格ゲーを中心に、あらゆるゲームを特に深くやり込むことをせず浅瀬で過ごしてる私が毎回テキトーなことを綴っている本コラム。今回のネタは「トレーニングモード」(以下、トレモ)。

ある日、「次はどんなネタで書こうかな~」と担当さんとネタ出ししているときに、「トレモの話題とか興味ありますね」って言われたんだよね。それ自体はおもしろいと思ったんだけど、私自身がとくにトレモをめっちゃやりこむことがないからその場では断ってしまった。だけどあるとき「トレモやってる勢に聞けばいいんじゃん!」と思いついた。そこで今回は下記の二人と一緒に、トレモについて語り合ってみました。普段よりボリューム多めな内容になっちゃったけど、かなり実のあるお話になってくれたのでぜひ最後まで読んでね。

お話してくれた人たち

デビルアクマ
いろいろな格ゲーを遊び、メインは「ギルティギア」シリーズ。ジョニーやメイを使用し、ランクマが好きではないので段位は23段ほど。しかし、実質賞金首クラスを自称し、実際つよい

ろぜ
「ストリートファイターV チャンピオンエディション」(以下、ストV)をメインで遊び、是空でアルティメットグランドマスターの実力者。「グランブルーファンタジー ヴァーサス」でもSS4(シーズン1)とかなりの格ゲーうま夫

トレモやってるマンたちはどう取り組んでるの?

とも子:先日、「UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[cl-r](以下UNI)」買ったんだよ。

デビルアクマ:UNIはチュートリアルとトレモ周りがすげ~よくできてるんだよねえ。

ゲーム独自のシステムや基本操作だけでなく、格ゲー全般をプレーするにあたって役立つ要素が山盛りなUNIのチュートリアル。ひと通りやるとほかの格ゲーもうまくなりそうな雰囲気がある

とも子:そうそう。すごかった。だからまず、チュートリアルを触って、そのあとミッションモードをやったのよ。コンボに挑戦するやつね。それでなんとなーくコンボを覚えて、それからトレモで軽く試したり、自分で繋がる技をなんとなく確認してみたり……。それら全部ひっくるめて1時間くらいかな? そのあとアーケードモードを1回やって……そしたらまあ最低限整ったべ、って感じで対戦し始めちゃった。新しい格ゲーに触れるときってこんな感じで始めるんだよね。やっぱりトレモより対戦がしたくてさ。

デビルアクマ:わかるわかる。スッゲわかる。

とも子:対戦で行き詰まったら、ネットで調べたコンボとかを練習するにはするんだけど……。

ろぜ:トレモはやりこまない感じか。

とも子:そうそう。あくまで対戦ありきなのよね。対戦を重ねることでも練習になるし。

デビルアクマ:なるほどね……。おれと逆だなあ。

とも子:逆!!!!

デビルアクマ:とも子の気持ちはすごいわかるけどね。トレモって修行だからね。

とも子:ね。修行、練習、できることならやりたくないんだよね。だからトレモへのモチベーションが湧かなくてさ〜。でもデビルアクマもめっちゃやるって言ってたし、プロゲーマーも「対戦してる時間よりトレモしてる時間のほうが長い」とかよく言ってるじゃない? みんなはどういう風にトレモに取り組んでるのかな? どうしたらモチベーションを保てるのかな? ってのが聞きたいなと思って二人に声をかけたのよ。

ろぜ:なるほどね。

デビルアクマ:おれは死ぬほどトレモ好きなんだけど、ろぜさんはトレモ好きなんスか?

ろぜ:俺は……好きか嫌いかで言うと……やや好き。トレモと対戦やってる時間は半々くらいかな?

とも子:私からするとすごくトレモの比率が高く感じる。対戦と同じくらいの時間を費やしてるってことだもんね。

ろぜ:マッチング待ち受け中もトレモやってるよ。俺がやってるストVって知識がものをいうゲームなんだよね。「この技のあとは−4フレームだから、この行動で対処しなきゃいけない」というのをキャラごとに把握してないと勝てなくなってくる。

とも子:はぁーん。どっちかというと座学のほうが大事なの?

