1月23日から始まった2021年のシーズン。週末に3月6日のweek7まで試合が行われ、3月14日~4月11日にかけてプレーオフが行われます。

今回はweek2を振り返ります。DetonatioN FocusMe(DFM)とV3 Esports(V3)が2連勝を納め、DFMが開幕から4連勝で1位、V3が3勝1敗で2位につけました。この2チームが完成度的にも一歩抜けていると思いますが、今シーズンは接戦がとても多く、まだまだ目が離せません。

week2を終えた結果

week2でつかみ取った今季初勝利

Sengoku Gaming(SG)は第1試合でCrest Gaming Act(CGA)に上サイドから有利を握られる展開で敗北しました。SGはbotlaneで有利を握ってもそこからスノーボールする環境を整える点に課題を抱えています。

そして0-3で迎えた第2試合の相手はFukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)。topのapaMEN選手以外が海外選手という強力なチームです。また、adcのSHG・Zenit選手とSG・Gango選手は過去にLCKの名門「KT Rolster」でスタメン争いをしていたことがあるため、adc対決にも注目です。

SHGが序盤から有利を握っていけるようなpickで、一方のSG側は中盤以降から強くなっていくようなチーム構成になりました。Gango選手にハードキャリーのヴェインを渡しており、SGはLJLでもトップクラスのadc Gango選手をどう生かしていくかが鍵になると思います。

SHG対SGのban&pick

試合展開はSHGが仕掛けますが、そこに対してSGは完璧に返し、耐えていくシーンが続きました。途中危ないシーンもありましたが、今シーズンでプロ6周年となるEnty選手によるブラウムがしっかりとチームを守り支えるプレーや、Crash選手の味方をカバーするプレーが光りました。中盤からはSGが集団戦の強い構成を生かして、勝ち切っていき、Gango選手のフラッシュインで相手を追いかけるシーンも特徴的でした。

ふたを開けてみると、SGが1キルも取られない8-0でのperfect gameとなりました。序盤から終盤にかけて全く焦りを見せることのない完璧な試合展開を見せ、初勝利をもぎ取ったと言えるでしょう。この試合は相手のアクションを受け止めるという点で素晴らしかったので、自分たちから攻め込む試合になるとどうなっていくかも楽しみです。

Crash選手はインタビューで、「あまりfightをしていくpickをしなかった面もありますが、game1を終えてもっと積極的にプレーしてプレッシャーを与えていきたいとみんなで話し合いました」と振り返りました。今後に向けて、「チームのみんなとこれから日本語で積極的にコミュニケーションをとっていきたいです」と述べていました。

SHG対SGの試合の様子

week2を終えて無敗のDFM、個々の強さが光る

DFMが好調です。1試合目はDFM対CGAで、2試合目はDFM対SHGのマッチアップでした。

1試合目は終盤まで拮抗した試合でしたが、中盤以降の重要な集団戦をDFMが抑え、しっかりと勝利を手にしました。2試合目はドラゴンは取られはしたものの、順調に有利を築きあげていき、26分でゲームエンドとなりました。

2試合目ではmidのAria選手がセラフィーンというサポーティブなチャンピオンをpickして勝っており、DFMの新しい引き出しが完全にささった展開になりました。Aria選手のドラゴン前で4人にウルトを当てる素晴らしいプレーもあり、DFMの底知れぬ強さ、そして引き出しの多さを感じます。

2試合目のインタビューでEvi選手は、「きれいな試合展開は少なく、まだまだ個々のパワーでおしているようにも思えるので、チーム力があがるともっと強くなれると思います。試合には勝っていますが自分たちにはまだまだ課題がある」とも述べていたので、新しいメンバーを含めたチーム力を強化してさらに強くなっていくか、はたまたDFMの牙城が崩れることはあるのか注目していきたいです。

