PlayStation®4用向けのオープンワールドの時代劇アクションアドベンチャーソフト「Ghost of Tsushima」(ゴースト・オブ・ツシマ)、面白いですよね。GAMEクロスのスタッフ内でも何人かプレーしており、ハマっています。

ご存じの方には説明不要かもしれませんが、本作の主人公は武士の境井仁。対馬を襲う元軍に立ち向かうため、暗具を用いた奇襲や闇討ちなど、武士の道を外れた戦い方に手を染めていきます。

プレーもストーリーも面白い本作には「フォトモード」という多彩な機能があります。これもこのゲームの魅力の一つです。ゲーム内で、対馬の美しい風景や戦闘シーンを好きなように切り取り、加工できるのです。

そこで今回はGAMEクロスのインタビュー写真などを撮影し、eスポーツシーンのフォトグラファーとして活動している志田彩香さんに、「Ghost of Tsushima」のフォトモードで自由にスクリーンショットを撮っていただきました。プレーや撮影にはPlayStation 4 Proを使用しています。

遠出がしづらいからこそゲームで撮影

志田さんのスナップ写真

ふだんはeスポーツの選手たちを撮影している志田です。私は仕事の9割はデジタルカメラを使って撮影していますが、休みの日にはフィルムカメラを使っています。少し遠出して自然の風景やスナップ写真を撮ることが好きなのですが、最近はなかなか出かけにくい状況が続いているので控えていました。

そんな中、「Ghost of Tsushima」のフォトモードのお話をいただきました。正直なところ、私は普段ゲームをしないので不安はありましたが、SNSでリアルだと話題になっていた「Ghost of Tsushima」のゲーム内グラフィックは気になっていましたし、最近のゲームに搭載されているフォトモードのレンズの技術の向上についてもゲームライターさんから聞いていたので興味があり、思い切って挑戦しました。

実際のカメラのような使用感

実際にプレーしてみて「Ghost of Tsushima」のグラフィックが、現実と同じようにリアルか、場合によっては現実以上に美しく描かれていることに驚きました。動物の羽毛や毛並み、風の動きや日の光まで繊細に再現されているので、その美しさを切り取るためにまずはできるだけ色調加工はせずに、画角・被写界深度・露光量など実際のカメラで設定できる部分を使って撮影してみました。

被写界深度を浅くしてみたもの。やりすぎるとせっかくのリアル感が減ったので調整しながら
逆光で撮影したので露光量をあげています。
お馬だけ撮るのに苦労しました。主人公はぎりぎり見切れています(ごめんなさい)
縦位置もいけるのかなと試したカットです。きれいに撮影できました!

撮りたいシーンを見つけたら、方向キーの右を押すとフォトモードが起動します。フォトモード中はゲーム内の時間が止まるので、じっくり撮影できます。

個人的に一番嬉しかったのは、動物をきれいに撮ることができるところ。実際に走ったり飛んだりしている動物を画角内にとらえるには、重たい機材や人間離れした脚力などが必要ですが、フォトモードならタイミングを狙うだけで撮影できます。

飛行中の鳥にも簡単に寄ることができます
愛馬の横顔。かわいい
くまの口の中を実際に撮ろうとしたらきっと生きて帰れないです……
案内役のきつねが出てきてくれる時が楽しみでした

充実の機能で現実を超えた自由度の高さを実感

フォトモードの機能はとても充実していて、f値やズーム率の設定などは実際のカメラの設定をするように調整できるのですが、「Ghost of Tsushima」のフォトモードではこのようなカメラの設定だけでなく、スマホアプリのフィルターのように色調を変えたり、背景の天気や時間帯なども変えることができるとのこと。

少し操作に慣れてきたところで、次はこれらの機能を使ってみました。

まずは色補正。豊富なフィルターの中から自分の好きなイメージを選びます(どれもかっこいいので私はひとつに選びきれなかったです……)。

月の光が強調されるフィルターを選んだもの
馬の白さが引き立つフィルターを選んだもの

次に、エフェクト機能を使ってみます。画角や色調に納得しても、なんとなく寂しいかな?と思う時に、葉や灰、鳥などを表示させられる機能です。エフェクトで表示させるものの量は調整可能なうえ、リアルタイムで反映されるので自分の目で確かめながら自分好みに演出することができます。

エフェクトなし
「橙色の葉」のエフェクトを追加

この他にもたくさんの機能があるのですが、「Ghost of Tsushima」の現実以上といってもいいくらい美しい世界を撮影するには、これらの機能だけでも十分でした。普段からゲームをしていて操作に慣れている方はそれらの機能を使いこなして、もっと楽しめるのだろうな、と思います。

また、ここぞというタイミングでフォトモードボタンを押したものの、起動までに少しラグが生じて思い通りに撮影できないことがあったのですが、この点は背景のアニメーションのオン・オフの切り替えで対処することができました。この機能でエフェクトのアニメーションも動作・静止するので、例えば葉っぱの見え方に納得がいくまでオン・オフを繰り返せば、自分が思う最高の瞬間を撮影することができます。

まとめ

冒頭でもお話ししましたが、私は休みの日に自然の中で写真を撮るのが好きで、そういう時は光を主役にした写真を撮りたいと思っています。

なので、今回はテーマを【「Ghost of Tsushima」でも光を主役にした写真を撮る!】と決めて、撮影に臨みましたが、正直なところプレー前は「ゲームの世界だし、現実の日光の美しさにかなうわけないよな……」と思っていたので、こんなテーマを掲げながらも期待はしていませんでした。でも、その予想は良い意味で裏切られました。

実際の景色以上ともいえるほど美しい「Ghost of Tsushima」の世界では日の光の描写が見事で、特に逆光は、使い込まれたオールドレンズで撮影した時のようなじんわり味わい深い写真を撮ることができました。

また、あくまで個人的な意見ですが、美しい景色は用意されているものではなく自分で見つけるものだと私は思っています。「Ghost of Tsushima」のフォトモードでも、描かれた世界の中から自分の心を揺さぶられる瞬間を自分で探す、という点で実際に写真を撮っている時と似た感覚を覚えました。

これらは現実世界での撮影を自主的に控えていた私にとって、とても嬉しいことでした。

普段ゲームをしないので、こんな機会がなければ「Ghost of Tsushima」をプレーしようと思うことはなかったかもしれません。でも、実際にやってみたら対馬を愛馬とともに旅するのはすごく楽しかった! 撮影はもちろん楽しかったですし、撮影に飽きたら、いつのまにか始まっている戦いに参加してみたり、動物たちを間近で観察してみたりと、気付いたら自分なりに「Ghost of Tsushima」を楽しんでいました。

こんなふうに「Ghost of Tsushima」は、プレーする人それぞれの楽しみを見つけることができるので、ゲームや歴史好きな方だけでなく、写真好きや動物好きも楽しくプレーできるゲームだと思いました!