今年2月にリリース開始から2周年を迎えた人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」の大型シーズンアップデート「英雄の軌跡」が5月5日(日本時間)に配信されます。

この9回目にあたるシーズンの開幕に先駆けて、その内容の概要を説明するストリーミングイベントが開催され、開発元のRespawn Entertainmentが新たなコンテンツを紹介しました。イベントで明らかにされた内容について、開発者インタビューとともにお届けします。

新レジェンド「ヴァルキリー」は“飛行型リコン”

ヴァルキリーの紹介映像

今回の新シーズンの注目はなんといっても新レジェンド「ヴァルキリー」の登場です。既に公開されているトレーラームービーでもそのバックグラウンドは明らかになっていますが、彼女の本名は「今原カイリ」であり、Respawn開発のタイトル「タイタンフォール」に登場したバイパーというキャラクターの娘にあたります。

ジェットパックによる飛行能力を生かした移動・索敵を得意としており、「リコン」ロールとして調査ビーコンも使用できます。能力については、以下の通りです。

パッシブアビリティ「VTOLジェット」

  • 空中でジャンプを入力すると起動するジェットパックで、上昇・滞空が可能
  • エネルギーに限りがあり、時間経過で回復する
  • ジェットパック使用中は射撃やグレネード投てきは不可能(自由落下中は可能)

 戦術アビリティ「ミサイルスワーム」

  • 地点を指定し、12発のロケットミサイルを降らせる
  • ダメージは小さいが、短いスタン効果がある
  • クールタイムは30秒

アルティメット「スカイワードダイブ」

  • 発動すると勢いよく上昇し、頂点に到達するとダイビングモードに
  • 味方を連れて移動することも、単独で使用することも可能
  • ダイビング中は視界内の敵がマーキングして表示される(マッチ開始時の降下でも有効)
  • クールタイムは約3分

ホライゾンに続いての空中移動能力を持つレジェンドではありますが、空中戦に偏らないためのバランス調整として、滞空中はアビリティ以外の攻撃が不可能になっているのもポイント。ジェットパックは音で周囲に気づかれやすく、軌道も単調になりやすいので奇襲には向かなさそうです。

反面、ダイブ中に周囲の敵を確認できる能力は非常に有効で、同行するチームメイトも敵を確認できるので初動では頼もしい存在。アルティメットも高い壁を超えて移動できるので、ランクマッチで安定志向のムーブをしたいプレイヤーには有難いのではないでしょうか。

新武器「ボセック」とピースキーパーのドロップ復活で近~中距離戦に変化?

再びドロップ武器となったピースキーパー(ローンチトレーラーより)

気になる新武器は「ボセックコンパウンドボウ」と呼ばれる弓。「30-30リピーター」と並んでマークスマンカテゴリに位置づけられ、中距離での精密な射撃が持ち味です。

弓らしく「アロー」をアモとして使用し、射撃ボタン長押しで引き絞ることで威力と正確さが増しますが、逆に腰撃ちでの精度には不安あり。壁に刺さった矢を再度回収して使用できるのも面白い要素になりそうです。

超遠距離で命中させ続けるのは非常に難しいですが、最大まで引いての射撃は通常の倍ほどの威力になり、ヘッドショットで120以上のダメージを叩き出すポテンシャルの高さ。射撃音が小さいので敵に気付かれにくく、アローがある限りはリロード不要で連射できるので、中距離戦で非常に活躍しそうです。

装備可能なポップアップは、射撃時に弾が拡散しショットガンのように運用できる「シャッターキャップ」と、適切なタイミングで射撃することで連射速度が向上する「デッドアイズテンポ」の2種類。ちなみに前者は「30-30リピーター」に、後者は「センチネル」にも装備可能です。

また、武器に関する変更ではケアパッケージ武器となっていた「ピースキーパー」が若干の下方修正を受け、再びドロップするように。代わって「トリプルテイク」がケアパッケージ武器となり、スナイパーが2種入ることになりました。

3on3の「アリーナ」モードが追加 オリンパスにも変化が

寄生植物に侵食されたオリンパス

3on3で戦うラウンド制の新モード「アリーナ」も追加されます。横槍の入らないチームバトルモードで、通常通りレジェンドを3人ピックして戦いますが、武器や回復アイテム、そしてアビリティは各ラウンド開始前の「バイフェーズ」にてポイントを使用して購入する必要があります。

