「どうやったら勝てるか?」を考えるのが大好き

――ゲームとの出会いを教えてください。

幼少期から外で遊ぶより、家で何かをして遊ぶのが好きでした。私の姉が「スーパーファミコン」と「ゲームボーイ」を持っていたので、お家で姉と一緒に遊んだのがゲーム人生の始まりです。その後に発売された「スーパーマリオ64」や「クラッシュ・バンディクー」、「大乱闘スマッシュブラザーズ」でゲームへの愛をどんどん深めました。

その中でも「ポケットモンスター」(ポケモン)は、一緒に人生を歩んできたと言ってもいいぐらい大好きです。「ポケモン」が試遊できると聞き、母にゲームショーへ連れていってもらったりもしました。

――物心がつく前から遊ばれていたのですね。ちなみに好きなゲームジャンルはありますか?

好きなゲームジャンルを挙げるなら、誰かと競い合うゲームが最初に出てきます。人と戦ってシンプルに勝ち負けが決まるゲームが好きで、「どうやったら勝てるか?」を小さい頃からよく考えていました。

――eスポーツにもつながりそうですね。

そうですね。学生時代にゲームセンターへ行く機会があり、そこから競技性の強いゲームをプレイし続けて今にいたります。

「どうやって生き抜くか」をゲームで学ぶ

「再び格ゲーもやってみたい」と話す

――ゲームから学んだ人生の教訓はありますか?

人生はゲームと似ている部分がたくさんあると思っていて、「目の前の課題をどうクリアしていくか?」を考える力が必要だと思うんです。初めは上手くいかないことが多くても、諦めずに何度も挑戦して解決への糸口を探す姿勢をゲームから学びました。

加えて、「キャラ対策」という概念も人生において有用だと考えています。私は普段アイドルとして活動しているのですが、特典会で知らないファンの方とお話させていただく時には、「この人はこういうタイプだから、じゃあこの話題を出そう」というように動きを読んだりしています(笑)。

歌やダンスの練習はトレーニングモード、ライブや特典会は対人戦だと思って日々活動中です。

ゲームセンターは特別な場所

ストリーマーとして配信にも力を入れていく

――ゲームセンターでも遊んでいたと聞きました。

高校の授業が終わってから予備校が始まるまでのすきま時間に、ゲームセンターに置いてあったとある対戦格闘ゲームが気になり、試しに遊んでみたことがきっかけです。当時はトレーニングモードでコンボを練習する日々でした。

当時は自宅用のアーケードコントローラーなんて素敵なものは持っていなかったのですが、ゲームセンターに行けば筐体(きょうたい)とスティックを使って楽しく遊べる。そういう意味で特別な場所でした。

――対面に来たプレイヤーと勝負はしましたか?

当時はちょっと怖くて(笑)。知らない人が乱入してきたら、失礼なことだと分かっていてもスッと席を立っていましたね。何か言われるんじゃないかって思っていました。

本格的に対人戦を始めたのは「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」(電撃FC)の公認応援団「電撃FIGHTINGガールズ」に就任してからです。週に何回もゲームセンターに通う中で、他のプレイヤーさんとの交流が生まれ、戦う楽しさを知りました。

――これまでに関わったゲーム関連の仕事で印象深いできごとはありますか?

どれも印象深いのですが……。「電撃FIGHTINGガールズ」は「人生でやってよかったことランキング第1位」だと思います。ユーザーさんとの交流を通して「対戦ゲームって楽しいな」と思えましたし、この仕事をしていなかったら、今のようにeスポーツに関わっていなかったと思います。

その次に思い出深いのは、「週刊ファミ通」さんの4代目「ゲーマーズエンジェル」に就任したことですね。賞レース的なイベントは初めてだったのですが、皆さんに投票してもらえて自分に自信を持つことができました。

また、2020年5月に行われた「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」のインフルエンサーマッチも印象深いです。一緒に組んだ方に助けてもらって念願の優勝がかないました。

アイドル十束おとはが語る真摯なゲーム愛 人生の転機は全てゲームとともに

「結果」よりも「経過」を重視

――「LoL」の話題が出ましたが、熱心なプレイヤーとしても知られています。いつからプレイしていますか?

約2年前ですね。もともとeスポーツタイトル全般に興味があったんですが、その中で唯一「LoL」だけはルールが全く分からなかったんです(笑)。「ぜんぜん意味が分からない、悔しい!だからこのゲームを極めよう!」と一念発起して、そこからずっと遊んでいます。

――「LoL」を含めたeスポーツタイトルをプレイしていて「気持ち良い」と感じるポイントはありますか?

私は勝ち負けという結果より、そこに至るまでの「過程」を重要視します。たとえ試合に負けてしまったとしても、その過程でチームメンバーと連携が取れた瞬間はとても嬉しいです。

知らないプレイヤー同士だと連携も難しいのですが、それも含めてゲームだと割り切っています。むしろ、知らない人と遊ぶことに喜びを見いだしているタイプです。もちろん上手くいかないこともありますけど(笑)。

楽しさや面白さを表現できる人になりたい

「eスポーツの裏側をもっと知りたい」と語る

――「フィロソフィーのダンス」に加えて「魚群の十束おとは」として活動していくにあたり、成し遂げたい目標はありますか?

「もっと自分を知ってもらいたい」というのはアイドルとしての目標ですが、これまで以上にゲーム関連のイベントや番組に出演してみたいです。私はゲームに対する愛を持っているけれど、プロゲーマーのような試合運びはできません。

私の強みは「しゃべる」こと。アイドル活動で身につけた表現力を生かして、ゲームの楽しさや面白さを的確に表現できるような人間になりたいと思っています。

―では、十束おとはさんにとって「eスポーツ」とはどんな存在でしょうか?

eスポーツは……「人生の相棒」です!

小さい時からゲームがそばにあったし、私がこの業界に入ったのも対戦格闘ゲームがきっかけでした。2020年にフィロソフィーのダンスがメジャーデビューした際に「人生の第2章が開幕した」と思っていたのですが、その後2021年には魚群への加入が決まって。私の生涯の転機は全てゲームと一緒にある。本当に人生そのものだと思います!

(撮影・林紗記)

【十束おとは】

高い音楽性と歌唱力で数々の音楽ファンをうならせてきた最強の4人組アイドル「フィロソフィーのダンス」のメンバー。ゲーム、アニメ、自作PCをこよなく愛し、独特の電波アニメ声でグループのサウンドにスパイスを加える。現在は、LoLを始め、様々なジャンルのゲームをプレイ。
◆mildomチャンネル:https://www.mildom.com/12754641
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