ろぜ:そうだね。ストVについては。

デビルアクマ:座学が大事というよりも、強くなるにはそこがスタートラインなところがあるよね。ろぜさんは対戦とトレモの時間半々って言ってたけど、おれはトレモが断然上で、7:3くらいでトレモやってる。

とも子:そんなに!

デビルアクマ:本当にね……。黙々とやれちゃうんだよね……。ジョニーのトレモやってるだけで土日を潰してた。

とも子:すげえ! トレモやらない側からすると疑問なんだけどさ、そんなにトレモで何をしてるの?

デビルアクマ:うーん、コンボゲーなら半分以上はコンボ練習だよ。

とも子:コンボの精度を上げるために反復練習をしてる感じ?

デビルアクマ:そう。起き攻めの練習もするね。

とも子:あー! 言われてみれば私、それやったことない。実戦でしかやったことない。

デビルアクマ:このキャラでダウンとったらどんな選択があるかってのをすごい練習するよ。

とも子:へー。そういうときってダミーの設定はどうするの? ガードをランダムでする設定とか?

デビルアクマ:基本的にはしゃがみガードor立ちガードとかの簡単な設定が多いよ。それ以外だと、例えばダウンした後に「上入れっぱ」とか「バクステ擦る」とか……対戦で困らされた動きを思いつきで記録させてる感じだね。

ろぜ:俺がストVでやる練習は逆の方が多いかな。コンボとかよりも守りの練習をやる。

とも子:守り!

ろぜ:ダミーに攻撃を記憶させて、それに応じて自分は上に飛んだりバクステしたりして、抜けられる行動はないかを試す。

デビルアクマ:へぇ〜!

とも子:ホォ〜ン! それって、あんまりトレモに触り慣れてないプレーヤーからするとどうすれば有効に練習できるのかイメージしづらいんだけど……どんな風にダミーを動かすの?

ろぜ:何パターンか動きを記録して、ランダムで再生させてるね。

とも子:なるほど。単純に3パターン作れば三択の練習になるわけか。

ろぜ:パターンに関しては完全なジャンケンになってるから……例えば特定の返しは、一つの行動に対しては100%勝てるけど残る二つには潰されるみたいなね。逆に二つの行動に勝てるけど、残る一つには大ダメージを食らうとか。そういうところを複合的に覚えてリスクとリターンを考える。

とも子:すごいな〜〜。私、そういう工夫をぜんぜんしてないんだよな~。

トレモをどう楽しんでいるのか

とも子:二人がどんな風にトレモに取り組んでるのかはわかったわ。でも、やっぱり私はどうしても「対戦のほうが楽しくない?」って考えちゃうんだよね。トレモってどうすれば楽しめるのかな。

デビルアクマ:おれの場合はねえ……。ギルティギアはさ、モーションとかすげーカッコいいじゃん。

とも子:あぁー。

デビルアクマ:対戦中だとじっくり見られないから、トレモだと好きなだけ見れて楽しいのはあるな。「この挙動、コマ送りで見たらめちゃめちゃいいじゃん!」ってのを見るのが好きなのよ。「スカルガールズ」とかも楽しかった。

とも子:その発想はなかった……。確かにトレモなら見放題だ!

デビルアクマ:トレモでスタートボタン押すとさ、メニュー画面が出るじゃん。アレ消せるんだよね。それを利用してじっくり見てた。紗夢のパンツとかを……。

とも子:はい。

「GUILTY GEAR Xrd REV 2」ではトレーニングメニューから「メニュー非表示」を選択するとキャラをじっくりと見られる

デビルアクマ:ギルティギアの絵、めっちゃ好きだからさ……。それがおれのトレモやり込みの原点かもしれない。「このモーションよう作られてるわ〜!」みたいなのを延々見ていたいの。

ろぜ:あぁ〜、いいね。ストVも良くできてるから楽しいんだよな。

デビルアクマ:ね。手の伸ばしてからの収まり方とかすごく違和感なくて見応えあるんだよ。

とも子:確かに格ゲーってそこに気を遣われてるから見ると楽しいよね。どう違和感のない動きにしつつ、ゲームとしてストレスがない挙動にするかっていう。

デビルアクマ:どんな動きからも、最終的にはニュートラルに戻らないといけないわけじゃん。そこを見るのが楽しい。

とも子:そういうことを目で追ってるうちにトレモ自体が楽しくなっていった感じかあ。ろぜはそういうのある?

