こんにちは、デビルアクマ(@a9m_)と申します。
以前、マシーナリーとも子の格ゲートレモ記事に縁あって出させていただいたおれだけど、もともとは音ゲーのオタクだ。
とくに「pop'n music(ポップンミュージック)」シリーズが好きで、筐体のでかいボタンを長年しばき続けてきた。

マイペースにのんびりプレーしているが、「ホームゲーセンでおれより上手いアイツに勝ちたい」「ネット対戦であの有名プレーヤーに土をつけたい」という気持ちは当然ある。
「勝負事で本当に楽しむためには強さが要る」。最近読んだ漫画にもそう書いてあった。上手くなりたい。

上達への道は「とにかくプレー」しかない?

音ゲーで上手くなるコツってなんだろう。

この話題、結局「とにかくさまざまな曲をプレーしてPDCAサイクルを回そう」という結論になりがちな気がする。かくいうおれも「上達のコツを教えて!」と聞かれたら、「家庭用の音ゲー買って、いっぱいプレーしてみて!」と答えることが多い(これを音ゲー用語で「地力を上げる」と言う)。

自転車に乗れない人から「自転車を上手に乗るにはどうしたらいいの?」と聞かれたら、「うーん、とにかく自転車に乗ってみないことには……」ってならない?
音ゲーも同じで、こういった言語化しづらい身体の記憶の積み重ねなのだ。

ただ、これだけやってると「本当にどうしても出来ない曲」っていうのが絶対に出てくるんだ。「本当にどうしても」ね。おれのケースで言えば、4年間で100回以上プレーしても出来ない曲が出てきた。

おれも今まで「とにかく回数をこなす」しかやってこなかった。そんなおれの眼前には、どうしようもなく巨大な笑顔のユニコーンが立ち塞がっている。

おれのプレー状況を少しだけ話したい。おれは家庭用のポップン7から始めて、アーケードデビューはポップン16から。今もなおやり続けているから、19年ほどこのシリーズをプレーしている。
19年て、自分の半身じゃんもはや。

最高クリアレベルは50。「エンジェリオン」「カウボーイUPPER」「НУМЛ(HYMN)」「トイコンテンポラリー(以下、トイコン)」をクリアしている。
トイコンは登場当時「わけがわからないもの」(通称わけわか)と呼ばれるほど難しく、初めてクリアした時は感動してゲーセンでバンザイしてしまった。

レベル49は「リナシタ」「西馬込交通曲」「24/7 Popperz」「ヘビーメタル」「BabeL〜MODEL DD101〜(白バベル)」「クラシック8」の6曲は未だにクリアできていない。
こいつらは「ほぼ50」と呼ばれており、とにかく癖が強くて難しい。

リナシタと西馬込は曲の最後の最後でべらぼうに難しい譜面が流れ、今までの頑張りが台無しになる。Popperzと白バベルは「なんで君たち49にいるの?」ってくらい全体的に難しい。ヘビーメタルとクラシック8に至っては「筐体が壊れるからアーケードには入れません」とされていた縦連打が登場する。

それよりもはるかに難しいレベル50の「天上」に存在する14曲を含めると、19年間楽しくプレーしてても、どうしてもクリア出来ない曲が20曲ある。

「もう、これがおれの限界なんだろうか」と悩み続けてきたおれに、天啓が降りたのだ。

「適切な脱力」に。

脱力の目覚め

「音ゲーが上手い人間」に対して使われる、畏敬の念を込めた俗称をご存知だろうか。
そう、ゴリラ。
「SOUND VOLTEX」のスキルアナライザーというモード(IIDXでいうところの段位認定)にも、高難易度の称号に「剛力羅」があって、半ば公式化した用語にもなっている。
きっとこのゴリラには、「叩き続けられる体力」だとか「高難易度をこなせるスタミナ」が人間のそれではないという意味合いで呼ばれているのだろう。

じゃあそんなゴリラたちはそれに見合った体格や風貌をしてるかと言ったらそうではなく、たいていは普通の人たち。このゴリラたちは「必ずしもめちゃくちゃ体力があるわけではない」。

なにが言いたいかと言うと、トッププレーヤーたちは経験値の多さに加え、「脱力の仕方」が上手いのだ。と、思われる。
現に音ゲーにおける脱力の有用性は調べてみると色々と語られている。

……と、頭では理解しつつも「しゃらくせえ!」と無視してきたおれ。今の今まで実践することはなかった。

その日はたまたま厚着をしていたうえにゲーセン内は暖房がかかっており、マスクもつけなきゃいけない状況。これ以上暑い思いをしたくないので「汗をかかずにプレーしよう」と思い、無意識に「脱力」をしていた。……なんかいつもより叩けるぞ!!

出来た……こんなにあっさり……?
白バベルは登場当初から「トイコンよりも難しい」とされた全体難の曲。2年前に登場した時から「これはずっとクリア出来ないだろうな」と覚悟していたのだが……。

続けてプレーしたPopperzはもう4年ほど戦ってきてもう勝ち目がないと思っていたが、「あと1ゲージでクリア」(通称逆ボーダー)まで迫ることができた。

いつもより手が動くことに加えて、疲労感が明らかに軽いことにも気づく。
普段なら高難易度の曲をクリアするぞ! と息巻いても、何曲か連続でプレーするともう全身汗まみれになり、やめてしまうことが多かった。脱力していたら厚着していてもマスクしていても、そこまで汗をかかずに楽しめる。

しかし、この脱力、クリアは出来てもスコアは思ったより伸びづらい。これは、いつも鍵盤を強く叩いてリズムを取っていたから、脱力に身体が慣れていないせいだろう。「脱力状態でいかにスコアを出せるようになるか、試行錯誤する」という新たな目標が久しぶりにできて、めちゃくちゃモチベーションが上がっている。次は長年の仇敵Popperzのクリアを頑張るぞ!!

音ゲーの腕前を上げるには「とにかくいっぱいプレーして、音ゲーを身体に慣らす」という地道な手段が楽しいし効く。おれはそう思う。それは実践しつつも「どうしてもクリア出来ない曲をなんとか攻略してみたい」と思ったら、脱力のことを気にしてみてほしい。おれも脱力をマスターしたわけではないので、これから試行錯誤していくぞ!

脱力するためにこんな感じのことを気を付けている

【著者紹介】デビルアクマ

ポップンミュージック好きが高じて絵を描き始めたTwitterのオタク。マシーナリーとも子とハンバーガーとは色んなゲームを一緒に遊ぶ仲。学生時代の大半をゲームセンターで過ごしたが、知り合いが一人も出来なかったことを今も引きずっている。好きなコンポーザーはTOMOSUKE。
ツイッターアカウント:https://twitter.com/a9m_