「pop'n music 専用コントローラ プレミアムモデル」!?

家でポップンができたらどんなに楽しいだろうか。十数年前、学生だったおれは常日頃からそう考えていた。

当時は音ゲーへの熱意が最高潮に達していた。打てば打つほど響きまくる上達の感触と、みるみるうちに増えていくクリアランプを眺めるのが面白くてしょうがなかった。

学生は使える時間もお金も厳しい。ゲーセンが混雑していたら連コインだってままならない。その度に後方で腕を組みながら思うのだ。「家でもゲーセンっぽい環境を整えてポップンしまくりてえ~~……」ってね。

そんな環境を実現するには、おれが熱中する前に発売されて当時でも入手困難な「ポップンコントローラ アーケードスタイル(通称ポプコン)」や中古のアーケード筐体を購入するしかなく、おれの懐にそんな余裕はなかったし、ボタンを自分好みの硬さにメンテできる気もしなかった。

大人になった今でもアーケード筐体は買えないし置き場所もないが、新型のポプコンが発売されたらイケる気がする。とは言ってもポプコンは2002年発売。20年も経っているしもうこういうものは出てこないだろうなぁとぼやぼや考えていたら……。

「pop'n music コントローラー プロジェクト」……って突然なに!? こっ、心の準備ができてないよ!! たしかにIIDXやサンボルで家庭用コントローラーは発売してたよ!? にしても急すぎるだろ!

「pop'n music 専用コントローラ プレミアムモデル(以下、プレコン)」が1500台注文されると商品化が決定するプロジェクトだってさ……。それはいいとして金額が強気! PC用の「pop'n music Lively」でしか使えないコントローラーだし、大人だからってポンと3万2780円は払えないって!!

とか考えながら速攻で注文していたよ。商品化も確定してよかった。

不安を吹き飛ばすかわいいデザイン

長年の憧れだったアーケードサイズのコントローラーが手に入るということで注文してからは毎日ワクワクだったが、「こんなにも楽しみにしているプレコンが使いこなせなかったり好みの硬さじゃなかったりしたらどうしよう」と次第に思うように。

以前の記事でも話したが、ポップンは音ゲーの中でもトップクラスにメンテナンスの依存度が高い。プレコンはボタン交換ができないとKONAMIの商品紹介ページにも書いてあったので、製品出荷時の状態の硬さでやっていかなければならない。ボタンの大きさやレイアウトはアーケードと同じとの記載もあるが、押し心地も「アーケードに近くしている」とのこと。これが出荷時のことを指すならだいぶ硬めだぞ、と不安になってしまう。

それに期待値をあまり上げすぎると、もしもどん底まで突き落とされてしまったら、そのときの落差も大きくなる。好きなものが嫌いになってしまうのが怖くて、わくわくを抑えて過ごしていたら……。

届いた!

うちにプレコンが届いたぞ!
うわー! 「pop’n music peace」を基調としたデザインがかわいすぎ!!!!

20周年記念で原点回帰をテーマにした「pop’n music peace」はめっちゃ好きなバージョンで、もうそれだけでめちゃくちゃ良い! 使われている素材もゲーセン筐体っぽいし、これだけで購入した甲斐があるよ……!!

もちろんアーケード実寸大のサイズなのでかなり存在感がある。かわいいのにデカいのもまた趣があっていいね。

実寸法は、厚み40mm×幅340mm×長さ725mmで、重さは3.5kg。以前発売したポプコンと比べると2/3くらいの薄さになっているものの、デカいことには変わりない。保管場所はちょっと悩むかも。おれは壁に立てかけて保管しています。

プレコンを触って気づいたこと

デザインだけで自分の期待値を上回る満足感で一安心。ここからは、実際にプレイしてみて気づいた出来の良さや微妙なポイントなどをまとめてみる。

思ったよりボタンが硬くない

おれが購入を検討していたときに懸念していたボタンの硬さ。「アーケードに近くしている」と触れ込みだったが、実際に触ってみると、指押しプレイヤーのおれでも高難易度をギリギリ楽しめるくらいには悪くない。少なくともアーケード筐体の出荷状態のボタンの硬さよりは抵抗が少なく感じられた。
今までゲーセンの軽いボタンに慣れすぎたせいか、高難易度のノーツ数の多い物量譜面(ニエンテEXなど)にはかなり苦戦を強いられているが、逆に言うとこれはポップン体力増強とペース配分の意識向上につながるな……と感じた。

押し具合はマットな感じで、パチパチよりはカコカコ。ボタンを押してからスイッチに届くまでのストロークが短く、すぐに反応してくれる。アーケードの初期出荷状態のボタンはしっかりと押し込む感覚だが、プレコンは浅め。
もっと具体的に言うと、タイトーステーションよりは、ラウンドワンみたいな押し心地です。(店舗によるだろ)

強いて言えばメンテばっちりのゲーセン筐体と比べるとさすがに少し硬いが、そこはしかたないね。実寸大ってのもあって、プレイフィールはアーケード筐体とほぼ同じだ!

