eドラフト会議とは

10月17日、「eBASEBALL プロリーグ」2020 シーズンに挑戦するプロプレーヤーを選抜する「eドラフト会議」が行われました。

「eBASEBALL プロリーグ」は日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメントが共催する「パワプロ」をタイトルに使用したプロ野球eスポーツリーグで、今年で3季目。プロ野球と同様、セ・リーグとパ・リーグに分かれ、1チーム4人で日本一の座をかけて争います。

約8600人もの参加を集めたプロテストは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予選、最終選考会、共にオンラインでの開催となり、最終的には40人に通過者が絞られる狭き門に。そこに昨シーズン日本一・リーグ優勝球団の特別枠の6人、「GEMSTONE eドラフト会議 最後のひと枠争奪戦」優勝者1人を加えた計47人がプロ候補者となりました。

初代MVP男をアドバイザーに、新生西武が優勝経験者を両獲り

戦略的に「継続選手なし」を選んだ西武

「eBASEBALL プロリーグ」では前年の代表選手4人のうち、eドラフト会議を経ず2人まで継続を契約できるという「継続契約選手」制度が存在します。継続契約から外れた選手は再度eドラフト会議での指名を目指すことになり、新人選手の指名だけでなく実績あるプロプレーヤーの「移籍」が起こる可能性もあるのがeドラフト会議の醍醐味です。

制度を生かしてeドラフト会議の冒頭から存在感を示したのが、埼玉西武ライオンズ。

プロリーグ初年度の2018シーズンは圧倒的な攻撃力で日本一に輝きましたが、2019シーズンは下位に沈みました。再起をかける今季は継続契約を行使せず、4人を指名することに。他の11球団は継続契約で選手を2人指名していたため、ルールによってeドラフトの2巡目までの指名は西武が単独で行いました。

この好機を後押ししたのが、2018シーズンに西武代表としてMVPを含む個人タイトル5冠を獲得した緒方寛海さん。就職を機に2019シーズン限りで選手活動からは引退しましたが、eドラフト会議では球団へのアドバイザーに就任しメンバー選考を担いました。

「初代MVP」の助言もあり、西武は1巡目では昨季千葉ロッテマリーンズ代表だった町田和隆選手(@antimon0903)を、2巡目では同じく東京ヤクルトスワローズ代表だった加藤誉士典選手(@TakuUrien)を指名。ともに打撃に定評があり、昨年リーグ優勝を経験したプレーヤーをチームの中心に据える姿勢を強く打ち出します。

続く3、4巡目では一転して、予選で好成績を残してきた香川真輝選手(@Udonchan_0312)、毛利隼也選手(@siouhohoi70)と立て続けに新人選手を指名。経験と実績を備えた「優勝請負人」2選手に、勢いある2人のルーキーを加えた「新生西武」の逆襲に注目です。

運命を分けた競合指名、巨人が12球団唯一の「再集結」

3巡目からは全12球団が参加し、各球団の思惑が交差する指名に。

最も注目を集めたのが昨年のeクライマックスシリーズでハイパフォーマンスを見せた昨季中日ドラゴンズ代表の脇直希選手(@MizoreNreNoboe)。最多となる5球団からの重複指名となりました。指名が競合した場合は、指名権は抽選で決められます。

脇選手の指名権を引き当てたのは、阪神タイガース。阪神は4巡目でも前年の広島東洋カープ代表である徳田直也選手(@takakagekaku)を指名し、同じリーグのライバル選手を招き入れる形に。戦ったからこそ信頼できる確かな実力者をそろえ、12球団で唯一果たせていないeクライマックスシリーズ進出を目指します。

抽選結果に喜ぶトラッキー

前年王者の読売ジャイアンツも、抽選でポジティブな結果を引き当てました。

昨年日本一の栄光を手にした巨人は昨季のメンバーを再指名。しかし3巡目で指名した「巨人の球団職員」という肩書きを持つ坂東秀憲選手(@HardBlack0123)を巡って横浜DeNAベイスターズと競合に。抽選の結果、坂東選手は引き続き巨人でのプレーとなりましたが、eスポーツでも球団の垣根を超えるプレーヤーが登場するのではと、配信は大いに沸きました。

巨人は4巡目で昨年所属していた高川健選手(@pawakorokoro)も指名。「2代目MVP」の舘野弘樹選手(@gfsokee)を筆頭に日本一メンバー4人を再集結させ、強かに連覇を見据えています。

指名選手は26人、14人がプロ経験者

プロ経験者も再度eドラフトでの指名を受ける独特の形式のためか、今年の全指名選手26人中、実に14人がプロ経験者という内訳になりました。

今季から初めてプロリーグに参戦する新人選手も、15年前の「パワプロ」日本チャンピオンから、「パワプロ」対戦歴僅か数カ月という黄金ルーキーまで粒ぞろい。

振り返れば昨季は選手枠の拡大もあって多くの新人選手が指名されましたが、新人選手の試合は36勝50敗12分と黒星先行。裏を返せば、ルーキーが五分以上の成績を残すことができればチームは大きなアドバンテージを得る可能性が高く、上位進出のカギは新人選手が握っているとも言えます。

セ12月5日開幕、パ12月6日開幕

長く険しいプロテストを戦い抜きながらも指名を受けることができなかった候補者の分も、「eBASEBALL プロリーグ」2020シーズンでは新人選手の躍進に期待したいと思います。「eBASEBALL プロリーグ」2020シーズンのeペナントレースは12月5日にセ・リーグが、6日にパ・リーグが開幕。事前に収録した試合を配信する形で年末年始を含めて、連日公式戦が配信される予定です。