慶應義塾大学のeスポーツサークル「TitanZz」(@TitanZz_Esports)で「VALORANT」をプレイしているもこいん(@shione_owo)です。

今回はパッチ2.06にて大きく調整の入ったショットガン「バッキー」について話したいと思います。パッチノートでは「弱体化された」と言われていますが、フォースバイやセカンドバイ、エコラウンドにおいては未だ有力な選択肢として残る武器です。

基本的な仕様やパッチノートを見るだけでは分かりづらい「左・右クリックの使い分け」部分を検証しながら、どういったシチュエーションで使える武器なのか紹介します。

そもそもバッキーはどんなショットガン?

今までのバッキーとどう使い方が変わるのか理解するためにも、バッキーがどのような武器で、以前はどう強かったのか簡単におさらいしましょう。

バッキーは左クリックによる「プライマリ射撃」と右クリックによる「オルト射撃」があるショットガンです。

左クリックでは発射地点からペレット(弾)の拡散が始まります。約5m以内の敵を倒すのに有効で、1回の射撃による最大確殺距離が4m前後でした。右クリックでは8mほどまとまって飛んでから拡散が始まります。こちらは8~20mの距離の敵を倒すのに有効で、1回の射撃による最大確殺距離も20m前後でした。

パッチ2.06では射撃時のペレットの拡散率がそれぞれ減少したものの、1ペレットあたりのダメージが低下したうえ、右クリック時のペレット数も15から5に減少しました。このため右クリックの最も有効な距離は8~12mと短くなり、ダメージも胴撃ちで100、ヘッドショットで200ほどとなりました。

10mで右クリックが全弾胴体に入った場合は100ダメージ
10mで右クリックが全弾ヘッドショットに入った場合は200ダメージ
ペレットがランダムに散らばるため、20m以上では右クリックでも40~70ダメージ程度しか入らなくなりました

バッキーの扱い方は?

ではナーフされた後のバッキーはどう扱えばいいのでしょうか?

まず購入タイミングについてですが、(今までもそうでしたが)バイラウンドにおいてバッキーという選択肢は無いに等しいです。使い所はフォースバイやセカンドバイ、エコラウンドなどに絞られるでしょう。

使用面では「左・右クリックの使い分け」が重要になります。以前は至近距離なら左クリック、少し離れた距離だったら右クリックと判断が楽でした。

今回のパッチ以降はひとまず左クリックの有効距離は0~8m、右クリックの有効距離は8~15m(ヘッドショット前提)と覚えておけばよいのですが……より厳密な話をすると0~10mなら左クリック、8~16mなら右クリックと使い分けるのがベストだと思います。

左クリック・右クリックが被っている「8~10m」が少しややこしくて、自分のエイムスキルに応じて使い分ける必要があります。この距離での理想は右クリックでヘッドショットを狙えること。しかし、エイムに自信はないけど確実に大ダメージを入れたい場合は左クリックでもよい距離なのです。

8~10mでの使い分けがなぜ複雑なのか、5m、8m、10m、15m、20mにおけるダメージをそれぞれ検証しながら説明します。

まず、5mの距離で左クリックをすると胴体や頭に当たれば簡単にキルできるダメージが出ます。

5m離れた敵の頭を狙って左クリックした場合

しかし右クリックでは頭に全弾当ててもダメージが40しか出ません。

5m離れた敵の頭を狙って右クリックした場合

至近距離で左クリックを使うべきなのは、以前と変わりませんね。少し離れた8mの距離になっても、左クリックでは胴撃ちでも1発で確殺できます。

8mで左クリック胴撃ち

では8mでの右クリックがどうなるかというと……。

8mで右クリック、ヘッドショット

ヘッドショットを入れられれば200ダメージ、胴にしか当たらなかった場合は100しか入りません。ヘッドショットという条件付きではありますが、右クリックでも確実にキルを入れられるようになりました。

では10mで再度検証です。左クリックだとペレットがばらけるためダメージはまばらなものの、100ダメージ程度は出ます。

10mで左クリック。ヘッドショットを狙ってもダメージが出にくくなってきました

そして、しゃがむことによって左クリックの精度が上がり、最大で156ダメージ入ります。

10mでしゃがみながら左クリック。精度が上がるためヘッドショットを狙いやすいものの……

ただ、156ダメージはランダムに拡散するすべてのペレットが運良く頭に当たった場合の数値です。毎回出せるダメージではないため、ヘヴィーシールドを着た敵を確実に1発で倒せるわけではありません。

一方、右クリックでは8mの時と同様に、立ち状態でもヘッドショットを入れられれば200ダメージ入れられます。つまり「ヘッドショットを狙える」のであれば、確実にキルできる右クリックを使うべき距離ということです。

10mで右クリック。ヘッドショットできれば確殺です

15mにもなると、左クリックは2発入れても倒せるかどうかという域。

15mで左クリックだとダメージは最大70程度

右クリックでは相変わらず頭に入れられれば1発で倒せます。この距離になると、エイム力に関わらず右クリック推奨です。

15mでも右クリックならヘッドショットでダメージ180

ちなみに20mだと、右クリックでもダメージはほとんど出ません。

20mだと右クリックでも拡散が大きく、ペレットが当たりづらくなります

射撃場などを使って8~12m(右クリックが最も有効な距離)を体感で覚えていたとしても、ラウンド中に接敵して即座に正確な距離を測ることは困難です。エイムに自信があるならヘッドラインに構えつつ右クリック、エイムに自信がない場合は少し前に詰めて左クリックと、使い方を変えないと敵を1発で倒せません。

また先ほど検証したように、左クリックで10m先の敵を1発で倒すためには「しゃがみ+ヘッドショット」が必要になります。エイムを置く場合はピン差しなどで相手が出てくるであろう場所との距離を測り、左・右クリックどちらが適しているか、しゃがむべきかどうか、事前に頭に入れておきましょう。

他のショットガン比べるとどう?

ちなみに、以前他のショットガンであるショーティーやジャッジがナーフされたことを覚えているプレイヤーも多いでしょう。実は昨年配信されたパッチ1.07にて、すべてのショットガンを対象に、タギング(弾を当てられた際の移動速度の低下)とヘッドショットを受けた際のエイムパンチ(照準のブレ)が軽減されました。

またこのパッチではショーティーのダメージ減衰距離が短くなり、ヘッドショット時のダメージ倍率も減少。ジャッジは価格が1500クレジットから1600クレジットに値上げされ、どちらもナーフを受けました。

ショーティーはこのパッチ以後猛威を振るうことはなくなりましたが、ジャッジは未だに「価格を考えれば強い」と言われており、バイラウンドにおいても好んで使う人がいるほどです。

パッチ2.06でのバッキーのナーフはかつてのショーティーナーフほどキツくはありません。「ジャッジ>バッキー>ショーティー」という立ち位置は変わらなさそうです。バッキーを好んで使うプレイヤーは減るかもしれませんが、今後もエコラウンドの選択肢として残り続けることは確かでしょう。

(もこいん)