ろぜ:うーん、俺もカッコよさを求めてってのはあるなあ。是空のVトリガー2、迦楼羅天斬って技が実装初期の頃、ほんと誇張抜きで上位のプレーヤーで使ってるのが誰もいなくてさ。当時、迦楼羅天斬って技は使い道がよくわからない捨て技だって言われたの。「この技を使いこなせたらカッコいいんじゃないか」って思って、「こういう状況でも使えるんじゃないか」「こういうときに出せたらカッコいいんじゃないか」ってのをトレモで研究してた。

とも子:確かに周りで全然使っていないキャラや技で勝てたら無茶苦茶カッコいいわ。

ろぜ:それでちゃんと使ってみたらそんなに弱い技じゃないってのが自分の中で明確にわかってきてね。

とも子:要するに技を研究したい気持ちがあったわけだね。

ろぜ:そうだね。

デビルアクマ:迦楼羅天斬、ほんと発動がカッコいいんだよね。

ろぜ:そう、見た目がすげーカッコよくて。

とも子:その発想、私には欠けてたな……。私がトレモやるのって、人から教えられたコンボを身につけたいときなんだよね。

デビルアクマ:義務感に駆られてみたいな?

とも子:義務感というほどではないかな……。もっと単純に、強いらしいから使えるようになったら強くなれるな〜。程度の考え。でも、自分で技の使い方を編み出すってのは考えたことがなかったなあ。

デビルアクマ:ねえ。技の研究ってオタクの魂だよねえ。

とも子:なんだろ、制作者がわざわざ追加した技なんだから何か意図があるはずだ、みたいな考え方をするのかな。

ろぜ:ああ、それは結構考えるね。

とも子:格ゲーやってると、たまに「この新技……どういう風に使ってほしくて追加したの!?」って思うときがあるんだけど。

デビルアクマ:あるある。でも格闘ゲーム作ってる人たちって頭いいからさ……。最近の格闘ゲームは基本的にどの技でも、通常技ひとつとっても役割があるんだよね。

ろぜ:それを念頭に置いてプレーすると「なるほどね」って思うことは多いよね。あと、最近は周りで新しくストVをプレーしてくれる人が多いから、そういう人らに対戦で「お前らこんなコンボ繋がるの知らないだろ!?」って見せるのを楽しむために練習したりするかな。

とも子:魅せ技を編み出して対戦で出したりTwitterに投稿したりってことか。

ろぜ:そうそう。結構自己顕示欲を満たすために格ゲーやってるところあるからさ……。おもしろいものを見てもらって楽しんでもらおうって気持ちでトレモに取り組むこともあるかな。

デビルアクマ:仲間内でやるときの格ゲーって、パーティーゲームの側面もあるからね。派手な展開になると盛り上がっておもしろいよね。

トレモ実践編①:延々コンボで気持ちよくなっちゃう

とも子:お話は参考になったけど、じゃあ実際に二人にトレモをどんなふうに遊んでるのか、実際に見せてもらおうかな。デビルアクマにはギルティギアを、ろぜにはストVを。

デビルアクマ:OKよ。ギルティギアってさあ、ろぜさん、トレモだと誰がおもしろいと思う?

ろぜ:おもしろい? おもしろいかぁ〜……。ジョニーとか?

デビルアクマ:そうね。ジョニーはすごい楽しい。あとイノと……ソル! ソルなんですよ。

ろぜ:そこにソルが入るんだ。

デビルアクマ:ソルはね……トレモでコンボ遊んでると無限大だから! あとギルティギアってさあ、キャラ限定のコンボがすごいあるから。それ探してるだけでも楽しいんだよな〜。

ろぜ:あぁー、ギルティギアはそれがすごく大事になってくるからね。

デビルアクマ:あ、ちょっとPC版の挙動に慣れてないせいもあるけどラグいな……(入力遅延設定を3にする)。

とも子:あー。遅延設定って全然いじったことないわ。よくわかんなくて。

デビルアクマ:おれは遅延設定は気にするしめっちゃいじるね! ……あ! Dループすらうまくできない!w 最近モニター変えたからなあ。やっぱジョニーでやろうかな……。ジョニーはさ、トレジャーハント。この技がすごいおもしろくて。

とも子:トレジャーハント、ランクマでやたら食らって温まった記憶あるわ〜〜。

デビルアクマ:これをね、ステップしながら出すと性能変わるんだよ。

ボイチャでわちゃわちゃ話していた音声が乗ってしまっていたので、本コラムでの動画は無音でお届けするね

とも子:え! 何すげえ、降ってきた!

