2月27日にセガ公式プロ大会「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON3 STAGE3」が開催されました。

公認プロライセンス保持者のみが出場できる大会を制し、優勝賞金100万円を獲得したのは、STAGE1でも優勝を果たしたぴぽにあ選手。鮮やかな連勝劇でシーズン2勝目を手中に収め、3月20日に控えるシーズン成績上位者による決戦「ぷよぷよファイナルズ」でも躍進が期待されています。

公式大会の開催日程が変則的となったSEASON3では、各大会で「四天王」と呼ばれるベスト4に複数回にわたり名を連ねるプレーヤーも増加。例年大激戦となるファイナルズの展開から、今年も目が離せません。

リング上で激しい「打ち合い」が展開

「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON3 STAGE3」は無観客形式によるオフライン開催となりましたが、東京・浅草の会場にはプロレス風のリングが設置され、選手はリング内の対戦席で「ぷよ勝負」を繰り広げました。

大会の配信では、MCの椿彩奈さんと橘ゆりかさん、そして豪華なゲスト解説陣が熱戦をガイドしました。更に、今回は特別ゲストとしてリングアナウンサーを「ぷよぷよ」シリーズで「ささきまぐろ」役を担当する声優の石狩勇気さんが務め、準決勝以降の試合で選手の呼び込みを担当。リングサイドにはキャラクター「すけとうだら」もラウンドガールならぬ「ラウンドフィッシュ」として登場し、華を添えました。

リングサイドに登場した「すけとうだら」

そんな特別な環境で行われた大会は、お互いに相手の攻撃を巧みにさばいて反撃を繰り出す展開の連続に。格闘技用のリングという舞台に触発されたかのように、手数を出し合う「打ち合い」が繰り広げられました。

勝利を確信し拳を突き上げるぴぽにあ選手(画像左)と、大きく肩を落とすSAKI選手(同右)

「ぷよぷよ」実力者同士の対戦では隙を突いた小さな連鎖ひとつで勝負が決まることも珍しくありませんが、この日は3度、4度と連鎖を再構築する接戦が頻発。死力を尽くした戦いは、画面越しでも十分な緊張感が味わえるほどの盛り上がりとなりました。

「最強リーグ戦」へ、価値ある勝利を手にしたぴぽにあプロ

この日、優勝の栄冠を手にしたのはぴぽにあ選手。シード枠出場のため初戦となった2回戦でTema選手との試合に勝利しペースを掴むと、準決勝では3大会連続の顔合わせとなったSAKI選手との試合をフルセットに及ぶ激闘の末に制します。

決勝戦で相対したのは、以前から「いつか決勝で会おう」と約束していた相手というfron選手。両者にとって待望のマッチアップとなった試合は、ぴぽにあ選手がfron選手の攻撃を封じ切り、セットカウント2-0で勝利しました。

優勝賞金100万円を手にしたぴぽにあ選手は「今はぷよぷよ一本で生活しているので、生活費です」と笑顔で優勝ボードを掲げました。

笑顔で優勝ボードを掲げるぴぽにあ選手

これでSTAGE1に続いて今シーズン2勝目となったぴぽにあ選手は先日、プロライセンス内外からトッププレーヤーを集めた「最強リーグ戦」(株式会社EAD主催)への参加を表明したばかり。1Dayトーナメントで開催されるプロ大会とは異なる形式で、超上級者による真剣勝負をエンターテインメントとして成立させる舞台を目指した大会となっています。

出場者は「現時点で最強だと思うメンバー」と説明。この大会でゲスト解説を務めたレジェンドプレーヤーのmomokenさんもその一人です。放送席から見守る「ライバル」を目の前にして、説得力ある結果を残して見せました。

盤面を的確に把握した解説を披露したmomokenさん

昨年から専業プロ選手としてスタートを切っているぴぽにあ選手。数々の大会で好成績を収める「強いプロ」であると同時に、新しい角度から「ぷよぷよ」競技シーンの盛り上がりを模索する「広めるプロ」としても活動の幅を広げています。

堅牢な四天王の牙城を崩すのは勢いか、新戦術か

新型コロナウイルスの影響もあり変則日程となったSEASON3ですが、これで「ぷよぷよファイナルズ」までのプロ大会は終了。STAGE3までの優勝者と、2月末までのランキングポイント上位の選手計8名が3月20日のファイナルズへと駒を進めます。大会後、出場選手が発表されました。

今季の「ぷよぷよチャンピオンシップ」の戦績を振り返ると、「四天王」と呼ばれるベスト4入りを果たした顔ぶれは以下のようになりました。

・STAGE1 優勝:ぴぽにあ 準優勝:レイン  ベスト4:SAKI、ともくん
・STAGE2 優勝:ともくん 準優勝:ぴぽにあ ベスト4:SAKI、fron
・STAGE3 優勝:ぴぽにあ 準優勝:fron   ベスト4:SAKI、MATTYAN

四天王は次回大会でのシード権を与えられることを加味しても、複数回の入賞を誇るぴぽにあ、SAKI、ともくん、fronの4選手の安定感は一歩抜け出た印象があります。ファイナルズでも、ここで名前の挙がった選手が優勝争いの中心になることでしょう。

しかし過去のファイナルズを振り返ってみると、目立つのは前日の大会で好成績を収めた選手の躍進でした。今大会で唯一の「四天王撃破」を成し遂げたMATTYAN選手は自他ともに認める「乗ったら手が付けられない」スタイルの持ち主。戦術性がカギを握る「ぷよぷよ」勝負でも勢いがあるプレーヤーは存在感を発揮します。

今季は前日に公式大会がなく、本番となる3月20日に向けて出場選手がどのように「自分の勢い」を作っていくのか。その調整法と、当日にいち早く流れを掴むのは誰なのか、というのが試合の行方を占うポイントとなりそうです。

シードは有利であると同時に、初戦で勢いをつけた相手が勝ち上がってくる可能性も

また、このSTAGE3では、年間王者も経験しているdelta選手がこれまで使ってこなかった珍しい形の土台を繰り出すなど、戦術の幅を広げる取り組みを進めているプレーヤーも少なくありませんでした。あるいは、ファイナルズに向けて新たな引き出しを開ける選手が登場するのかも要チェックと言えるでしょう。

今季はシーズン中にプロ選抜大会が行われず、現行のライセンス保持者によって公式プロ大会が行われてきました。例年以上に同じメンバーでの対戦経験が蓄積されてきた中で、やはり四天王が「四つ巴」の混戦を繰り広げるのか、他の選手が食い込んで来るのか。

SEASON3の勢力図を決める大一番に、期待が高まります。