思ったより打鍵音がうるさくない

周囲が賑やかなゲーセンでは気付きづらいが音ゲーの打鍵音は大きく、アーケードサイズの家庭用コントローラーでも音の問題は付きまとう。おれが昔、IIDXの小さい専用コントローラーで遊んでいたときも、コンパクトながらもプレイしている自分が周囲を気にするほど打鍵音は大きく、夜中のプレイは避けていたものだ。となるとプレコンの打鍵音も気になってくる。

そもそもポップンのボタンはフェザータッチじゃ押し返されてしまうので、どうしても強く押す必要がある。そのうえ、ボタン内やコントローラー内の空洞が打鍵音が反響し、より音が大きくなる(気がする)。これで押す回数が少ないならまだいいのだが、高難易度曲ともなると1曲(約2分)の間に1700ノーツを超えることもある。すなわち、そんな短い時間でありながらも、ボタンを1700回も強打するシーンがざらに出てくる。「2分間の台パン発狂」と思われても仕方ないくらいの騒音になるのもうなずける話だ。それに、1回で30分くらいは遊ぶだろうから、ますます打鍵音に対して慎重にならざるを得ない。

そんな心配をしていたが、意外とうるさくないぞ! Webサイトに書いてあった「静音性に優れるラバーコンタクト(接点ゴム)」っていうのが効いているのだろうか。集合住宅に住んでいるおれでも、静かな操作を心がければ日中なら問題なくやれるかも、という具合だ。

感覚で話しても伝わりづらいと思うので、試しにプレコンから1m程度の場所にスマホを置いて、騒音計アプリを使いながらプレイしてみた。測定結果は、静かな操作を心がけると平均60デシベル、フルパワーで高難易度にぶつかってみると平均72デシベルだった。専用の騒音計ではなくスマホアプリだし素人が測ったものなので精度は高くはないだろうが、60デシベルは通常の話し声レベルらしい。部屋の防音性能や壁の薄さにもよるが、やはり静かにプレイしたとしても夜中は止めておきたいし、全力プレイは時間帯に関わらず周囲に十分気をつけたい。

ボタンの誤反応が多い→ゲームのアプデで少し解消

遊んでみて一番厳しく感じたのはここかな。スイッチの反応が良すぎて少しの衝撃でも反応してしまう。ボタンの側面などを軽く触れてしまっただけで反応してしまったり、一回の押し込んだだけのつもりが複数回押されてしまう、いわゆるチャタリングが起こってしまったり。やり込んでスイッチがヘタってくれば解消されそうだけど……。

対策を練らないとダメか? と思っていたところ、pop'n music Livelyのアップデートにより「チャタリングフィルター」が追加された!! これは「過度に速い連打を検知した際、後半部を無視する」機能で、これのおかげで過反応する頻度は下がりそうだ。

早速チャタリングフィルターをONにしてプレイしてみると、1曲に1回以上は発生していた過反応が、5~6曲に1回程度に低減された。フルコンボを狙う際にはまだ障害になりうるけど、通常のプレイではあまり気にならないようになりました。

Bluetoothに対応しているが、今のところ使い道はない

プレコンとPCはUSB接続して使うんだけどさ、プレコンってBluetooth機能が入ってるのよ。でも使い道はない。Webサイトにも「現時点での対応サービスはございません。」って書いてあってビビったね。なんでついてるのかわからないが、電池を入れる場所を用意していて、それはBluetooth対応サービスを使うときのためのものとも説明されている。なんらかの追加サービスが出てくると見ていい……のか?

高い

いやしょうがないけどね? 生産数絞ってるし、いろいろ凝ってるのは伝わってくるから3万円するのはわかる。初心者に気軽に勧められる値段ではないかな~って……おれからしたら安いくらいだけどね?(震え声) ウソウソ。嘘をつきました。やっぱり高いでしょ……。

ついでに言えばpop'n music Livelyもお金がかかる。200曲くらい用意された月額1628円の「pop'n music Livelyベーシックコース」に加入しないと遊べないし、それとは別に楽曲パックがいくつか販売されている。楽曲パックは30曲入りのだと6000円くらいします。
助けてくれ~。

入手しづらい

いやしょうがないけどね? 再生産はしたけど、当初は規定の予約数がないと商品化しないって話だったしね。

この記事を書いている時点では「esports 銀座 store」でも販売しているそうです。ここでは試遊が可能なので、自分に合うかたしかめてから購入を検討できるぞ!

プレコンが自宅に居るだけでQOLがぶち上がる

長年熟成されたプレコンへの期待値は相当高いものだった。それ故にいろいろと不安も多かったのだけれど、それすらも跳ね除けるくらいかわいく丁寧に作られてました。

おれは自宅では体で譜面を覚えたり地力を上げるためにランダム譜面をいろいろプレイしたりする練習、ゲーセンではその成果を試す本番っていうスタイルを確立できそうで満足している。自宅で作業の合間に気晴らしポップンができるのも最高だ。

それに、 おうちにバカデカいコントローラーがある生活、それだけでちょっと面白い。想像してみてほしい。仕事で疲れたなぁ~と思いながら帰宅したらかわいくてデカいプレコンが待っているんですよ? 疲れも吹っ飛んじゃいませんか? QOL上がっちゃいませんか? ポップンファンならマストバイな出来栄えなのでオススメです。

触ったことのない方は、ぜひ「esports 銀座 store」に足を運んでみて、気に入ったら購入を検討してみてください。