デビルアクマ:ステップで出すと相手が浮くし、ダメージも増えるんだよ。

とも子:ズリぃ! やっぱジョニーズルいなこいつ! で、こんな高く浮いたらまたここから殴ってコンボが繋がるわけか。

デビルアクマ:そう! この技のせいでね〜〜、できることが「無限大」なのよ。楽しすぎる。でもね、これがまぁーーじで入力難しくてさ! ↓↙←Kでミストファイナー構えて→→でステップしながら→↘↓↙←→S……。コマンドがカブってるから、→↘↓↙←→K押しっぱ→→Sでも出せるけど……。

とも子:かなり複雑だなあ!

デビルアクマ:そう。複雑。しかもこれをコンボに組み込むわけだから……難しい! でもカッコいいんだよなぁ〜。いかにカッコいいコンボをやるか……。実戦ではできないようなカッコいいコンボもトレモならできるしさ! (しばらく無言でプレーする)うおお、おれ! コンボ覚えてるわ!!!! 久しぶりなのに!

ろぜ:ワハハw 手が覚えてる!

デビルアクマ:ジョニーはね……なんならこうやって画面端のコンボをずうーっとやってるだけで、土曜日が……。

とも子:終わってしまう!

デビルアクマ:そうなんだよ……。対戦のマッチング待ち受け中にも練習できるんだけどさ……。そういうことせずに延々トレモを……。なんだろう、音ゲーのトライアンドエラーに近い感覚があるんだよね。

とも子:確かにコンボってリズムを音で捉えようとする時あるね。目押しコンボのときとかさ。

デビルアクマ:だから格闘ゲーマーって音ゲーうまい人多いのよ。あと例えばさ。屈HSってさ、ジャンプキャンセルできるんだよ。そのあと空中ダッシュはできないわけ。

とも子:うん。

デビルアクマ:でも、ミストファイナーの構えキャンセルを挟むと……。こうやってダッシュからコンボできちゃうわけ。

とも子:うわ!!!! いや〜〜……ムズすぎでしょ!! カッコいいけど!!

デビルアクマ:うん。だからこれができると、これと……これ! 構えから屈Sと空ダが択になるのよ。

とも子:うはははははw ここまで来ると私のレベルだと「択になるって言われても……」って感じだわ! でも強くなるとこういうレベルで択ってるわけか!

デビルアクマ:ウヘヘヘヘw うわぁー! なんでおれ久しぶりなのにこんなに動かせるんだよ!!(爆笑)

ろぜ:ちゃんと締められてる! しっかり覚えてるやんけ!

トレモ実践編②:研究を重ねるオタク魂でランクマに打ち勝て!

とも子:次はろぜのトレモの様子を見せてもらおうかしら。

ろぜ:そうね……。まず、いつもランクマに入る前の指を温めるトレモってのがあるんだけど。

とも子:うわー! 偉い! 凄すぎる。ストVに真摯!!! やったほうがいいんだろうな、準備運動。

ろぜ:いつも特定のことをやってるんだけどさ。ダミーのガードをランダムにして、受け身とカウンターヒットもランダムにして……。それを確認できるかっていう練習。若是空の立ち大パン、EX早駆け→急停止から投げたりできる連携があるの。これがガードされたとき、ヒットしたとき、カウンターヒットしたときで、それぞれで最もリターンが取れる行動が違うんだよね。

