格闘ゲーム「ストリートファイターV チャンピオンエディション」のリーグ制大会「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021」が2021年秋に開かれます。「ストリートファイターリーグ」は2018年から始まったチーム制大会で、4回目の開催となります。

今回は前シーズンから大幅に規模が拡大され、過去最多の8チームが参戦予定です。また、各チームはオーナーとなる企業によって編成されているのが特徴です。

参戦するチームの一つが、板橋ザンギエフ選手ナウマン選手竹内ジョン選手、立川選手(「Burning Core」格闘・アクションゲーム部門)の4人で構成するチームです。DetonatioN Gamingを運営する株式会社Sun-Genceがオーナー企業です。板ザン選手とナウマン選手にリーグへの意気込みを聞きました。(2人が格ゲー界について語った記事はこちら

板橋ザンギエフ×ナウマン ストリートファイターVリーグを語る

新鮮な気持ちで臨むチーム対抗戦

格ゲーについて語る板橋ザンギエフ選手

――二人にとって「ストリートファイターリーグ」はどのような大会ですか?

板ザン 僕たちがプレイする「ストリートファイターV」(以下 ストV)のeスポーツシーンは個人戦の大会が多いのですが、「ストリートファイターリーグ」は数少ないチーム戦の大会です。チーム決めのルールが毎回変わるのが面白くて、ドラフトで決めた回もあれば、初心者プレイヤーが参加した大会もありました。毎回新鮮な気持ちで臨める大会ですね。

ナウマン 僕は今年で2回目の参戦なのですが、今回はチームメートに親しい選手が多いので、楽しんで取り組めたらいいなと思っています。

――チームメンバーは仲が良いのですか?

ナウマン そうですね、竹内ジョン選手と立川選手はどちらも僕と年が近くて、勝てない頃から一緒に頑張ってきた仲間、という意識があります。

板ザン 「ストリートファイター」の若手選手たちは結束力が強い印象があります。

ナウマン 確かにそうですね。でも、それはベテランの選手たちがしっかりされているからだと思います。ウメハラさんや板ザンさんのように業界を引っ張ってくれている選手を見ていると、尊敬するし、自分たちもしっかりしなきゃなと思うんですよね。

リーダーの板ザン 参謀のナウマン

ストVリーグについて語るナウマン選手

――それぞれのメンバーのチーム内での役割を教えてください。

ナウマン まず板ザンさんは一番のベテランなので、チームのリーダーですね。僕は板ザンさんを横からサポートする参謀みたいな役割ができたらと思っています。それからジョンは、長年使い続けているラシードはもちろんのこと、最近サブキャラクターのコーディもかなり仕上がっているので、戦力としてかなり活躍してくれると思っています。

板ザン 問題は立川(※)なんですよね(笑)。立川はつい最近まで他のゲームをメインにやっていたので、どこまで戦えるのか未知数なんですよ。ある意味ダークホースというか、彼の活躍が勝利のカギになってくると思います。
※立川選手はかつてDetonatioN Gamingの格闘ゲーム部門に所属(板橋ザンギエフとは先輩・後輩で気心が知れた仲)

――板ザン選手は過去にチームリーダーとしての優勝経験がありますが、やはり板ザン選手にはリーダーとしての資質があるのでしょうか?

板ザン 自分は社会人経験があるので、チームでプロジェクトに取り組むことには他の選手よりも慣れていると思います。それぞれのチームメートに役割を設定したり、モチベーションの管理をしたりするのは得意なので、そういう意味ではリーダーに向いているのかもしれません。

ナウマン 板ザンさんはアドバイスを出すのがとても上手いんですよ。選手同士だと、なかなかお互いにアドバイスって言いにくいんですけど、板ザンさんは気になったところはちゃんと言ってくれるし、それでいて嫌みがないので、非常に助かります。

――何か印象に残っているアドバイスはありますか?

ナウマン 少し前の自分は、大会で格上の相手に全く勝てていませんした。そんな時に板ザンさんから「本番で勝つことを意識した方がいい」というアドバイスを頂き、それが特に印象に残っていますね。僕は頭が固い方なので、それまでは「人読み」の重要性がなかなか分からなかったのですが、板ザンさんに言われて勝負所での駆け引きを大事にするようになりました。

――ゲームセンターが主流だった時代には、チーム戦の大会も多くあったと聞きます。板ザン選手はそういう時代も経験されているのでしょうか?

板ザン そうですね。「闘劇」はチーム戦の大会でしたし、僕が熱心にプレイしていた「バーチャファイター」もチーム戦が主でした。特に「バーチャファイター」シーンでは、個人戦で誰が強い、という話はあまりされていなくて、皆「チーム戦をどう勝つか」だけを考えていたと思います。そこで培われたチーム戦略は「ストリートファイターリーグ」にも生かされているかもしれないですね。

結束力が武器になる

対談する板橋ザンギエフ選手とナウマン選手

――出場チームの中で注目しているチームはどこですか?

板ザン KADOKAWAさん(=株式会社KADOKAWA Game Linkageがオーナー企業を務める「v6プラス FAV Rohto Z!」)ですね。

ナウマン ときどさん、sakoさん、ボンちゃんさんと、ベテラン選手が3人いるだけで十分強いのですが、その3人ともキャラクターを2つ以上持っているんです。もし今大会が去年と同じようにBANルール(※)ありの大会だった場合、複数のキャラクターを使えるのは非常に有利ですね。

板ザン うちのチームは若手が3人いるので、「若手はおじさんに太刀打ちできるのか?」というところが見どころになると思います。
※BANルール:相手の持ちキャラから一つを使用禁止にできるルール。2019年シーズンから導入されているが、今回大会で採用されるかは未定。

――一般論として、BANルールに関しては、どのように感じていますか?

板ザン 自分はキャラクターを2体持っているので、BANには強い方なのですが、一選手としては、BANルールは無い方が嬉しいですね。というのも、サブキャラクターを準備するのってとてもカロリーの高いことで、簡単ではないんです。それでいて、サブキャラクターがメインキャラクター並みに仕上がってしまうと、今度は反対にサブキャラクターが警戒されるのでBANの対象から外れ、結果的に練習が無駄になってしまうというジレンマがあるんです。

ナウマン やっぱり皆「魂のキャラ」を持っているものなので、メインキャラクター同士の戦いの方が盛り上がるかなと思います。

――大会に向けて戦略はありますか?

板ザン 「ストV」はつい最近もアップデートが入ったりしていて、本戦の10月までにどのように環境が変わるのか分からないので、まだ具体的な戦略はないですね。その代わり今はチームの結束力を高めて、基礎の部分をしっかり練習していきたいと思っています。

――意気込みを教えてください。

板ザン もちろん、優勝するつもりで戦います。うちのチームは結束力が最大の武器になると思うので、そこを生かして勝っていきたいですね。

ナウマン 仲の良いメンバーがそろっていますが、他のチームはかなり強豪ぞろいなので、優勝できたら泣くくらい嬉しいと思います。皆で力を合わせて頑張りたいですね。