3月31日、人気デジタルカードゲーム「ハースストーン」の新拡張セット「荒ぶる大地の強者たち」がリリースされ、それに伴い「ハースストーン」は新たなシーズンを迎えました。

「グリフォン年」と銘打たれた今シーズンですが、今回のシーズンアップデートは過去最大級のものいってもいいでしょう。クラシックに代わる無料の「コアセット」の導入やシャーマンの大幅修正、スタンダード落ちカードの巻き戻し修正などが実施され、構築シーンは全く新しい環境になることが予想されています。

そんな数多くあるアップデートの中でも、本稿で特に注目したいのが新フォーマット「クラシック」の導入。クラシックフォーマットはその名の通りクラシックカードだけが使えるルールで、ゲームリリース当初の環境を思い出しながら戦える、復帰勢が楽しみやすい形式です。

本稿では、クラシックフォーマットの遊び方や注目カードについて解説していきます。

クラシックで使えるカード、使えないカードとは?

これまでの「ハースストーン」のランク戦は、最新のカードのみが使える「スタンダード」と、どんなカードでも使える「ワイルド」の2つのフォーマットが用意されていました。

「クラシック」は3つ目のフォーマットとして導入されるわけですが、これは上記2つのフォーマットとどう違うのでしょうか。

まず今回の大型アップデートでは、クラシックセットと基本セットが実質スタンダード落ちとなっています。今シーズンからこれらの2セットは「レガシー」セットに統一され、スタンダードでは使用不可となりました。そして、新たに構築の基盤となるセットとして「コア」が追加されました。

「コア」セットはクラシックと基本セットを中心に作られており、メイジの「ファイヤーボール」や「フレイムストライク」などといったカードは健在です。しかし「フロストボルト」や「動物変身」といった一部の強力すぎるカードはコアセットには含まれず、レガシー限定カードになりました。

クラシックフォーマットでは、「フロストボルト」などコアセットに入らなかったものを含め、全てのクラシック・基本カードが使用可能になっています。そして特筆すべきなのは、クラシックフォーマットで使用できる全てのカードがハースストーンがリリースされた当時の仕様に巻き戻されているという点です。

例えばドルイドの呪文「練気」はコアセットに含まれており、スタンダードでも使用可能ではありますが、カードが弱体化を受けているため「このターンの間のみマナクリスタルを1つ獲得する」効果になっています。これはワイルドで使用した場合も同じです。

しかしクラシックフォーマットでは、「練気」の効果は「このターンの間のみマナクリスタルを2つ獲得する」となっており、リリース当初の強力な効果のまま使用できます。これは他のカードにおいても同様で、悪名高い「飢えたハゲタカ」や「ウォーソングの武将」なども弱体化前の効果のまま使用することができます。

昔のカードを強かった頃のように使えるクラシックフォーマットですが、反対に拡張版のカードは一切使えません。限られたカードプールの中でデッキを作り、カードパワーが勝敗を決める、まさに復帰勢にぴったりのフォーマットといえるでしょう。

クラシックフォーマットで注目のデッキは?

スタンダードやワイルドとは全く違った環境になるであろうクラシックフォーマットでは、どのようなデッキが活躍するのでしょうか。

まず注目すべきなのが「フリーズメイジ」。相手のミニオンを凍結させてターンを稼ぎながら、呪文でのバーンキルを狙うデッキです。

ゲームリリース当初から長い間猛威をふるっていたフリーズメイジですが、「アイスブロック」が殿堂入りして以降は見る機会が減っていました。しかしクラシックフォーマットでは「アイスブロック」が解禁され、全盛期の輝きを取り戻せます。相手の動きを封じるプレースタイルが好きな方にオススメのデッキです。

キーカード「アイスブロック」は一度だけ相手のリーサルを防ぐことができる

次に紹介したいのが「フェイスハンター」。序盤からの速攻で相手のライフを一気に削り切る攻撃的なデッキです。

最近の「ハースストーン」では「突撃」を持つカードの多くが弱体化を受けており速攻デッキを作るのが困難でしたが、クラシックフォーマットはその限りではありません。「リロイ・ジェンキンス」は4マナで召喚でき、また「魔力のゴーレム」も突撃を取り戻しています。

そして極めつけは2マナの「飢えたハゲタカ」。このカードさえあれば手札切れに悩まされることもないため、フェイスハンターはまさに理想のアグロデッキといえます。

「飢えたハゲタカ」は「猟犬を放て!」などと併用すると大量にドローすることができる

最後に紹介したいのが「ハンドロック」。自分の体力を削りながらハンドアドバンテージを稼ぎ、終盤の爆発力で逆転するデッキです。

ハンドロックもリリース当初から長きにわたって上位ティアに数えられていた強力なデッキですが、「溶岩の巨人」の弱体化後はあまり戦えなくなっていました。しかしクラシックフォーマットでは元々のコストである20マナの「溶岩の巨人」に加え、「リロイ・ジェンキンス」と「凄まじき力」のコンボも使えるため、後半の爆発力は他のデッキと比べてもピカイチです。逆転勝ちが好きなプレーヤーは是非ハンドロックを試してみてください。

「溶岩の巨人」は自体力が10以下になると0マナで召喚することができる

以上がクラシックフォーマットで強いであろうデッキの一部です。クラシックフォーマットは昔の環境を再現しただけと言ってしまえばそうですが……現環境とは一味違う、粗削りな頃の「ハースストーン」を体験できるフォーマットです。

復帰勢はもちろん、昔の環境を知らない新規勢も、新鮮な気持ちで遊べるのはないでしょうか。