「Among Us」とは、宇宙船を舞台に騙し合いをする人狼系のゲームである。

プレイヤーはまず、ゲーム開始とともにランダムにクルー(乗組員)とインポスター(偽者)に分けられる。クルーは宇宙船内のタスクを全て達成するか、インポスター全員を追放できたらゲームクリア。クルー側の勝利となる。一方インポスターは、タスクを妨害しながらクルーをキルして、クルーとインポスターの数が同数になると勝ちだ。

Among Usでわかる「その人らしさ」

Among Usは「アモングアス」なのか「アマングアス」なのか……いまだ読み方に困っている。「公式に問い合わせたら『アモングアス』だと回答した」との記事も読んだが、それでも未だに読み方はバラバラだと思う。かくいう私も「#amongus」「#アモングアス」「#アマングアス」と、いろんなハッシュタグをつけてツイートしている。

ゲームタイトルの読み方の時点で騙し合い……「宇宙人狼」が始まっているような気さえする。

先に述べておくと、私はAmong Usが苦手だ。でも、どうしようもなく好きなのだ。苦手だけど好きでハマってしまう、そんな初心者プレイヤーのコラムだと思って欲しい。

私はAmong Usをはじめ、「人狼ジャッチメント」「レジスタンス:アヴァロン」など、騙し合いのゲームが好きだ。なぜなら「人の根底にある性格」が垣間見えるような気がするから。

人狼系のゲームを一緒にプレイすると、その人の本当の性格がむき出しになることがある。私の場合は「めっちゃ口悪くなるじゃん!」とよくゲームフレンドに言われるが、その通り。私はいつもお上品な言葉で喋っているわけではない。ゲームというプラットフォームを通して、一味も二味も知らなかった性格や気性を知ることができるのは快感である。

Among Usは特に、性根が如実に表れる。例を挙げると、一度だけ一緒にプレイした友達に、インポスターではないのにインポスターだと周りから詰められた子がいた。

「本当にやってないんだから! なんでそんな風に言うの! 私じゃないんだから!!」

これはインポスターと疑われた誰しもが言うセリフである。しかし一度詰められたら、そこから挽回することは難しい。結局彼女は追放された。

事件はその後に起こった。ゲームが終わって結果がわかり、その子はクルーだったことが判明したのだ。まぁ……これはよくあることで「詰めちゃってごめんね~!」と誰かが言えば、だいたいその場は収まる。だって騙し合い、誰かを陥れるゲームなのだから。

ただ、彼女は違っていた。「どうして? 私インポスターじゃないって言ったじゃん! なんで信用してくれなかったの? めっちゃ言ったのに! 最初に私のこと疑った子覚えてるから!」

――そう、彼女はパッション(感情)型だったのだ。

1人がそう言いだしたら、もはやガチの「言い合い」だ。こうなると誰もが気をつかうので詰めづらくなり、思いっきり遊べなくなる。ただ、普段は大人しい彼女が「ゲームだから」と割り切れない様子を見て、私は少しだけ彼女のことを深く知ったような気がしたし、「本当の彼女」に興味がわいた。

やはりAmong Usは、本気でやればやるほど「その人らしさ」が如実に出るゲームなのだ。

友達の友達の輪が広がる

そしてこのゲーム、基本的にはチャット機能を使ってゲームを進めていく。が、よりこのゲームを楽しむためにDiscordなどの別のチャットアプリを使うことも多い。

ボイスチャットを使ってプレイしたいと思ったら、友達を集めるところから始まる。 3人の友達が2人ずつ友達を集めてきたら、3×3=9人になる。自力で10人近く集めるより、「友達の友達の輪」を使った方が早く集まるのだ。

そうすると、初めましての方とプレイすることになる。それがまた面白い! ものすごく喋る人、冷静な話し方をする人、面白い人、ダジャレばかり言う人、うるさい人……(笑)。様々なメンツが揃う。「友達の友達の輪」により、私の「友達の輪」が広がっていくのも、Among Usならではだ。

パッションは出せば出すほど怪しい

ここからは、私がよくやってしまいがちなプレイについてお話していこうと思う。

このゲームに勝てるのは心理戦が得意な人だと思う。ただ、私は心理戦が全然ダメ。そして、すぐにパッションを出してしまう。「パッション出し過ぎ」事件が頻発する。みんなの位置を把握できていないため、会議で詰められたらもう自分はクルーであることをパッションを込めて伝えるほかないのである。

