを使うmakiba選手は、まずスパイク設置位置にネビュラ(スモーク)を発動。スパイクを解除しているtakej選手がキルされないようにスモークを展開します。そしてその間にBバックからCリンク側へcrow選手が移動。Crazy Raccoonのneth選手は中央コートヤードで待機しており、スモーク越しに見えたcrow選手がキルされてしまいます。しかし、すかさずmakiba選手がカバーしトレードキルに成功。スパイク解除中のtakej選手を守りきりました。

crow選手がキルされた直後にmakiba選手がピークするという、シンプルかつお手本のようなカバー。その安心感のある動きに、配信のコメントではmakiba選手を称賛する声が多く寄せられました。

アビリティを組み合わせたダブルピーク

crow選手と息の合ったプレイ

最後に紹介するのは、Playoffs Day 3の対Feeling戦で見せたcrow選手とのコンビプレイ。1マップ目のアセントではmakiba選手がアストラ、crow選手はEpisode 3 Act 1で追加されたKAY/Oをピック。11ラウンド目でAツリーを守る2人が、素晴らしい連携プレイを見せてくれました。

Feelingの選手たちが中央小部屋からAツリーに侵攻してくるタイミングで、makiba選手はAツリーでグラビティウェルを発動。crow選手は先頭のGangpin選手をキルした直後、グラビティウェルの付近にフラグ/メントを投てきし、グラビティウェルによって吸い込まれたプレイヤーにダメージを与えるという、アビリティのコンボを見せてくれました。

アビリティのコンボだけでなく、その後のカバーにも注目。Aガーデンで視認されていたのはcrow選手のみでしたが、アビリティ発動後はcrow選手だけでなくmakiba選手もピークし、ダブルピークの構えとなりました。Feelingの選手たちはグラビティウェルから逃れ中央小部屋へ向かうも、makiba選手がしっかりと2キル。パーフェクトラウンドとなりました。

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2021年7月にZETA DIVISION「VALORANT部門」に6人目のメンバーとして加入したmakiba選手。チーム最年少の若きルーキーは、国内大会で早くも頭角を現しました。ZETA DIVISIONは「2021 VCT Stage3 - Challengers Japan」でVCT Challengers初優勝を果たし、日本時間9月10日からベルリンで開かれる国際大会「VCT Stage3 - Masters」へ挑戦します。初のオフライン大会が海外大会となったmakiba選手は、どのような活躍を見せてくれるのでしょうか。