「PUBG MOBILE」で日本最強を決める公式大会「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 0」のGRAND FINALが10月17~18日に行なわれた。

「PUBG MOBILE」はバトルロイヤルブームの火付け役となった「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(PUBG)のモバイル版。バトルロイヤルの醍醐味と興奮はそのままに、PCからモバイルへと舞台を移したタイトルだ。

eスポーツシーンを盛り上げているタイトルの一つでもあり、プロアマ問わず国内でも数々のチームが競技シーンで活動している。過去に「PUBG MOBILE JAPAN CHAMPIONSHIP」(PMJC)という公式大会も数回開催された。

【PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 0】GRAND FINAL

競技シーンが徐々に盛り上がりを見せるなか、8月末からNTTドコモ主催で始まったのが「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 0」だ。予選には417チーム(2021名)がエントリーした、「PUBG MOBILE」史上最大規模の大会だ。GRAND FINALには16チームが進出し、しのぎを削った。

優勝したBLUE BEES(@bluebeesesp)には賞金400万円と、世界大会「PUBG MOBILE GLOBAL CHAMPIONSHIP」への出場権が授与された。「次は世界一」と勢いが止まらないBLUE BEESを軸に、GRAND FINALを振り返りたい。

BLUE BEESのアグレッシブな戦闘スタイル

思い返せばSEMI FINALをトップで通過した時点から、視聴者はBLUE BEESに注目していたことだろう。GRAND FINALにおいても「優勝を狙っていく」という気持ちがひしひしと伝わってくるような、非常に攻撃的なムーブを見せていたのだ。

優勝への気概が最も現れていたのがDay1 Round2のプレーだった。車でSunSisterに突っ込んでいき、BLUE BEESのDevine選手がまずは1キル、ReijiOcO選手も撃ち合いに入り、さらにSunSisterからキルを奪っていく。結果的にBLUE BEESは犠牲を出すことなく4キルを奪う。

犠牲を出すことなく4キルを奪い取った撃ち合いの強さを見せつける1シーン

試合終盤の撃ち合いのシーンでも撃ち合いの強さを見せた。Brain Juiceとの戦闘で追い込まれ全滅直前というところにDevine選手がフォローに入り、ここで合計8キル。完全に覚醒したBLUE BEESはCrescent Gaming Vega、そしてSCARZとの撃ち合いを連続で制し、ここで合計で14キルを獲得する。順位は5位だったが圧倒的なキル数、何よりもそのアグレッシブな戦闘スタイルを見せつけた。

圧倒的なキル数でポイントを稼ぐ

初日から印象的な試合展開を見せたBLUE BEESだが、Day 1終了時点で59ポイント(47キル)と5位での折返しとなる。ドン勝をとれていないことがポイントに響いてしまった形だ。1位はREJECT.W(リジェクト ウィスタリア)で30キル81ポイント、2位のEsterku(エスターク)は41キル72ポイント、3位のLag Radicalは27キル72ポイント、4位のとろ~るげいみんぐは28キル71ポイントと、上位勢から少々差をつけられたことになる。

最後まで展開が読めないDay 2

そして迎えたDay 2。序盤であれば「次のラウンドで挽回すればまだ優勝を狙える」との心理的余裕も生まれそうだが、Day 2にもなるとその余裕も徐々になくなる。会場のピリピリとした雰囲気は配信越しに見ている筆者にも伝わってきたほどだ。

緊張感が高まる会場

1ラウンドの重みが変わるDay 2でも、ノリにノッていたのがBLUE BEESだった。Round 8で三つ巴の撃ち合いを制しドン勝、Round 9でも勝ち残り2連続ドン勝を見せる。この2試合で58ポイントを獲得し、一気に優勝に近づいた。

最終Round 12開始時点で1位はBLUE BEESで86キル137ポイント、2位のREJECT.Wは58キル131ポイント、同点だがキル数が47で3位となるLag Radicalと続く。4位、5位もBLUE BEESと20~30ポイント程度の差で、試合結果次第ではどのチームが優勝してもおかしくない。

逃げるBLUE BEESと、追い上げる他チームの緊張感が高まる最終ラウンド。最初に動いたのはJUPITERだ。うまくLag Radicalを囲い込み強気なムーブで2キル。だがJUPITERも試合中盤で抑えられてしまう。一方、JUPITERとの戦闘で生き残ったLag RadicalのHowl選手、mizuki選手は人数不利の中、ちーむきゃらこんを抑える好プレーを見せた。「まだ優勝は諦めていない」と強い意志を感じるムーブだった。

人数不利な状況から巻き返したLag Radical。強い意志を感じる

試合後半はガッツリとアグレッシブモードに入ったBLUE BEESがAQUOS DetonatioN Violetを倒すも、Esterkuに抑え込まれる展開。一方Lag Radicalはmizuki選手が1人残っており、ドン勝を取れば優勝も可能な状況だ。結果的にBrain Juiceがドン勝を獲得したものの、最後の最後まで誰が優勝するのか分からないギリギリの試合展開だった。

最後までmizuki選手が生き延びるが……

最終的に95キル150ポイントでBLUE BEESが優勝、52キル144ポイントでLag Radicalが準優勝、62キルで136ポイントのREJECT.Wが3位という結果になった。

優勝したBLUE BEESは賞金400万円と世界大会への出場権を獲得した。ReijiOcO選手は「優勝できて嬉しいです。ですがここはまだ通過点なので世界一を目指します」と話し、「今回の大会でオフライン特有の情報共有の難しさなどの課題も見えたので、それらの部分を修正し世界大会へと挑みたいです」と強く語った。

優勝したBLUE BEES。世界大会での活躍が楽しみだ

今回の大会で圧倒的なファイトの強さ、そして何よりもアグレッシブに勝利を掴み取る強い攻めのスピリットを見せつけてくれたBLUE BEES。今後行なわれる世界大会でも攻めの強さを生かした華麗なプレイを、そして栄光のドン勝をファンに見せてほしい。