GAMEクロス編集部用のチャットツールで「PS5買えました~~! 皆はどうだった??」とドヤっていたら「(皆は買えなかったから)じゃあ記事書いてね」とド正論をいただきました。「そんな時間があったらPS5で遊びたいぜ!」とかなんとかのたまったら怒られが発生しそうなので、おとなしく書きます。

PS5の外箱(表)

今回は、PS5が出力できる映像とモニター(ディスプレイ)・テレビについて書きました。本記事はそこそこ文字が多いですが、言いたいことはこういうことです。

●今、PS5の性能を生かして遊ぶならHDMI 2.1で接続できる4K/120Hz対応モニター・テレビがあったほうがいい

●でも安くてもだいたい15万円くらいするから、個人的にはHDMI 2.1接続できるお手頃価格のモニターが登場するまで気長に待ちたい

「よくわからん」と思った方は、読むと事情がわかるかと思います。

PS5は8Kに対応しているけれど……

「HDMI 2.1」という接続端子の規格を採用したPS5は、「8K(7680×4320ピクセル)」の解像度でありながら「60fps」のフレームレートで映像を出力できるようになっています。と、いきなり言っても専門用語が多くてわかりづらいかもしれません。

ざっくり説明すると、解像度はピクセルの数値が大きくなるほどくっきりキレイに描画され、フレームレートはfpsの数値が大きくなるほど映像の動きが滑らかになるもの(※後述します)、と思ってください。なお、8Kの「K」はキロ(1000)という意味で、8Kは長辺(水平)がだいたい8000あることを表します。

8Kに対応したPS5は、4K(3840×2160ピクセル)対応のPS4 Proよりキレイに映せるのはたしかです。が、これは規格上の話であって、実現できるかどうかは別の話。PS5の性能で8K/60fpsをスムーズに描画できるかは不透明ですし、PS5だけでなく「PS5向けゲーム」も8K/60fpsで作られている必要があります。現時点では、8K対応のPS5向けゲームが登場するかもわかっていません。

さらに言えば、モニター・テレビなど映像を出力する側のデバイスも8Kに対応し、HDMI 2.1の端子を搭載していないといけないのですが、本記事執筆時点ではHDMI 2.1を採用したモニターはまだないはずです(テレビはあります)。

「120fps」に注目

「じゃあPS5は8K対応ゲームが登場しないと宝の持ち腐れなのか」というと、そうではありません。PS5が採用しているHDMI 2.1は4KやフルHD(1920×1080ピクセル)で「120fps」に対応しているのも魅力なのです。
PS4 Proでも「60fps」対応なので、映像の出力面に限定してもPS5は大きく進歩しています(ほかの性能もアップしていますが、本記事のテーマではないので脇に置いておきます)。

PS5向けゲームに目を向けても、記事執筆時点で「コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー」「レインボーシックス シージ」「デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション」などは120fpsに対応しており、その恩恵を受けられます。120fpsに対応するかどうかはゲームメーカー次第であり、今のところ対応タイトルはあまり多くありません。せっかくPS5でリリースするゲームなのですから、今後は増えていくことを期待してしまいます(PS5の力をもってしてもゲーム内容によっては4K/120fpsも厳しそうだとは思っていますが)。

120fpsに対応していると何が良いのかを説明する前に、フレームレート(fps)について補足しておきます。冒頭では大ざっぱに話しましたが、正確に言えばfpsとは「1秒の間に処理が終わるフレームの数」を指します。
つまり60fpsだと秒間60フレーム、120fpsなら秒間120フレームの処理が終わります(映像の内容によって処理する時間が変動するため、つねにその数値通りに処理できるとは限りませんが)。

fps値が高いほど動きが滑らかになるのは冒頭で話した通りで、逆にfps値が低いと動きが飛び飛びになり、60fpsだと動きが少しカクついて見えることもあります。これは1秒で処理するフレームが少なく、フレームとフレームの間で描写の変化が大きいため、瞬間移動しているように見えることが「一因」です(パラパラ漫画で紙をめくるスピードの違いだと思えばわかりやすいかもしれません)。それが120fpsだと解消されやすくなり、FPS(ゲームジャンル)などでプレーしやすくなるというメリットが得られます。

今、4K/120Hzで出力するならテレビしか選択肢はない

「PS5と120fpsゲームがあれば、とりあえずPS5の良さは味わえる」と思うかもしれませんが、モニター・テレビの性能にも気を付けなければいけません。
ここの話も長くなってしまっているのでまとめると、「『フルHD/120HzでいいならHDMI 1.3以降に対応したモニター』『4K/120HzにしたいならHDMI 2.1に対応したテレビ』を使う」という話をしています。

まずは、使おうと思っているモニター・テレビの「リフレッシュレート」が120Hz以上かどうかを確認しましょう。
リフレッシュレートとは「1秒間に画面を更新する回数」を意味する用語で、120Hzなら秒間120回更新します。フレームレート(fps)と似ていますが、フレームレートはゲーム機やPCなど映像を処理する側の話で、リフレッシュレートはモニター・テレビなどの映像を出力するデバイスの話です。
たとえPS5のゲームが120fpsに対応していても、リフレッシュレートが60Hzだとフレームレートの高さが生かせません(余談ですがリフレッシュレートは高い方が有利という実験結果も出ており、「リフレッシュレートがフレームレートより高いと無駄」とは言いづらいです)。

使う予定のモニター・テレビのリフレッシュレートがわかったら、次に気にしたいのはHDMIを搭載しているかどうかという点と、解像度です。
「フルHD/120Hz」を実現するにはHDMIは1.3以降のバージョンで、解像度は「フルHD」以上である必要があります。今時のHDMI搭載モニター・テレビはたいていHDMI 2.0を搭載しており、解像度もフルHDは超えているものが多いので、ここはそこまで気にしなくとも大丈夫でしょう。

一方、「4K/120Hz」を実現するにはHDMI 2.1以降が必要です。「4K/120Hz」対応しているけどHDMI 2.1を搭載していないパターンもあるので注意。これはHDMIのほかにDisplayPort端子側が対応しているからです。そのため、PS5との組み合わせでは4K/120Hzを発揮できません。

HDMI 2.1で接続できる「4K/120Hz」対応のモニター・テレビがあればいいのですが、現時点ではテレビしか存在しません。テレビも安くてもだいたい15万円~20万円ほどするので、PS5のためだけに買えるかというと厳しいのではないでしょうか。

なので、今は「フルHD/120Hz」対応のモニター・テレビを使い、HDMI 2.1で接続できる安価な「4K/120Hz」のモニター・テレビが登場するのを待つのが良いのかなと思っています。

ちなみに「テレビを買い替えようと思っていたし、PS5も買った(もしくは買う予定)」であれば、LGエレクトロニクス・ジャパンが販売している有機ELテレビ「OLED CX」シリーズなどは良い選択肢になるかと思います(対応テレビはこちらのリリースを参照してください)。

オマケ:WQHDはネイティブ対応していない

なお、PS5は「8K」「4K」「フルHD」には対応していますが、「WQHD(2560×1440ピクセル)」には非対応です。フルHDか4KからWQHDに変換しながら表示しているため、画質やフレームレートに悪影響が出ている可能性はあります。