よく取り沙汰される音ゲー初心者~中級者の悩みの一つに、「後ろで順番待ちしている上級者に自分のプレイを見られるのが恥ずかしい」問題がある。

「自分が下手なところを見られたくないし、見ながら嘲笑ってるんでしょ」ってことだけど、もちろんそんなことはない。

たいていの古参プレイヤーは「このゲームをプレイしてくれてありがとう」「でも見られたくない気持ちもわかるから、できる限りスマホを眺めるね」って思っていることだろう。それでも、初心者プレイヤーからしたら後ろに人がいると「プレイを観察されている」と感じちゃうだろう。

その悩み、別の角度から回答させてください。おれがポップンで並んでいるときは、たしかに画面を見ている。見ているが、画面の左側、あなたの使用キャラを見ています!

こういう人もいるにはいるけど……。

プレイの中で必ず見つかる「運命のキャラ」

ポップンには他の音楽ゲームでプレイ中に表示されるような「ムービー」がない代わりに、曲ごとに担当キャラが存在する。

老若男女から動物・ロボット・宇宙人、さらには無機物に至るまで様々なキャラが450以上も登場する(本コラム執筆時点)。2Pカラーや3Pカラーに変更できるので、膨大な選択肢が用意されているのだ。

唯一無二のキャラデザインも相まって、音ゲーが得意でなくても推しキャラがモチベーションになってる人も多くいるんだけど、ここで音楽ゲーム……いや、アーケードゲーム特有の制約が、キャラとの「出会い」を印象付けさせることになる。

まず「キャラクターセレクト」の制限時間は60秒ぽっきり。アーケードゲームなのでおよそ全ての展開に制限時間が設けられているのだけど、膨大なキャラ数の中で60秒は間違いなく短く、名前を知っているキャラをなんとか探し出すのが関の山だ。

加えて、キャラ情報は各シリーズのサウンドトラックCDの特典くらいにしか載っていないので、キャラのことを知る難易度は高い。一部作品のキャラは公式サイトに載っているが、キャラ数は多くはない。

必然的にキャラのことを好きになるきっかけは、曲をプレイしているときや、曲のことを考えているときに集中しやすい。

「あの曲が好きすぎてだんだんキャラも愛しく思えてきた」とか、
「そうか、このお気に入りのコンポーザーには決まってこのキャラが担当してるん
だ」とか、
「このキャラ、ハリアイの絵よりも断然アニメーションがかわいいな」とか、
「FEVERアクションの中に見たことあるキャラが出てきてる。もしかしてあのキャラと関係が?」とか……。

こうしたポッパーそれぞれの考えや視点による「思い入れ」は十人十色で、そこにポップンの膨大なキャラ・カラー数が相まって百人百様になる。

おれは、目の前のポッパーがどういった経緯でそのキャラと出会ったのか夢想するのが格別に好きなのだ。

もし、ポップンの腕前にまだ自信がなかったとしても、自分の推しキャラにはぜひ自信を持ってほしい。推しキャラに腕前の巧拙は関係なく、毎クレジットがお披露目会になってめちゃくちゃ楽しい。

そんでもっておれみたいな同じようなオタクは、きっと後ろで眺めてニヤニヤしている。言葉は交わさずともポッパーのシンパシーだけで交流できるのだ。

そういう選び方もある

デビルアクマの思い出のキャラ

そんなこと言ってたらおれも自分の推しキャラを自慢したくなってきたよ。ちょっと付き合ってくれませんか?

ポップン7のプリティ 2Pカラー

「大好きなクマのぬいぐるみとどこでもいっしょなうさぎさん。かわいいものが大好きな夢見るお年頃なの」

初代家庭用から何回も登場してる顔の四角いうさぎの女の子。もう10年以上使い続けている、最推しキャラのプリティです。
担当している曲が好きだったり、見た目・モーションも完成度高かったりと、選んでいる理由はいっぱいあるが、一番は「こんなに可愛いのに使ってる人が少ない」というところにあります。

2Pカラー(白地に青い服)を使っているのは、1Pカラー(ピンク地に赤い服)よりもカラーリングが自分好み、というふんわりとした理由からです。

斜に構えたオタクとしてあまり人とはキャラ被りしたくないもので、そういう点でもプリティを使うのは「シブい!」と自分で思っています。

ポップン16 PARTYのリゼット 1Pカラー

「スウェーデンの寒さに負けない元気さで街中の評判なスクールガール。でもたまにはちょっとブルーになる日もあるみたい。 だって女の子だもーん」

初出はポップン7。金髪三編み赤メガネの活発な女の子です。人間の女の子のキャラを使いたくなったときによくピックしてます。

プリティもそうなんだけど、ポップン7がおれの人生初ポップンで、当時のデビルアクマ少年の一番好みな女の子がリゼットだった。やっぱり多感な時期に交流のある女の子は長く尾を引くね。

リゼットという名前はポップン界のウィスパー歌姫 常盤ゆうさんの所属するインディーズバンド「risette」から来ている。アーティストや楽曲を通じてキャラを好きになれるのが醍醐味だ。

リゼットのカラーについては、1Pカラー(金髪)と2Pカラー(茶髪)がどちらも甲乙つけがたいくらい好きで、気分でコロコロ変えている。こんな感じでプレイごとにカラーを変えるキャラ、いませんか……?

どうですか、きっと今ポップンから離れちゃった人も、当時の推しキャラのアニメーションが脳裏に浮かんだことでしょう。ぜひ使ってるマイキャラ・昔好きだったキャラを教えてくださいね。おれはそれだけで、美味しいお酒が飲めるので……。