ろぜがランクマッチ前にいつも行っているトレモ設定。ガードとカウンターをランダムにし、ヒット確認の練習をする

とも子:なるほど。

ろぜ:例えばカウンターヒットしたら、ここからコンボができるわけ。ガードされたときは投げに行く。

とも子:はぁー。確認ってのはそれか。そしてその判断がちゃんとやれんのかってことね。

ろぜ:カウンターヒットしたときは……こんなのが繋がる。

とも子:オォ〜。

デビルアクマ:できるぅ〜。

ろぜ:これをひたすらやってると指が慣れていく。

とも子:指もそうだし……判断できるかできないかってのが調整されていくわけだよね。

デビルアクマ:毎日やってたらその日のコンディションがわかるよね。

ろぜ:ストVって、コンボ自体は難しくないゲームなんだよね。むしろどんなコンボに行けばいいのかっていう判断が問われるゲームなの。

デビルアクマ:わかるな〜〜。

とも子:わ、わかる。だから私ストV下手なんだよな……。「あっ! クラッシュカウンター取れた!」からのボッ立ちとかめちゃめちゃやってしまうので……。

ろぜ:一瞬の判断がマジで大事なんだよね。反射神経が問われる。

とも子:すげえな〜。

ろぜ:ほかにトレモで練習していることと言うと、ガード後に弱パンを擦らせる設定にして暴れ対策をするとかね。「ガード復帰時アクション」を弱パンチ連打で登録して、ガード設定を全てガードにすると暴れてくれる。

ガード復帰時アクションで弱パンを擦らせることで、ダミーを暴れさせられる。これで暴れ対策の練習になる

とも子:あぁ〜。我々くらいトレモを真面目にやらない者からすると「そんなことできるんだ」って感じだわ。ガードリバーサル設定の画面初めて見た。

デビルアクマ:トレモ、死ぬほど項目あるからな!

ろぜ:ストVってリバサですぐ暴れるよりは1回ガードした後に暴れるって状況が発生しがちなのね。それをどう対処するか……この攻撃だと潰されちゃうな、この攻撃だとカウンターヒット取れるな。みたいなのを覚えていくわけ。

とも子:はぁーーん。

ろぜ:まあわざわざトレモでやらなくても、フレーム表を見ればわかることではあるんだけど……。

とも子:ははははは。理屈ではな!

ろぜ:フレーム表を覚えるだけだと、つかめないこともあるのよ。例えば、ちょっと離れたところで振らせて、外から差し返すとか。

とも子:オォー。カッコいい今の!

デビルアクマ:技の距離とかはフレーム表だとわかんないからな。スカらせるために微下がりするとかね。

ろぜ:ちょっと技を遅らせてカウンターヒット取るとかね。

とも子:はぁ〜。「トレモってこうやってやるんだ」って勉強になってしまっている。

デビルアクマ:小パンの遅らせってさあ……渋いよね。発生が早いわりにすごいプラス取れるからさー。

ろぜ:そうそう。単なる連打だとガードできちゃうから崩しにならない。だからタン、タンとちょっと遅らせて入力する。すると連携になる。

とも子:渋い。

デビルアクマ:このね、ちょっとテクいことをやってる感……。ニクいな!

ろぜ:あとさっき話した迦楼羅天斬は、コンボで使えるね。

デビルアクマ:迦楼羅天斬って、出たての頃はほんとに何に使えばいいのって感じだったんだよね。弾抜け?

ろぜ:そうね。弾無敵、投げ無敵、対空かな。ストVはVトリガーを使った逆転性がキモなところある中でVトリガーゲージ全部使って、迦楼羅天斬当てるだけなの? ってことで非常に弱い技と言われていた。

とも子:ふーん。

ろぜ:今はそうでもないけどね。最近自分は画面端に追い詰められたときに迦楼羅天斬をよく使う。このゲームの画面端を攻める側ってさ、画面端に密接した位置じゃなくて、今のケンが立ってる位置くらい離れてるとすごく強いのね。

このくらいの位置取りが強いらしいです

ろぜ:前に歩いたら一瞬で投げられちゃう位置なんだけど、前ジャンプに対して対空できる。追い詰められている側は、技を振るにしても後ろがないからちょっと振りにくい。

俺はこういうピンチなシーンでどうしたらいいかって考えたのね。で、小足に迦楼羅天斬のコマンドを仕込んでおくのが良いと気づいた。キーディス見てもらえばわかるんだけど。

とも子:ほう!

左端のキー入力に注目。小足を出すのと同時にVトリガーコマンド(強P強K)を入力している

ろぜ:すると相手が何かしようと前進してきたときにキックが刺さると、迦楼羅天斬が繋がる。しかも逆に相手を画面端に持っていける。

とも子:うわ!!! すげえなるほどぉー!!!

