皆さん初めまして! Rascal Jester(ラスカルジェスター)というプロチームの練習生(LoL部門)、そしてN高の「KDG N1」という「高校生最強チーム」に所属しつつ、モデルとしての活動も励んでいる大友美有(@miyu00tomo)です。

文章を書くのは苦手です。小学生の時の読書感想文では、13文字ぐらいある本の題名を何度も使って文字数を稼いでしまうような子どもだったのですが、LoLがいかに面白いゲームなのか、eスポーツやゲームを私がどのくらい好きなのかということを、このコラムを通して皆様に伝えられたらいいなと思います。

今回は今年の夏に開かれた高校対抗のeスポーツ全国大会「STAGE:0」を通して、どんなことを学んだのか、見えないところでどんなことが起きていたのかを書きました。

新たな仲間を迎えてチームが出発

私たちのチームは「KDG N1」といいます。昨年夏の第1回「STAGE:0」、そして昨年12月の「第2回高校eスポーツ選手権」でも優勝していました。昨年の「STAGE:0」の後に別の高校からN高に転校した私は、冬の大会の途中から加わったのですが、その後にチームには大きな変化がありました。新年度になってメンバーが一変したことです。

5対5で戦う対戦型PCゲームのLoLはTOP、JUNGLE(JG)、MID、BOT(ADC)、SUPPORT(SUP)という5つのロール(役割)があるのですが、それまでのMID、JG、ADCのメンバーは高校卒業や、プロチームのサブとして加入するなどで、一緒に大会に出ることはできなくなってしまいました。ADCの選手はエース的存在だったので、一体私たちは次の大会も勝てるのか? と不安を抱きました。

チームとして活動する予定だったのは、リーダー的存在のぷりもとvann君、私の3人でした。その不安で立ち止まっているわけにはいかないので、新しく私たちと一緒に今年の「STAGE:0」に出るメンバーを探すことにしました。

すると、ぷりもの元に「チームに入りたい」との連絡が届きました。それが現在のMID・rre君とJG・ACCIDENT君です。2人は元々仲が良く、大会も見ていて、「N1に2人で入れたらいいな」と話をしていたそうです。

チームゲームではコミュニケーションが大事です。元々仲が良く、その上2人ともLoLのランクが高いなんて、私は「チームに入ってもらおうよ!」っていう感じだったのですが、ぷりもは思ったより冷静で、「ほぼ確定ではあるけど、一応5人で試合してみてからにしよう」と言われ、試しに5人で試合をしてみることにしました。

コミュニケーションの取り方に苦戦

モデルとしても活動する大友美有さん

個人技だけで見ると全員パフォーマンスが良く、個人技を生かしてこのメンバーだけでしかできない作戦を立てられるなと確信し、私たちはこの5人でチームを結成することにしました。とはいえ、最初はやはりうまくチームとしてまとまりませんでした。

元々SUPだったぷりもがADCになり、サブメンバーだった私がメインのSUPに行き、さらには新しいMID、JG と連携を取る。これがどれだけ大変なことか、試合をしてから理解しました。

今になって振り返ると、結成後の私たちに足りていなかったものはコミュニケーションです。それまでの私はいかに人と会話ができるかがコミュニケーションだと思っていました。けど、それは自分にとって大きな勘違いでした。どうしたら相手が理解できるように伝えられるか、相手が自分に伝えたいことは何なのか。この二つを両立させた上で相手と話すことが良いコミュニケーションの取り方でした。

N高では、「KDG N1」が高校生大会を連覇してから「この実績を続けていくには小さな芽を成長させていく必要がある」と考えに立ちました。優勝に向けて「LoL強化選手」という名で、私たちはチームゲームの動きや、コミュニケーションの取り方を教わっていました。

私は結構ズバズバと意見を言ってしまう方で、最初はその都度もめていましたが、コーチのリールベルトさんに諭されるうち、自分の感情だけで物事を考えることはだんだんと少なくなりました。コーチやチームメンバーがいてくれたからこその成長なので、感謝しきれません。

キャラクターの幅が自信に

あ、そういえば、もう一つ「感謝しきれないこと」がありました。それは、自分の短所であった「キャラクターのプールが狭い」という点を改善できたことです。

私は今までユーティリティー系のキャラクターや、味方を支援するキャラクターしか使えなかったので、やれることの幅が狭くなってしまいます。昨年の全国高校eスポーツ選手権では、やっとの思いでクラーク記念国際高校に勝つことができましたが、「クラークがもっと力を伸ばして来たら」っていう不安や、私が何も頑張らなかったら後輩にいい顔できない」っていう気持ちがありました。コーチのリールベルトさんや、ラスカルジェスターの方々に教えてもらいながら、大会までにキャラクタープールを増やしました。

自分の努力が目に見える形で出ていたので、「大会に優勝するぞ」という自信しかありませんでした。だって自分の中で自信がつくほど努力をしたんですもの。

そして、8月に九州・沖縄ブロックの予選が始まりました。緊張や不安が入り混じりながらも予選を順調に勝ち進んでいきました。最初は手が震えるほど緊張していたのに、勝ち進んでいけばいくほど少しずつ、良い意味での緊張はなくなりつつあったのを覚えています。

でも、ドラマはその後に待っていました。続きは次のコラムで語ります。

大友美有さん(右)とN高の仲間たち

STAGE:0

同じ高校内のチームで日本一を争う、高校対抗eスポーツ大会。クラッシュ・ロワイヤル、フォートナイト、リーグ・オブ・レジェンドの3部門がある。昨年の第1回大会は、全国の高校1475校から1780チーム・4716人が参加。配信視聴者数は約136万人だった。第2回大会の今年はオンライン形式での開催。1779校から2158チーム・5555人がエントリーした。

大友美有

おおとも・みゆう 2002年8月生まれ、埼玉県出身。スターダストプロモーション・ゲーム事業部に所属。「女子高生ミスコン2019」でファイナリストに選ばれ、モデル活動とともにeスポーツに力を入れる。N高のメンバーとして、2019年の第2回全国高校eスポーツ選手権、2020年の高校対抗eスポーツ大会「STAGE:0」のLoL部門でそれぞれ優勝を経験。プロゲーミングチーム「Rascal Jester」に練習生として加わっている。

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