ゼンハイザーのゲーミング製品を取り扱うブランドとして、2020年3月に立ち上がった新ブランド「EPOS(イーポス)」。中でも「GSP600」は、ハイエンドモデルの有線ゲーミングヘッドセットとして高い完成度を誇り、数多くのプレーヤーから好評を得ているデバイスです。

EPOS公式サイトでの販売価格は2万8800円(2020年12月5日現在)。接続端子は3.5mmミニプラグで、3極と4極の着脱式ケーブルが同梱されています。WindowsおよびMacといったPCはもちろん、PlayStation 4やXbox One、Nintendo Switchといったコンソール機(次世代機含む)の他、3.5mmミニプラグに対応するデバイスで使用できます。

EPOS GSP600パッケージ

凸版印刷株式会社が運営するeスポーツ部「E1 HEROES(@TOPPAN_E1HEROES)」に所属する園部さんは、「ストリートファイターV(ストV)」の選手として活動し、EPOSのデバイスを長く愛用しているプレーヤーの1人。GSP600は1カ月ほど使用しており、主に「ストV」やビジネスミーティングで使用されています。そんな園部さんに、GSP600の使い心地や使い勝手についてオンラインでヒアリングしました。

「側圧調整」によって頭頂部の負担を緩和

これまで数多くのヘッドセットを試してきたものの、頭頂部にかかる圧力に耐えられず、ヘッドセットを敬遠してきたという園部さん。それなのに、ヘッドセットとしては395グラムと重い部類に入るGSP600を愛用しているのは、一体なぜなのでしょうか?

その理由は、GSP600の側圧調整にありました。GSP600は、一般的なゲーミングヘッドセット同様にアジャスターをスライドさせるだけでヘッドバンドの長さを簡単に調整できるのですが、それだけでなく側圧の調整も可能です。出荷時の状態だとややキツめに感じてしまう側圧ですが、ヘッドバンドにある側圧調整で簡単に緩めることができます。適切な側圧にすることで、ヘッドセットからの圧力が全体に分散されて頭頂部への負担が軽くなるため、長時間装着していても非常に快適なのだそう。

側圧調整が可能なヘッドバンド

また、イヤーパッドは非常にホールド感が良く、密閉型(※)のため周囲の音をほどよく遮断してくれるのが実感できます。これまで数多くのEPOS製品を試してきた園部さんは「イヤーパッドの材質はGSP600が一番いいです。ふわふわ感がたまりません」とうれしそうに語る一方で、気温や湿度の高い夏場では、密閉型ゆえにやや蒸れが気になってしまうとのことでした。蒸れが気になる方は、GSP600専用の冷却イヤーパッド「GSA601C」を装着してみましょう。

※ドライバーユニットを覆うイヤーカップ(イヤーパッドの反対側)が密閉されているタイプのヘッドホンやヘッドセット。発音部が外部から遮断されるため、遮音性が高い。

フラットなサウンドで、長時間プレーしても聞き疲れしない

音質については、ゲーミングヘッドセットにありがちな高音域および低音域の強調(いわゆるドンシャリ)ではなく、フラットなサウンド。ゲーム内の繊細な音を聞き分けやすいうえに、長時間使用していても聞き疲れしない点は、集中力が求められる競技性の高いゲームにおいて非常に大きなメリットです。高音域が耳に刺さらないマイルドな点も、昔ながらのゼンハイザー(EPOS)らしいサウンドであると、園部さんは語ります。

高級感のある、ふわふわのイヤーパッド

そして、ノイズキャンセリングが搭載されたマイクはゲームだけでなくビジネスでも活躍するでしょう。低ノイズの単一指向性マイクは、周囲の会話や雑音を拾いにくいだけでなく、格ゲーで使用するアーケードコントローラーのガチャガチャ音も拾いにくいのが特徴。園部さんはマイク品質とノイズキャンセリングの精度を非常に高く評価しており、ノイズが少なくキーボードを打鍵しても大きく音を拾う心配のないマイクは、ビジネスにおいても相手方に好印象を与えられるだろうとのこと。

ビジネスシーンでも活躍するGSP600

よりサウンドの質を向上させたいのであれば、同じくEPOSのオーディオアンプ「GSX1000」との組み合わせがオススメ。低音域の音質が向上し、サラウンドによって音の位置情報がより鮮明になるなど、全体的なゲーミングサウンドの質が向上します。GSP600とGSX1000を組み合わせて使用している園部さんは「1度使ってしまうと病みつきになり、戻れなくなる」と言います。

機能性を主張しない溶け込むようなデザイン

EPOS GSP600

デザインは非光沢で統一されており、全体的に高級感があります。ボリュームコントロールが可能なイヤーカップ、側圧調整が可能なヘッドバンド、跳ね上げ式マイクなど、多機能でありながらその機能性を主張しない溶け込むようなデザインです。

園部さんが特に気に入っているのは、ミュート機能付きのフレキシブルブームアームマイク。このマイクアームは上下に動かせますが、一定以上まで上に動かすと「カチッ」という音とともにマイクがミュートになる仕様です。この機能については「実際に操作してみて、その便利さを実感してみてほしい」とのことでした。

ミュート機能付きフレキシブルブームアームマイク

カタログデータだけ見れば本体重量395グラムと、ゲーミングヘッドセットとしては重い部類に入るGSP600。しかし実際に装着してみると、その重さを感じさせないほどの付け心地を得ることができます。まずはぜひ使ってみてほしい、そう思えるようなゲーミングヘッドセットでした。