弓矢で甦る記憶

4月下旬、Apexの新シーズン「英雄の軌跡」のトレーラーが発表された。そこで姿を表した新武装は私にとって新レジェンドのヴァルキリー以上に衝撃的だった。弓矢が……弓矢があるッ!!!

このために用意されてたンか!? と思ってしまうくらいバチバチにボセックがキマってるレジェンダリースキンのブラハ。カッコよすぎ。画像は公式トレーラーから

武者スキンで弓矢を撃ちまくるブラッドハウンド氏カッコよ! このトレーラーを見た時、私の心の中に根拠のない自信がワッ! と湧いた。
弓矢なら……弓矢ならイケる! なぜなら私はこれまで私はいろんなゲームで弓矢を撃ってきたからだ。

スカイリムと弓矢

あるとき私は遠く離れたタムリエルの地、山と雪に囲まれた厳しい北の大地、スカイリムに住んでいた……。『The Elder Scrolls V: Skyrim』での出来事だ。
その世界での私は召喚術士だった。「剣とか斧を使って敵と殴り合うのはバカ。君子は自らの手を汚さない」という考え方からだ。

スカイリムを生きる闇の召喚術師・マシーナリーとも子。後ろにいるのは召使いだが、このあと邪神の生贄にしてしまって死んだ

なので私は常に村人や山賊を殺しては死霊術で傀儡にしたり、炎や氷の精霊を召喚して戦わせたりと、自らは高みの見物という戦闘スタイルを取っていた。真の強者は自ら戦わないものなのだ。王のように。

雷の精霊を2体召喚して山賊の砦を襲わせる。自分は茂みの中に隠れて戦いが終わるまでコーヒーを啜りながらTwitterを眺める。これがマシーナリーとも子のスカイリム

だがそんなとき、貧弱な下僕どもでは敵を倒しきれないことがある。マシーナリーとも子は闇の召喚術師であるとともにあらゆる術を扱えるアークメイジなので、そういうときには火球や氷の槍を発射して援護もできる。だがそうした破壊の術を放つには大きな負担がかかる。あまりに連射すると肝心の召喚術が使えなくなってしまう。そんなときに便利なのが「弓矢」の存在だった。

Apexでもスカイリムでも強ポジを取れば有利なのは同じだ。私はすべての術を極めたアークメイジなので弓矢も「魔力の弓矢」で召喚できて楽しい

弓矢を使えば魔力を温存しつつ遠距離攻撃ができる。敵の頭をぶち抜けば「スコン!」といい効果音が出て敵は死ぬ。気づかれてないときに成功させれば3倍ダメージとか景気のいい数字が出て余計に敵は死ぬ。楽しい。ときには山賊の潜む砦を弓矢の長距離射撃だけで壊滅させたこともあった。

もちろんあまりにやりすぎているとバカな山賊でも私に気づいて近づいてくる。だがそんなときでも慌ててはいけない。私はすべての術をマスターしたアークメイジであるとともに、暗殺者組織「闇の一党」のリーダーでもある。冷静に幻惑魔法で透明になりつつ、極めた隠密技術を用いてしゃがみこめば敵はあっという間に私を見失う。あとは後ろを向いたところをスコン、だ。

弓矢は私のスカイリムでの生活をいつも支えてくれた相棒だった。

ツシマと弓矢

あるとき私は鎌倉時代を生きる侍だった。平和に暮らしていたがある日大陸から蒙古がやってきて仲間たちはみんな殺されてしまったしボスは誘拐されてしまった。気に食わないので侍の誇りとかどうでもいいので蒙古みんなやっつけるか……と私は決意した。PS4の『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』での出来事だ。

ツシマでのマシーナリーとも子a.k.a.境井仁(真ん中)。両脇はそのへんにいた知らない人

ボスを救出し、蒙古を返り討ちにするため私は侍の「誉」を捨てて冥府から蘇った闇の武人、「冥人」として戦うことを決めた私は……。

誉じゃ腹は満たされねえんだよ

ひたすら身を隠して蒙古を弓矢で狙撃し続けたのだ。
これもまた楽しい。半弓は小気味いいリズムで撃て、蒙古の頭にスコンと気持ちのいい音を立てて刺さる。誰も目についてないところであれば敵に見つかることもない。
こそこそ隠れながらの狙撃なんて真似はお侍の戦い方じゃあないかもしれないが、それもこれも対馬を救うためには仕方のないこと。大事なのはこの国を救うことなのだ。私は誉を捨てた冥人なのだから……。

だが絶対的に不利なのは敵が圧倒的多数なのに対して、こちらは私ひとりで戦わなければならないところだ。数の不利はいかんともし難い。ひとりを無傷で殺すことができてもほかの奴らに見つかったら袋叩きにあってしまう。索敵をしようとヘタにうろついた先でユニットを組んだ敵に見つかってしまうという危険も考えられる。どうすればいいのだろうか。そんなとき私が考えついた冥人の戦術が「戦国ドローン戦術」だ。

装備は5.56ミリのトランペットにパイナップルか……

やりかたは簡単だ。「この先に敵がいそうだな?」と思ったらフォトモードに移行する。カメラはまるでドローンのように縦横無尽に飛び回れるので、視界の外にいる敵をノーリスクで発見できる。あとは奴らに対して強いポジを取って撃ちまくるだけだ。

我が名はブロス‧フゥンダル! な能力が使える境井仁

ちなみにこのゲームはタッチパッドを押し込んで「耳をすませる」ことで敵の位置をなんとなくスキャンできるので基本こんな回りくどいことをする必要はない。必要はないけど楽しい。おすすめです。全員撃ち殺せ!!!

