ゲーム実況はトークで視聴者を楽しませることができる

——小野さんのゲーム遍歴を教えてください。

小野賢章(以下、小野):小さい頃からゲームに触れる機会はありましたが、ポケモンやスマブラ、星のカービィシリーズといった、メジャーな作品を人並みにプレイしてきた程度です。高校時代はバンド活動に熱中したこともあって、ゲームは、ほとんどやらなかったですね。

——声優の花江夏樹さんのYouTubeチャンネルなどで、ゲーム実況者としての知名度もある小野さんが、ゲームにあまり触れてこなかったというのは意外です。

小野:ゲームにハマったのはここ3〜4年ぐらいなんです。声優の仕事がゲームとの親和性が高いこともあり、それをきっかけにまた触れるようになりました。なので、ゲームの知識がすごくあるわけではないし、特別上手(うま)いわけではないんですよ。

——失礼かもしれませんが、確かに、ゲーム実況で小野さんの神プレイを見る機会はそんなに多くないですよね……。

小野:実際、そうですから(笑)。ネット環境やプラットフォームが整っているいまって、簡単にゲームを配信できる時代ですよね。僕はプレイが特別上手いわけじゃないので、花江くんとゲーム実況をするにしても、楽しんでもらえるか不安でした。

ゲーム実況の視聴動機って、上手いプレイヤーの動きを見ることで、参考にするものだというイメージだったので。でも、実況するようになって、必ずしもそうではないことを知りました。トークで人を楽しませるといった、ある種、僕の仕事と近い部分で楽しんでくれる人がかなり多いんですね。花江くんはプレイがすごく上手いので、そこは彼に任せて、僕はリードしてもらう初心者的な立ち位置であってもエンタメとして成立する。そのためか、花江くんから毎週のように未体験のゲームをやらされています(笑)。

馴染(なじ)みのない人からすれば、ゲームを1人で始めるってハードルが高かったりするじゃないですか? でも僕のプレイを見て「上手くできないけどやってみようかな?」って、興味を持ってもらえれば。かと言って、上手くなることを放棄したわけではないですが(笑)。

「PUBG MOBILE」の魅力

——3月28日にオンエアの、小野さんがMCを務める「eスポPark@原宿 ~賢章と界人で〇〇やってみた!~」は、ゲームに馴染みのない人にも楽しさを届けるという点で、まさしくいまおっしゃったことに近いと思います。

小野:そうですね。徐々に市民権を得られてきているとはいえ、まだマイナーな立ち位置で、ゲーム番組というと夜の遅い時間に放送されることが多い。それが、今回は午後6時から1時間の特番ですからね。どんな反応があるか楽しみです。

——MCは小野さんのほか、声優の石川界人さんとモデルの貴島明日香さん。特に石川さんと小野さんはお馴染みのコンビです。

小野:やりやすかったですね〜。界人くんがしっかり現場を回してくれたので、任せておけば安心。僕は、ただただ楽しませてもらいました(笑)。番組で「PUBG MOBILE」(世界で人気のバトルロイヤルゲーム「(PlayerUnknown's Battleground)」のモバイル版)の共闘もしたんですが、ふだんから一緒にやっていて動き方やプレイスタイルもわかっていたところも大きかったかもしれません。

——小野さんは「PUBG MOBILE」の腕前が、かなりのものだとうかがいました。

小野:花江くんとのゲーム実況では、僕は残念な感じに映っていることが多いですが(笑)、PUBGに関してはやり込んでいるので、ある程度自信があります。2年ぐらい前からプレイし始めて「征服者」にもなりました。

——征服者といったらサーバーで上位500位以内のプレイヤーに与えられる称号ですよね。それはすごい!

小野:時間があれば僕もできるんだなと(笑)。新型コロナウイルスの影響で外出自粛が始まった頃に、仕事がストップしてまとまった時間ができて。「このタイミングしかない!」と思って頑張りました。そのときばかりは奥さんに「いましかないから本当にごめん」って頼み込んで、ゲームに没頭するのを許してもらって……。

——優しい奥さんでよかったです(笑)。そこまでさせてしまう「PUBG MOBILE」の魅力って何でしょう?

