コナミクリエイティブセンター銀座(東京都中央区)にあるeスポーツ人材育成スクール「esports 銀座 school」が2021年度全日制コースの受講生募集を開始しました。ゲーム実技だけでなく、「セルフプロデュース」「eスポーツビジネス」「コミュニケーション」といったスキルの向上をコンセプトに掲げており、多彩なカリキュラムが魅力です。

幅広いカリキュラムとニーズにあわせた受講スタイル

コナミデジタルエンタテインメントの運営です。修業期間は2021年4月より1年間で、月~金曜日の週5日が授業日です。定員は40名。学費は入学金、施設費、教材費を含み1,100,000円(税込)となっています。同校は今年9月にオープンしたばかり。当初は4月開校を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大により5ヶ月遅れとなっていました。

受講者のニーズにあわせ、主なコースは2種類となっています。一つは今回募集が開始された「MAX WORK」。こちらは、週5日の授業でじっくり1年間学ぶ、全日制のコースです。

大会形式でのトレーニングも行う実技トレーニングはもちろん、海外大会を想定した英会話、コンプライアンスに関する基礎知識、ビジネスマナーなどの社会人として必要なビジネススキルの習得もカリキュラムに含まれており、世界を舞台にeスポーツ業界で長く活躍できる人材を育てる内容となっています。

もう一つは夜間や休日に通える短期集中コースの「SELECT WORK」。受講者は興味のある分野にテーマを絞った内容で、より効率的に学びを深めることができます。たとえば「プロプレーヤーに学ぶ「ウイニングイレブン」シリーズ 集中講座/攻撃編」コースでは、「ウイニングイレブン」における攻撃テクニックやノウハウを、プロプレーヤーから8講座約2週間で受講することが可能です。

2つのコースの他に「SPECIAL WORK」と題した短期集中セミナーも用意されています。旬のテーマにフォーカスした特別講座で、1〜2日間で必要な知識を得ることができます。

現在の受講生の年齢幅は16〜26歳。幅広い年齢の、ニーズも様々な受講生を担当することに対して、講師であるウイイレプロプレーヤーのちょぶり選手は「受講生にはプロを目指す方もいればeスポーツに携わる仕事をしたい、といった方もいて、それぞれの目標をお持ちです。技術も教えますが僕自身がプロになるまでの過程で培ってきた経験を教えていきたいと思います」と話しています。

最先端の設備と第一線で活躍する講師が直接指導

「esports 銀座 studio」

コナミクリエイティブセンター銀座内には、イベント利用が可能な「esports 銀座 studio」が併設されており、受講生はライブ映像へのCG合成などを実践的に学んだり、模擬大会を主催することができます。

また、実技ルームにおいてはアイトラッキングシステムが導入されています。受講生は講師のプロプレーヤーがプレー中、画面のどこに視線を向けているのかを確認し、自らの動きとの違いを理解することができます。また、講師は受講生の視線を確認することで、課題点を把握し、効率的な指導を行うことが可能となっています。

各分野、タイトルにおいて第一線で活躍する講師から直接指導を受けられることも同校の大きな魅力の一つです。

授業を通して受講生に伝えたいこととして、イベントプランニングの担当講師である稲葉央明さんは、「新型コロナが社会情勢を変え、オンラインイベントが増えてきました。また、通信プラットフォームや動画サイトの普及に従い、イベントは今大きな転換期を迎えているのではないかと思っています。1年前の情報が今年通用しない一方、昨年できなかったことが現在できるようになっているなど、日々刻々と情報が新しくなってきています。オンラインイベントが増え、進化していく中で、最新の情報と技術・ノウハウと、これまでオフラインで培ってきたコミュニケーションの手段を併せて伝えていきたいです」と話しています。

また、パワプロの実技を担当するプロプレーヤー下山祐躍選手は「(課題をクリアし)満足感と達成感を感じてほしいです。何か一つでも出来ることが増えると上手くなりたくなりますし、自分に自信を持てるようになっていきます。それは、プレーヤーとしての成長過程では大事なコンセプトです」と話します。

予測不可能な変化に対応できる総合的な人材育成

同社の説明によると、国内のeスポーツ市場は2023年に約150億円規模(KADOKAWA Game Linkage 調べ)になると予測されていますが、市場拡大を担うプロプレーヤーや大会運営者など様々な領域における有能なeスポーツ人材が求められています。

また、コロナ禍においてオフラインでの大会が急遽中止になるなど、予測不可能な事態がおこる中、特にプロプレーヤーにとってはゲーム成績だけでなく、動画配信やセルフプロデュースといったファン作りのためのスキルの重要性も高まりました。

総合的な学びを通して、あらゆる状況の変化に強いプレーヤーや業界人材の育成を目指す専門スクールの存在感は、eスポーツ市場拡大にあわせてますます高まっていくのではないかと予想されます。