目次

  1. ジェットによる開幕Bグリーン侵攻
  2. Aサイト鉄壁の守り「ヴァイパーズピット」
  3. Bグリーンから破壊されない「スパイカメラ」
  4. 終わりに

タクティカルFPS「VALORANT」の雪と氷に覆われたマップ「アイスボックス」。

2020年10月のアップデート「Episode1 Act3」で追加されたアイスボックスは、先日幕を閉じた公式大会「2021 VALORANT Champions Tour(VCT) Stage 2」におけるマッププールの中で最も新しいマップでした。VCT初のオフライン国際大会となる「VCT Stage 2 Masters レイキャビク」では、アイスボックスを研究した各チームによる驚きの戦略やテクニックが見られました。

今回の記事では、世界トップクラスの選手たちが大会で披露したテクニックを3つ紹介します。まだアイスボックスに慣れていないプレイヤーは、ぜひ参考にしてみてください。

ラウンド開始とともにテイルウィンド(47:14~)

最初に紹介するのは今大会2位となったFnatic所属Derke選手の、ジェットによるアイスボックスのB侵攻。アタッカーサイドでDerke選手が見せたのは、ラウンド開始直前(カウント0の音がなった直後)にアップドラフトで上昇し、ラウンド開始とともにテイルウィンドでBグリーン上に乗る戦術です。

この強気な戦術は今大会でFnaticがよく使った戦術のひとつ。対Version1戦のラウンド3ではこのポジションを活用し、ラウンド開始から5秒でファーストキルを獲得。ラウンド4にはDerke選手を筆頭にチームメンバー全員でややラッシュ気味に進行し、20秒足らずでBサイトを守るVersion1の選手2人を一掃しました。

Bグリーン上下の射線を使ったB侵攻

ラウンド6の序盤ではBグリーン上にDerke選手、Bグリーンのボックス裏にMagnum選手が潜む動きも見せました。Bサイトに侵攻するだけでなく、Bサイトからの詰め待ちにも対応できる戦術です。

この戦術の強みは、ディフェンダーサイドがBグリーン上下の射線を管理しなければならない点。ジェットだけでなく他のプレイヤーもBグリーンに侵攻することで、ディフェンダー側はBグリーン上とBロング、2つの射線を管理しなければならないため、Bイエローを1人で守り切るのは少々厳しそうです。

Aサイトの侵攻を食い止めるヴァイパーズピット(1:07:02~)

続いて紹介するのは、ヴァイパーのアルティメット「ヴァイパーズピット」のアイスボックスにおける使い方。パッチノート2.06で大幅に強化されたヴァイパーは、アイスボックスにおいて必須レベルのエージェントとなりました。今回はX10 EsportsのsScary選手が見せたヴァイパーズピットの使い方を紹介します。

特に有効だったのは、対Team Vikings戦におけるAサイトでのヴァイパーズピットです。Aサイト内の「KNG」と書かれている白いボックスを中心に展開したことで、AネストとAサイト上をつなぐロープを巻き込めています。

ロープを巻き込むヴァイパーズピット

ロープを巻き込んだことでAネストやAベルトなどからの射線を切れるため、ディフェンダーサイドは射線管理がしやすくAサイトを守りやすくなります。sScary選手はラウンド5でAエルボー、ラウンド11では白いボックスの上で相手を待ち構え、一方的なキルを量産しました。

BイエローからBサイトを見渡せるスパイカメラ(1:08:21~)

最後に紹介するのは、X10 Esportsのsushiboys選手が使っていたサイファーの「スパイカメラ」。sushiboys選手は対Team Vikings戦において、Bイエロー付近の建物の斜面にスパイカメラを設置。BイエローからBサイトまでを見渡せるうえに、Bグリーンから視認できない強みを持ちます。

このスパイカメラが注目されたのはラウンド12でした。sushiboys選手が設置したスパイカメラは、Bイエローへと侵攻するTeam Vikingsの選手3人を捕捉。Team Vikingsの選手たちはカメラに気付いておらず、カメラが壊されることもありませんでした。

Team VikingsがAサイトにシフトしたこともありX10 Esportsは結果的にラウンドを落としてしまいましたが、もしTeam VikingsがそのままBサイトへ侵攻していたら結果は大きく変わっていたかもしれませんね。

通常はBイエローから設置できない
Bイエロー端のボックスからジャンプして設置する

ちなみにこのスパイカメラは設置するのにややコツが必要です。Bイエローの地面から建物の斜面に設置しようとしても判定がありません。Bイエロー端にあるボックスに登ったうえで、ジャンプして設置する必要があります。あらかじめ練習しておかないと準備フェーズ中に設置が間に合わないかもしれませんので、注意しましょう。

VCT Stage 3では、リゾート地の島を舞台とした新マップ「ブリーズ」が追加されます。今までにない広々としたマップで、交戦距離が長いのが特徴。選手たちはどのような戦術を見せてくれるのでしょうか。国内大会「Challengers Stage 3」は7月4日にスタートの予定です。