原点は兄とのRPGの攻略スピード争い

DetonatioN GamingのOCG(オンラインカードゲーム)部門に所属するプロゲーマー、civilaです。1988年生まれで、今も地元の千葉県で暮らしています。

3人兄弟の次男として生まれ育ち、兄も弟もゲーム好きだったので物心ついたときからゲームに囲まれていました。最初に触れたゲームで覚えているのはファミコンの「ドラゴンスピリット」ですね。当時はゲームタイトルも知らずに「ドラゴン!ドラゴン!」と遊んでいましたが……。

小学生の頃から「ドラゴンクエスト」のようなRPGばかり遊んでいて、兄と攻略スピードを競っていました。当時は家にゲーム機は1台。当然取り合いになりますし、RPGなのでプレーした分だけ先に進めるので、喧嘩になって最後は親に叱られる(笑)。他のプレーヤーと直接戦うわけではないのですが、これが自分の中での「人とゲームで競う」という行為の原点だった気がします。

ゲーム配信の楽しさを知る

高校生だった2006年ごろからはゲーム配信をするようになりました。ゲームタイトルは「風来のシレン」。リアルタイムアタック(RTA)と呼ばれるクリア速度を競う配信が流行しており、それに乗っかる形でした。

ここで「ゲーム配信」の楽しさを知り「人とゲームで競う」ことの面白さを意識するようになったのもここからです。

2009年ごろからは、普段自分ではプレーしないゲームの大会も見るようになり、「日本人が海外大会出ているぞ」といったふわっとした情報をもとに、どこで視聴できるのか色々探し回ったりしていました。当時まだプロゲーマーと呼ばれる前のウメハラ選手が格闘ゲーム「ストリートファイターIV」の海外大会で活躍する姿を応援していたことが記憶に残っています。

カードの世界にのめり込む

大人になるまではカードゲームというものにあまり触れたことがありませんでした。子どもの頃にいわゆる紙のカードは買っていましたが、どちらかといえばコレクション目的で集めていましたね。ゲームボーイで「遊戯王デュエルモンスターズ」や「ポケモンカードGB」はやり込んでいましたが、結局ゲーム内でも「対戦が面白い!」というよりは、カードを集めて楽しんでいた気がします。

14年ごろ、ゲーム配信をしながら他の人の配信も見る生活を続けていて出会ったのが「Hearthstone」(ハースストーン)でした。プレー画面をひと目見ただけで「面白そう!今すぐ遊んでみたい!」と感じたのはこのゲームが初めてだったかもしれません。そのままのめり込み、配信でハースストーンをする毎日が続きました。

対戦そのものも奥深く面白かったのですが、ハースストーンはゲーム配信と相性が良かったところが大きかったですね。ターン制のカードゲームなので視聴者とコミュニケーションをとる余裕があり、自分で配信しても楽しく他人の配信を見ても面白い。とにかく遊びまくりましたね。

やり込んで自信がついてきたので「大会にも出てみるか」と思い立ち、公式大会やコミュニティー大会に出場するようになりました。15年にハースストーン大会で優勝を経験するうち、DetonatioN Gamingの梅崎伸幸代表に声をかけられたのがプロチームに入るきっかけでした。

チームに入るにあたって「ゲーム配信は自分のライフスタイル」であることや「他のタイトルなども触っていきたい」と相談しましたが、快諾していただけました。そうした背景もあり、ありがたいことに今でも自由に活動させていただいています。

配信を中心としたプロゲーマーライフ

プロゲーマーとしての活動は大きく分けて主に3つ。「大会出場」「イベント・番組出演」「ゲーム配信」です。私の場合はゲーム配信を中心に成り立っています。大会では、使うデッキを考える様子や、実際にそれを使って試合をして練度を高める過程を配信上で行います。

大会に向けての調整は複数で行われることも多いですが、私の場合はひたすら一人で情報収集とテストプレーを繰り返す形です。一人なので情報を伏せたりする必要もないため、プレースキルの向上を目指しつつ同時に配信も行うことで知名度の向上も見込めますね。そうした活動が大会の解説やイベント出演のお話をいただけるきっかけになっていると思います。

デジタルカードゲームの魅力

配信番組に出演するcivila選手(DetonatioN Gaming提供)

ハースストーンの大ヒットによってデジタルカードゲームはジャンルとして定着した感があります。自分がプレーしたタイトルでは「シャドウバース」や「ドラゴンクエストライバルズ」、今年は「レジェンド・オブ・ルーンテラ」などこれら以外にも多数リリースされています。

カードゲームをやったことがない人でも「キャラクターの見た目が好き」「名前聞いたことある」といった理由からどんどん触ってほしいですね。デジタルのカードゲームの良いところは一人で始めやすいところだと思います。初心者同士ですぐマッチングして試合ができますし、ルールやカードを覚えきらなくても気軽に対戦していけます。

自分の楽しみ方を見つけて

特定のタイトルに限らず、ジャンルとして盛り上がっていってほしいと願っています。ルールが似ていることもあり、やっていないタイトルでも大会だけは見るという楽しみ方もアリです。自分はシャドウバースのプロリーグをよく見るのですが、実際に使わないままカードの効果を覚えていたりしますね。ゲーム内で初めて使ってみて「そんな効果もあったの?」と驚くこともありますが(笑)。

自分の好きなゲームを探して、自分だけの楽しみ方を見つけてほしい。自分の配信や活動が少しでもその助けになれば嬉しいです。

civila

1988年生まれ。千葉県出身・在住。2015年10月、DetonatioN Gamingに加入。同年に行われた「Hearth Stone」の国内プロリーグではシーズン1、シーズン2で優勝し、2連覇を成し遂げた。勝つか負けるかという瀬戸際に強く、状況を的確に判断できるのが持ち味。
現在はOPENREC.tvの自身のチャンネルでオンラインカードゲームなどのゲーム配信を中心に活動している。