これが皮肉なもので、論拠のないパッションほど怪しいものはない。自滅行為だ。でも最近思うことがある。「理屈だけで話しているよりパッション野郎いた方が面白くない?」と。もう負け犬の遠吠えである。何と言われようが私は「盛り上げ要員」だ。そう思うことにして楽しんでいるタイプだ。

インポスターのみ、誰がインポスターなのかわかる仕組み

そんな盛り上げ要員、パッションプレイヤーの私ではあるが、やたらとインポスターになりたがる。基本的にみんなインポスターをやりたがらない印象だ。きっと嘘をつくことに心を痛めてしまうのだろう。

私は全くそんなことはない! 平気で嘘もつくし、何食わぬ顔で誰でも追放できてしまう。先ほどから何回も言っているが「騙し合いのゲーム」と割り切っているからだ。なんなら、常にインポスターになりたい! とさえ思っている。

なぜなら、インポスターの方が場を把握しやすいからである。当たり前だが、インポスターはインポスターが誰かわかった状態で動く。インポスター以外が詰められていたら、その糾弾に乗っかればいい!

まぁ……そんなことを言っているから、私はいつまでたってもパッションプレヤーなのかもしれない(笑)。クルーとなって何もわからず動いているよりは、2人っきりの空間に誘い出し、キルしていく。目的がハッキリしている方が、私は動きやすいタイプである。

そしてインポスターとしては、絶対に最初にキルしておきたい人物がいる。頭の切れる名探偵だ。宇宙船の中に絶対1人は存在する名探偵。要するに玄人プレイヤー。この者からキルしたいと思うのは、必然であろう。

ただ……やはり名探偵! 全然1人にならないし、何なら私がインポスターだとわかっているんじゃないか!? と思うくらいの「圧」のあるムーブをしてくる。

名探偵を追いかけているといつの間にか「タスク終わった!」と緊急ボタンが押され、追い込まれていくのは時間の問題だ。

ちなみに今Among Usプレイヤー間で流行っているのが「近アモ」と呼ばれる近くの人の声が聞こえちゃうAmong Usである。ボイスチャットを使ったこの遊び方、たまにクルーの断末魔が聞こえてきたり、インポスターのキル中の高笑いが聞こえたり、これはこれで違った楽しみ方がある。

装備を自作したものの……

そんなパッションプレイヤーの私だが、一矢報いたい! そんな気持ちでこれを作った。

プレイヤーの位置を把握するために作ったのだが、もうレッドカードギリギリの装備のように思われるだろう。ただ装備は上手く使いこなせてこそ、実力を発揮するもの。私にはその技量がなかった。

クルーで動いているうちはこんなもの触っていられないし、かといって話し合いの時にこればっかりいじっていたら、「なんで発言しないの? 話聞いてるの?」と詰められる。

さらに追い打ちをかける様に、最近のアップデートで使えるプレイヤーの色が18色になった。上の写真を見てもらうとわかる通り、私の駒はそんなにない。しかも、桃色、薔薇色、珊瑚色似すぎじゃない!?

薔薇色、桃色、珊瑚色が似すぎて困る

もう持っている駒ではどうにもできなくなったため、私の秘密兵器は全く役に立たなくなってしまった。

道具に頼ってもパッションプレイヤーから抜け出せない。きっと、ずっとパッションプレイヤーのままなのだろう。

次に私がAmong Usでコラムを書く際は、「パッションプレイヤーが強くなるまで」なんてことが書けるよう、今日も騙し合いの場に参戦してこようと思う。

【著者紹介】三浦優奈

みうら・ゆうな ラジオパーソナリティー/リポーター。ファイナルファンタジーXIVから本格的にゲーミング機器を集め出し、東京・名古屋の二重生活では3キロのゲーミングノートPCを持ち歩く。「ゲームをポジティブなイメージに」をモットーに、担当するラジオ番組では、ゲーム・アニメなどのサブカルチャーからeスポーツシーンについて取り上げている。スプラトゥーン2、クラッシュ・ロワイヤルなどもプレイ。最近ではApex LegendsにSwitch勢として参戦した。

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