キルボーナスはありつつも購入ポイントのリソース差は僅かなので、常に同じような条件で最終局面のようなスリリングな対決が楽しめます。3ラウンド先取制で、2ラウンド差がつくまでは最長9ラウンドのサドンデスに。

マップはアリーナモード専用のものが複数種類ローテーション。バトルロイヤル同様に時間経過でリングが縮んで行き、部隊全滅でラウンドの勝敗が決まります。

さらに現行のマップ「オリンパス」にも変化が訪れます。墜落した宇宙船に積まれていた寄生植物が広がってしまい、盆栽プラザやソーラーアレイが様変わりしてしまいました。

果たして宇宙船で何が起こってオリンパスに墜落したのか……という謎は実際に探索していくことで明らかになるのかもしれません。もし探索中に「キーカード」を見つけたら、宇宙船の先端へ行ってみましょう。レアリティの高い物資が得られるはずです。

開発者「チート対策は今後も続けていくことを約束」

新シーズン「英雄の軌跡」のポイントについて、開発者に聞きました。

──ヴァルキリーの「ジェットパックの音が大きく、敵に察知されやすい」という要素は非常に面白いと思います。今後は他のレジェンドにもサウンド面での調整があるのでしょうか。

サウンドに関する調整はヴァルキリー専用です。彼女の空中を自由に移動できる能力は非常にパワフルなので、バランス調整として大きな音が鳴り、飛行中には武器を使えないことにしています。

──最近追加されたレジェンドはマッチング待機画面で大きく動く姿が見ていて楽しいのですが、既存のレジェンドにもモーションが追加される可能性はあるのでしょうか。

現時点での予定はありませんが、ロビーで色々な動きをするのは私たちも非常に気に入っていますし、反響があることも分かっています。アニメーターチームも様々なアイデアを試していて、レブナントが画面に向かって走ってくるモーションはとても反響がありましたね。今後動きがあるかもしれません。

──新武器の「ボセック」が追加され、30-30リピーターと共にマークスマンというカテゴリになりました。こうした武器の追加が続いていますが、やはり中距離戦に変化を加えたいという意図なのでしょうか?

私たちは武器の調整をカテゴリごとに行っているのですが、そうすると極端な性能が生まれやすい傾向にありました。なので新しくスナイパーとアサルトの中間としてマークスマンカテゴリを追加して、バランス面でも新しい角度を作りたいと思っています。

──新シーズンではオリンパスとワールズエッジがプレイできるのでしょうか。それとも既存の3マップでのローテーションになる可能性もあるのでしょうか。

レガシーシーズンではご想像の通り、オリンパスとワールズエッジを予定しています。3マップのローテーションも検討しましたが、新規プレイヤーにとって非常に覚えることが多くなりハードルが高くなってしまうことを懸念し、2マップにしています。

ただ、外れたマップについても時間が経つと皆さんが恋しくなってくることは理解しているので、今後に期待してください。

──日本ではハッカー(チーター)について話題になることが多く、不安を感じているプレイヤーも少なくありません。何か、私たちプレイヤーにもっとできることはないのでしょうか。

既にレポート(通報)システムがありますが、皆さんに何かをしてもらうより、私たちの責任が大きい問題だと思っています。最近だと観戦者アイコンを非表示にしており、すぐに全ての問題が解決するとは思ってはいませんが、こうした細かなアップデートを続けていきます。全てのチームで情報交換をしながらできる限りのことを行っていますし、今後も常に続けていくことを約束します。

──個人的な質問ですが、私はランパートが好きなので、ずっと彼女を使ってプレイしています。

素晴らしいですね!

──ただ、友人には「もっと強いホライゾンとかを使った方が良いよ」とも言われるんです。どうにか、彼女がそう言われなくなるようなアップデートを期待したいのですが。

ホライゾンにはシールドがないじゃないですか(笑)。約束は出来ませんが、夢を諦めないでくださいね。

──分かりました、レガシーシーズンもランパートで頑張ります。ありがとうございました!

ありがとうございました!(日本語で)

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「Apex Legends」新シーズン「英雄の軌跡」は日本時間5月5日(太平洋時間5月4日)に開幕。PC、PS4、Switch版すべてのプラットフォームに同時配信予定です。

ローンチトレーラー