そんなこんなで対馬でも弓矢は基本的に私の強い味方だったんだけどなぜかこのゲーム、ボス戦では強制的にチャンバラをさせられるのでそこだけは不満であった。思い出したように誉を取り出すな。最後まで弓矢でやらせてくれ。

そして……アウトランズと弓矢

……スーッ!! 私の思考はスカイリムと対馬から一気にアウトランズへと戻ってきた。完璧だ。この今まで培ってきた「記憶」と「経験」は確実にここでも役に立つ。ボセックコンパウンドボウを手に取れ! 山賊やドラウグルと同じように、蒙古と同じように! 今度はレジェンドどもを撃ち貫いてやるのだ!

パキョンとデカい数字が出る。撃ってるぶんには楽しい

いや強ッ。
え、強くない? 胴体に当てて70(※)も減るの?

けっこうバンバン撃てるしリロードも必要ないし1スタック48本(※)も持てるから割と弾持ちもいいし。えっ 強くない?

そんで割とエイムというか撃つ感覚には冗談みたいな話しだが思ってた以上に「あっ! 知ってる!」「タムリエルと対馬での記憶が甦る!」って感じがあって、なんだろう……手になじむ? そんな感覚があって楽しい。うわー。これすごいじゃん。絶対今後の更新でナーフされそうだけど楽しいじゃん。よし、これで戦場に出てバンバン殺しまくるぞ!!!

※編注:本コラム執筆後に弱体化され、胴ダメージや所持できる矢の数などが減少した

と思ったが当然そんな強い武器は……みんな新しい武器は使いたいよねという気持ちも相まって、どいつもこいつも使っててガンガン撃ち貫かれる立場になってしまったのだった。

ワーワー。なんか、すごい。すごくない? どこに立ってても初手でヒュンヒュン弓矢が飛んでくるんだが。撃ったときの音とか軌跡とか目立たないからどこから撃たれたのかわかりづらいし。それでいて連射が効くからバンバン飛んでくるし。こっちも持ってるから反撃にバンバン撃つし。すご。えっ、なにこれ? 中世の戦争?

矢を食らうとしばらく刺さりっぱなしになるので悲惨な見た目になる

最初こそ弓矢に沸いた私だが徐々に日和り、いまではピンを打たれても「まあ……弓矢なんか持たなくてもアサルトライフルとショットガンとかでいいか……」という感じの安定志向へと流れていったのでした。水、低きに流れまくり。
でもまあ少なくとも今は強武器だし弾もそんなに困らないので複数人で持っちゃってもいい気がするけどさ。けどさ。
せっかくなので実装初日にカッコよくキマった一射でも見てください。

それでは……。

気持ちいいね
どこで弓支えてんの????

ヘッドセットがぶち壊れたら編集部が送ってくれた

ここから余談なんだけども先日ヘッドセットが断線してしまったらしく、音が片方からしか聞こえなくなってしまった。

これがマジで困りもので、「全部の音が片方からしねえから右から敵が来てるかどうかわからねえ」とかですら無くて、完全に右耳側からしか聞こえなくなってしまってまともにゲームが遊べない。左隣で味方がシールド回復してても視点をぐるりと回して耳をそっちのほうに向けないとぜんぜんわからない有様。やべえ。

やばいけど、今月はシンデレラガール総選挙でお金が無いからヘッドホン買えない。どうしよ~~って泣き叫んでたら編集部から「ヘッドセットあげようか? ただしレビューしてね」と優しすぎるメールが届いた。ありがたいありがたい。これも徳でしょうか。

EPOSのヘッドセット「H3」。本体カラーはブラックとホワイトがあり、編集部からはホワイトのものをもらった

今回もらったのは、EPOSの「H3」というヘッドセット。なんと1万5000円くらいするらしい。オーディオの世界は価格が青天井なので「そんなもんやろ」と思う人類もいるかもしれないが、私が壊したヘッドセットは3980円。マン超えは高級品だぜ。

耳に装着してみるとイヤーカフの耳まわりを完全に閉じ込める感じがいままでのヘッドセットとぜんぜん違くてまず「オオッ」ってなる。音が発生する空間が完全に閉じ込められてる感じって言うのかしら。なんか「耳周りだけ気圧違ってね!?」って勘違いするくらい密閉されている。多少の圧迫感を覚えるのは、こんなに密閉されている影響からなんだろう(締め付けが不快とかそういうことはまったくないが、夏場はちょっと暑く感じちゃうかもしれん)。なるほどいいヘッドホンってこういう感じなんだな。

マイクについてはわからないけどVCしてみたら「お前ASMRみたいになってるぞ」って言われた。まあバーチャルYouTuberですからね。

さらに実際使ってみると……正直に言えば私、音感的なものがぜんぜーん無いので音がよくなった悪くなったとかはよくわからないんだけども……。ただ今までよりも「音が聞こえやすくなった」「方向が判断しやすくなった」みたいなのは感じられた気がしたな~~。今までよりも音が漏れにくくなってるからかな? わからんけど。

こういう判断はつきやすくなった……気がする! ところで今まで知らなかったんだけどイコライザーとかをいじくって足音を聞こえやすく調整するテクとかもあるんだってね。音でもeスポーツって強くなれるのか~

というわけで性能はかなりいいんじゃあないかと思います。あと地味なところではボリューム調整が耳部分外側のダイヤルで回してイジる方式なのがちょっと新鮮で楽しいなと思ったよ。

ここのダイヤルを回して音量調整する。イカす

結果としてなんかかなり得した感じになったな〜〜。ありがとうGAMEクロス。みんなももし4000円くらいのヘッドセット使ってたら騙されたと思って買ってみてください。「あ〜なんか……よくわからないけどなんか違う気がするなあ!」ってなれるので。多分。それじゃあね。