ろぜ:トレモで見てることっていえば、スタンゲージもあるね。相手があとどれくらいでピヨるかってのがスタンゲージで可視化されてるから、どんな攻撃を何回くらい起こせばピヨるかを観察してる。

とも子:全然スタンゲージ見てないわ私……。

デビルアクマ:ピヨり値計算やるよね。このピヨらせのメイクってストVやるにあたって注目すると楽しいよ。あれだけスタンゲージたまってるってことは、相手に昇竜を空振りさせれば勝ち確だなとか考えられるようになる。

とも子:みんないろいろ考えてるんだなあ!

ろぜ:あと、さっきも話したけど防御の練習もやってるね。ダミーに垂直ジャンプ→前ステ投げを設定。次に垂直ジャンプ→前ステ打撃を設定。これをランダム再生させているね。有名なテクで「遅らせグラップ」ってのがあるんだけど、これの練習になるんだよ。

とも子:ふんふん。

ろぜ:遅らせグラップってのは、やや遅らせて投げ抜けを入力すると、打撃ガードも投げ抜けも両方できる。

とも子:ファジーガードの投げ抜け版みたいなものか。

デビルアクマ:投げの後に投げ抜け猶予フレームがいくつかあるからなんだよね。何フレームだっけ?

ろぜ:忘れたw まあなんかそういう概念があるって理解でいいよ。

とも子:打撃の方が発生が早いからガードの後に切り替えることで……ってことか。

ろぜ:ちなみにこれを踏まえた「遅らせグラップ狩り」みたいな読み合いもあるぞ!

とも子:怖すぎる。

ろぜ:まあまあまあ、その手前の段階を、こういうセッティングで練習できるってことよ。

とも子:なるほどねー。身体に染み込ませるわけだ。

ろぜ:そうそうそう。それでさ、結局こういう練習をしておくと対戦するのが楽になるんだよね。

とも子:楽ですか。

ろぜ:覚えればそれだけ対戦中に考えることが少なくて済むんだよ。身体が勝手に反応して自動で動いてくれるから。

デビルアクマ:オートでできるようになるとマジでめちゃめちゃ強いよね。

とも子:考えなくても身体が動くくらい仕込んであるから、他の行動にリソースを費やせるってことかあ。確かに、普段使い慣れてるコンボって何も考えないで出せるし、その延長線上にある話ではあるのかあ。考えないでもできる行動を増やしていくと強い、そのためにはトレモが有効ってことね。

デビルアクマ:しかもね、そこまで練習した上で、実戦時に「あ! おれ今の行動勝手に出たぞ!」って動けるようになるとめちゃめちゃ気持ちいいんだよねw

ろぜ:わかる。気持ちいい。あと相手の安定行動を潰せたときも気持ちいいよね! 例えばケンはしゃがみ中パンから波動拳とか結構安定なんだけどさ、これも迦楼羅天斬で狩れるんだよねぇ〜。

とも子:気持ちよさそ〜!

デビルアクマ:しかも安定行動だと思ってる行為をオタク知識で潰せるとね、相手がものすごく動揺してくれるんだよね〜! これもね、気持ちいいです。

とも子:絶対気持ちいいよね〜! そんなの! そうか、そう考えるとトレモも修行みたいなものというより、気持ちよくなるためにやるものと考えればいいのか〜。

ろぜ:そうそう。前にとも子も記事で書いてたけど、「ズルして気持ちよくなるためにズルを磨き上げる」って感覚なのよ。

とも子:すげー腑に落ちた。そういう考え方なのかー。

デビルアクマ:起き攻めなんてアレ、ズルの発表会だからね。

とも子:そうだね。起き攻めって食らったらズルいし当てられたら気持ちいいもんな。

ろぜ:結局トレモを頑張ることで最終的に気持ちよくなれるんだよね。

とも子:そうだなあ。トレモって、練習じゃん、勉強じゃん、修行じゃんって気持ちがあってどうしても面倒臭さを覚えてしまっていたけど、気持ちよくなるためにって考えるとモチベーションが上がる気がしてきた。

デビルアクマ:やっていって気持ちよくなるぞ! オイ!

とも子:がんばります。いや、ほんとめちゃめちゃ参考になりましたわ。本日はありがとうございました。