「スーパー野田ゲーPARTY」は、簡単操作で楽しめる16種類のミニゲームを収録。すでに5万ダウンロードを突破し、今後はアップデートで新作2タイトルを追加します。

クラウドファンディングで開発資金を集めたこと、支援者から提供されたイラストや画像がゲーム内で大量に使われたことにも注目が集まりました。

みんなの「素材」でゲームは作られた

4月29日に発売された「スーパー野田ゲーPARTY」

――クラウドファンディングは目標額の339%が集まりました。予想はしていましたか?

目標だった400万円は、これまでライブでも集めたことがなかった金額でした。それを2日で達成してしまい、「本当に作ることになるのか……」と実感も湧いてきました。最終的に1,300万円以上の支援をいただけたのは想定外。僕のことを知らない方からの支援もあり、「こんなにもゲームって盛り上がっているんだ!」と驚きました。

――成功の一番の理由は何だと思いますか?

「あなたが描いたイラストや落書きがどこかに使用される権」や「あなたが作った音声がどこかに使用される権」など、リターンが目新しいものだったというのが大きかったと思います。ゲーム作りに参加したい人や、作品を披露する場を求めるクリエーターが多くいたのだなと思いました。

――支援者から「素材」が大量に集まりました。ゲーム作りに与えた影響は?

むしろ、「野田ゲー」は素材ありきで作っていきました。

クラウドファンディング中はどんなゲームを作るかや、その収録本数すらも決まっていませんでした。いくら集まるかわからず、見積もりが作れなかったので。

新・干支レース

「あなたのペットが出演できる権」については、50匹くらいのペット画像の提供を受けました。普通に考えたら、ゲームに50匹もの動物が出てくることなんてないですが、なんとかすべてを出演させるべく考えだしたのが、ペットがレースをして干支を決める「新・干支レース」です。

その他にも200件以上のイラストを使うため、200種類以上のコマを登場させた「将棋Ⅱ」や、届いたたくさんの音声をカードにした「音声衰弱」というゲームを作りました。

お笑いの起承転結はゲームと同じ

取材に答える野田クリスタルさん

――ゲームのアイデアはどうやって生まれるのですか?

お笑いライブを考えるときと同じ脳みそを使って考えてます。お笑いの起承転結は、ゲームとまったく同じなんですよね。

ゲームでは、ルール説明の「起」から始まって、戦ったり避けたりして進めていく中で、最後はゲームオーバーかクリアという「結」をむかえますが、それは、お笑いの流れやテンポに通じていると思います。

演出に関しても、お笑いライブではミスったら赤照明で「ドーンッ」ってなったりするんですが、それは、ゲームでいうゲームオーバーにあたるのかなと。

――そのほかに、ゲームとお笑いの共通点はありますか?

ゲームは与えられたルールの中で、どう勝つかを考える必要があります。でも、その中では何をしても、「ずるい」ということはありません。

漫才も、マイクが立っていればそこがステージで、舞台上で演者は自由です。どうしたら笑ってもらえるのかを必死に考えて勝負を仕掛ける。そういった自由さと緊張感は、繋がっているのかなと思います。

文句を言われるゲームをつくりたい

スーパー ブロックくずして

――ゲーム作りで意識していることはありますか?

「難しすぎるだろ!」とか「運ゲーだろ!」とか、つい文句を言いたくなるものができると楽しいな、と思います。

でも、一見理不尽なゲームに見えても、実は「勝ち方」は存在していて、練習していくうちに、そのコツが見つけられるようになっています。

「野田ゲー」はゲーム経験値によらず、反射神経だけで勝つこともできるくらいのシンプル設計なので、練習がいらないといえばいらないです。実際、作った僕自身が、初めてプレーする人によく負けるくらいなんですよ。

でも、本当はやり込めばやり込むほどゲーム要素が広がっていくっていう、このあたりが「野田ゲー」の面白いところかな。

永遠にレベル上げするゲームも

――野田さん自身、特に思い入れがある「野田ゲー」はありますか?

「オニオンクエスト」ですね。

このゲームはレベル上げに上限がないんですけど、ボスがいないので、レベル上げ以外にすることがないというゲームです。

幼稚園のときにFF3をプレーしていて、レベル上げが大好きだった思い出が詰まっています。コツコツとずっとやっていたいという気持ちを現実にしてみました。

目指すゴールは「野田ゲーeスポーツ世界大会」

発売を記念して開かれた「第0回スーパー野田ゲーPARTY eスポーツ大会」では熱い対戦が繰り広げられた

今回収録したゲームは16本ですが、本当は50本くらい作りたいと思っていました。なので、2作目を作りたい。

そして、なんと言ってもeスポーツ大会ですね。世界大会開催がゴールです。英語版も、もちろん作ります! デッカチャンも「Mr.デッカチャン」となって登場いただきますよ。

――最後に、「野田ゲー」の魅力を改めて教えてください。

「野田ゲー」は一つもジャンルがかぶっていません。

普段はゲームが苦手な人でも、中には得意なゲームがあったり、逆にこれまでゲームをやってきたからこそ楽しめるゲームがあると思いますので、たくさんの人に楽しんでもらえればと思います!