DFM対SHGの試合

新人が躍動!AXIZ vsRJ の激熱な試合

AXIZ対Rascal Jester(RJ)の試合は、両チームに新人がいるチームですが、レベルが非常に高くお互い死力を尽くす名試合となりました。banpickではお互い中盤以降にパワーが高いレイトスケールのチャンピオンを多くpickしており、AXIZはレネクトン、RJのオラフなどとどちらも序盤を支えるチャンピオンもpickしていますが、注目ポイントは中盤以降の集団戦と言えるでしょう。

AXIZ対RJのban&pick

序盤の展開は、ヘラルドファイトでRecap選手がオリアナの正確なショックウェーブでRJが有利を握ります。その有利からドラゴン2つとmidのfirsttowerをとっていき、RJが有利な展開が続きますが、その後のドラゴンの集団戦でAXIZが逆転のきっかけをつかみます。

4つ目のドラゴンが倒されるタイミングでNemoh選手のアリスターが仕掛け、そこからお互いのフロントが長く耐え、Recap選手のオリアナがMegumiin選手とHoney選手に綺麗にウルトを決めますが、Megumiin選手のアジールがウルトでうまくディスエンゲージし、非常に拮抗した集団戦をAXIZが勝ちました。なにか一つがかみ合わなかっただけでもAXIZは勝てなかったであろう非常に白熱した集団戦でした。

そして逆転のきっかけをつかんだAXIZはドラゴンソウル、バロンと順調にオブジェクトをとっていき、勝ち切りました。毎回綺麗にウルトを決めるRecap選手やそれに対ししっかりと返していくMegumiin選手など、全員がいいplayをしている名試合となっているので、気になった方はぜひビデオなどで見ていただきたいです。

両チームともに自分たちの技術を存分に発揮して、一進一退の攻防の上でAXIZが上回って勝利する素晴らしい内容でした。AXIZは新人も多く若いチームと言えるのですが、終盤まで全く集中力を切らさずにplayしており、要所での新人の活躍が光る試合となりました。インタビューでIno選手は「Hoglet選手が日本語上手でたくさんしゃべってくれて、しっかりそのコールについていっています。自分たちのチームはコミュニケーションがすごく良いと思います。そうした面から強さが出ていると思います」と述べていました。

AXIZ対RJの結果

アイバーンがソロレーンに登場!?V3の戦略が光る

最終戦のBurning Core(BC)対V3では、なんとV3の斬新な戦略が飛び出しました。BCはオーソドックスなレイトゲームを見据えたpickをする一方でV3はtopにアイバーン、midにオリアナを置き、ウディアを最大限生かす狙いが見えるpickをしました。アイバーン、ウディア、オリアナのシナジーがどこまで通用するのか非常に気になる試合です。

試合展開は序盤はBCが若干有利な展開になりましたが、中盤以降からV3のチーム構成が爆発しました。V3はpickしたチーム構成を最大限生かして、非常に安定した集団戦をしていき、バロンをとり勝ち切っていきました。最後の集団戦で、ウディアが敵陣の中を走り回りスタンを振りまくシーンは衝撃的なものでした。

インタビューでMooJin選手は「LCKのPyosik選手のウディアpickからヒントを得て、今回ウディアを試しました。相手をスタンするたびに叫んで楽しくplayしました。各個人で色々なチャンピオンを試しています」と述べていました。また新しい戦略が飛び出すことに期待してしまいます。

先週の試合からしっかりと修正し2-0でweek2を終えたV3、アイバーンウディアという新しい戦略を出していく所からコーチ陣の優秀さも伺えるので来週も非常に楽しみです。

BC対V3の結果

アイバーンtopという戦略も出てきているLJL、さらには新人選手も含むたくさんの選手の活躍も出てきています。DFMが頭一つ抜けているかもしれませんが、率直にLJLのパワーバランス的にはどのチームが強いのかまだまだつかみきれません。これからも全てのチームに注目していきたいです。

(渋谷侑希)