3月に発足したプロゲーミングチーム「魚群」のリーダー、マゴ選手。プロ格闘ゲーマーとしての活動歴が長いマゴ選手ですが、実は4年ほどスポンサーがつかないフリーの時期がありました。苦悩の時期を超えて「魚群」所属となったマゴ選手に「プロゲーマー」としてのキャリアについて聞きました。

流儀は「見ている人を楽しませる」

――マゴ選手がプロゲーマーになったのはいつ頃でしたか?

僕がプロになったのは「スーパーストリートファイターIV アーケードエディション」の頃でした。その少し前に、ウメハラ選手がプロゲーマーになったという話を聞いて、とてもびっくりしたのを覚えています。プロゲーマーという存在自体は知っていたのですが、格闘ゲーマーもプロになれるんだ、と驚きました。

その後、自分もウメハラ選手と同じMad Catz社から声をかけていただけました。きっと、ウメハラ選手が裏で僕のことを話してくれたんだと思います。

嬉しかったと同時に「プロになったけどどうしよう」と戸惑いました。当初は大会に出たり、販促イベントに出演したり、頼まれたことをこなすだけでした。今振り返ると、プロとしては良くない姿勢でしたね。

インタビューに応じるマゴ選手(撮影・志田彩香)

――今のマゴ選手はファンも多く、実力はもちろん「タレント性」もあるプロ選手です。プロになりたての頃から今に至るまで、どのような変化がありましたか?

僕は昔から人を楽しませることが好きだったんです。例えば「闘劇」のパンフレットに載った時に、わざとやんちゃなことを言ってみたり(笑)。配信や動画などのプラットフォームでファンの方を楽しませる活動は、自分に合っていたんだと思います。

プロゲーマーはもちろん強くなくてはいけませんが、強くあり続けるための取り組みって結構辛いものなんです。「カプコンプロツアー」をはじめとする今の大会形式では、練習で培った強さが必ずしも大会当日に発揮できるわけではありませんからね。

もちろん、練習を積み重ねて優勝の確率を上げることはできるので、練習が無駄というわけではありません。ただ、練習だけでなくファンを獲得する活動もプロゲーマーとして非常に重要だと思っています。

そう思うようになってから、配信や動画で人を楽しませるのも仕事のうちだと捉えていますし、そのために日々色々と試行錯誤しています。

――マゴ選手が面白いと思うのはどのような配信ですか?

僕たちのコンテンツはゲームありきなんですが、その中でいかに人間味を出せるかが重要だと思っています。

プロになりたての頃はかっこつけた言動をしたり、言葉遣いに気をつかったりしていました。しかし人を楽しませるためには、本当の自分らしさを出していかなければいけないと気が付いたんです。今皆さんが配信で目にしている自分は、多少誇張されてはいますが、ありのままの自分なんです。

「やっとファンに恩返しができる」

インタビューに応じるマゴ選手(撮影・志田彩香)

――プロゲーミングチーム「魚群」が3月に設立されましたが、どんな心境ですか?

Mad Catzとの契約が満了したのが4年前でした。満了後、他の企業やチームに声をかけてもらったこともありましたが、条件やタイミングが合わず、4年間ずっとフリーで活動していました。その間に色々な面でサポートしてくれたTOPANGAには本当に感謝しています。

魚群については、チームスポンサーであるIndeedの担当の方が僕の「東京ゲームショウ2019」(以下、TGS 2019)で行われた「CAPCOM Pro Tour 2019 アジアプレミア」の活躍を見ていたそうです。

僕は「TGS 2019」まで勝てない時期が長く続いており、どん底まで落ちていました。そんな時期から一変して今まで負けていた人にも勝ち、久しぶりに決勝まで勝ち進めたのが「TGS 2019」だったんです。

結果は準優勝で終わってしまいましたが、担当の方は自分の姿に感動してくれたそうです。本当に光栄です。

今までお世話になってきたTOPANGAと、僕の活躍を見てくれていたIndeedがチームを作って、僕にリーダーを任せてくれるということなので、僕としては恩返しをしたいという気持ちが一番強いですね。

それから何よりも嬉しいのは、この4年間スポンサーもいない僕をずっと見放さないで応援してくれていたファンの人たちがいたことです。今までファンの期待に応えられなかった自分ですが、今回皆にチームに所属することを報告できて、それが何より嬉しいですね。

――今後はどういう活動をしていきますか?

今までと変わらない活動を続けていきたいです。

ゲームと、そしてコミュニティーを楽しむ。自分が楽しんでいる姿勢を見せることで、ファンの皆さんにも楽しんでもらう。そんな活動をしていきたいですね。

「ストリートファイターV」について

「ストリートファイター」シリーズは、1987年に業務用ゲーム機として第1作目を発売後、1991年発売の『ストリートファイターII』において大ヒットを記録しました。革新的な対戦システムが話題を呼び、家庭用ゲームソフトでは全世界でシリーズ累計4,500万本(2020年6月末時点)の出荷を誇るなど、対戦格闘ゲームというジャンルを確立。。登場から 30年経た今なお世界中で人気を博しており、eSportsにおける格闘ゲーム分野を牽引するタイトルとなっています。「ストリートファイター」シリーズ史上初の「PlayStation®4」ユーザーと PC ユーザーが対戦できる「クロスプラットフォーム」プレイの導入を実現しております。

ストリートファイター公式サイト