小野:据え置き機だけでなくスマホゲームもほとんどやっていなかったなかで「PUBG MOBILE」に出合って、敵を倒す爽快感やドン勝(どんかつ)の達成感もいいですが、ボイスチャットで会話しながら遊べるところに衝撃を受けました。友人と一緒にやるのもいいですし、野良のプレイヤーと「初めまして」も楽しい。「こんなにおもしろいゲームがあるのか!」と思ったのが初プレイ時の正直な感想です。それに、スマホならすぐにゲームを立ち上げていつでも終われる。どこでもできるという手軽さも自分に合っていました。

——今年2月から日本で、そんな「PUBG MOBILE」のeスポーツリーグ「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON1」が開幕。番組のゲストに、プロeスポーツチーム「原宿 STREET GAMERS」のmmtarö(モモタロウ)選手が登場して、石川さん、貴島さんの4人チームでプレイされました。

小野:心強かったですね。特に索敵能力にびっくりしました。ゲームってうまい人とやったほうが早く上達すると思うんです。後ろをついていって「こうやってプレイしているのか」と参考にしたり。勉強になったし、日本のトッププレイヤーであるmmtarö選手と一緒に戦えて光栄でした。

——ドラマティックな展開もあり、mmtarö選手のムーブや勝負の行方は見てのお楽しみですね。

小野:「PUBG MOBILE」では本当にドラマがありました。ほかにも、今回の番組を通して、eスポーツカフェの存在や、企業がどれだけ予算をかけて業界を盛り上げようとしているかとか、いろんなことを僕自身が知れて、見どころが多い番組になっていると思います。

これからの日本のeスポーツ

——この番組をきっかけに、ゲームに触れてくれる人が増えるといいですよね。小野さんから見て、今後、日本のeスポーツシーンが盛り上がるにはどんな課題があると思いますか?

小野:賞金額と大会規模は切り離せない問題だと思っており、日本でもどうにかして賞金額が大きくなっていったら、一般からの注目度も上がり、盛り上がっていくのではないでしょうか。YouTubeの実況を通して「ゲームを見て楽しむ層」がたくさんいるのは感じます。あとは、環境をどう整えていくのかが、日本の課題なのではないでしょうか。

——今回の番組もそうですが、小野さんが仕事としてゲームに関わっていきたいという気持ちはありますか?

小野:ゲーム関連の発信がもっとメジャーになってほしいですね。あとは、せっかくリーグが開幕したので、野球やサッカーみたいにニュースで結果が取り上げられてもいいし。そうすれば、たまたまそのメディアを目にした人に訴求できる機会になる。僕もそういう発信に関わっていきたいですね。

——その意味で「eスポPark@原宿!」が、午後6時から放送されるのは挑戦的なことですよね。

小野:花江くんとやらせてもらっているYouTube実況も、ふだんから2人を応援してくださっている方がほとんどで、そこからさらに広がるのはなかなか難しい。だからこそ、今回のようなテレビからの情報発信というのは、ゲーム業界にとって意義のあることだと思います。

コロナ禍の今は、大規模なイベントを開催するのは難しいと思うけど、いまの状況が落ち着いたときに、ファンはプロ選手たちの戦いを会場に見に行ってライブ感を楽しむ。僕たちは今回のような番組を通してレポートに行き、その盛り上がりを発信して多くの人に知ってもらう。今後も、もし機会があれば、そういうこともやっていきたいですね。

番組情報:eスポPark@原宿 ~賢章と界人で〇〇やってみた!~

番組情報:最近、世界で盛り上がっているeスポーツ! その競技人口はなんと1億3千万人! 言葉は聞いたことがあるけど、その世界をまだ知らない人は多いはず。そんなeスポーツの世界を覗いてみたい! という人のため、eスポーツの現状や、賞金総額3億円! 今年大注目のNTTドコモのプロリーグ、『PUBG  MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON1』について楽しくご紹介するスペシャルプログラム! MCに自身もPUBGの大ファンの小野賢章さんと石川界人さん、そして貴島明日香さんと謎のキャラクターe 助を迎え、eスポーツの魅力をドンと伝え、eスポーツへ興味をドンドン刺激する60分、どうぞお楽しみに!

放送日時:3月28日夕方6時~

番組HP:https://www.twellv.co.jp/program/variety/esport-park/

番組にも出演したmmtarö選手も所属する「原宿 STREET GAMERS」の最新情報は公式HPでチェック

https://harajuku-sg.com/