クローズドベータテスト(CBT)を経て、6月にライアットゲームズからリリースされた「VALORANT」。eスポーツを強く意識した競技性の高いタクティカルFPSゲームとして、すでに多くのゲーマーにプレーされています。

では、「VALORANT」はゲーマーにとってどんな魅力があるのでしょうか? オンラインFPS歴13年、これまで数タイトルのFPSゲームを1000時間以上プレーし、CBTは100時間近くゲーム配信を視聴したFPSゲーマーが魅力をたっぷりと語ります。

そもそもVALORANTとは?

5対5のタクティカルFPSゲーム「VALORANT」

「VALORANT」は「League of Legends」(LoL)などで知られるライアットゲームズが開発および運営する基本プレー無料のFPSです。

銃とアビリティを駆使して戦う5対5のゲームで、スパイクと呼ばれる爆弾を起爆する攻撃側と、爆弾から拠点を守る防御側に分かれて争います。13ラウンド先取したチームが勝利となります。

交戦からキルまでの時間(TTK)が短いので撃ち合いに緊張感があり、がむしゃらに撃ち合うだけでも充分に楽しいゲームではありますが、勝ちにこだわるのであれば各エージェント(キャラクター)のアビリティや、マネーシステムの仕組みを理解して戦略を立てることが重要となります。このあたりが「VALORANT」が競技性の高いゲームと言われるゆえんです。

レイナを除けば比較的にバランスのとれているエージェントたち

リリース時で使用可能なエージェントは総勢11名。どのエージェントも3つの通常アビリティと、1つのアルティメットアビリティ(ウルト)を持っており、それぞれのアビリティを駆使して戦うことになります。

各エージェントには4種類のロール(役割)が割り当てられていますが、どのエージェントもロールの枠を超えて活躍できるアビリティを持っています。味方チームの構成は気にせず、まずは気になるエージェントを選ぶとよいでしょう。

ブリムストーンの「スカイスモーク」は攻守の要となるアビリティ

リリース時点ではレイナ、ブリムストーン、セージ、サイファーら4名のエージェントが非常に強力です。特に公式リリースのタイミングで追加となったレイナは、味方に影響を与えずに相手の視界を奪う「リーア」や、HPやアーマーを回復する「デバウアー」など強力な戦闘向きのアビリティを持っており、撃ち合いを楽しみたいプレーヤーであれば積極的にピックしたいところ。

また、ブリムストーン、セージ、サイファーは攻守において重要なアビリティを持っています。これらアビリティは使う場所やタイミングによって勝敗に大きく影響するため、勝ちにこだわるプレーヤーであればカスタムマッチなどを使ってアビリティを効果的に使えるポジションを確認しておきましょう。解説動画を見るだけでもOKです。Absolute JUPITER所属のLaz選手およびcrow選手は、YouTubeにて各エージェントの解説動画を投稿しているので、エージェントの使い方が分からないというプレーヤーにオススメのチャンネルです。

アビリティの優劣こそありますが、今のところ突出した戦闘能力を持つレイナを除けば、いわゆる「ぶっ壊れ性能」なエージェントはいないので、ゲームバランスはそこまで悪くはありません。自分が使いやすいと思ったエージェントを使いましょう。

エコラウンドも必要な戦術

VALORANTのマネーシステム「アーセナル」

「VALORANT」では、ラウンドごとに武器やアビリティを購入できるマネーシステムが導入されています。相手をキルしたり、ラウンド勝利することでマネーを増やし、強力な武器やアビリティを購入する……。ちょっとRPGっぽいですよね。

「カウンターストライク」シリーズではお馴染みのマネーシステムですが、慣れるまでは少し分かりづらいシステムかもしれません。しかし、いくつかのポイントをおさえておくだけで充分です。

まず覚えておきたい戦術のひとつに「エコラウンド」があります。これは購入フェーズでチームメンバー全員が充分な装備が購入できない場合、そのラウンドは無理に武器やアビリティを購入せずに、次のラウンドで確実に購入するという戦術です。

エコラウンドは極力チームメンバー全員で実行することが望ましいですが、「VALORANT」では、武器購入画面のアーマリーを開くことで「購入を提案」「クレジットに余裕あり」「節約を提案」といった提案をすることができます。

この提案システムはチームでの意思疎通に非常に便利です。チームメンバー全員の資金に余裕があれば「購入を提案」、逆に余裕がなければ「節約を提案」と伝えることでエコラウンドの提案ができます。

所持金のオーバーフローを防ぐ

アーマリーでは「購入を提案」「クレジットに余裕あり」「節約を提案」

「VALORANT」において最低限必要な装備とはヴァンダルまたはファントム(どちらも2900)とヘヴィーシールド(1000)なので、購入フェーズ時に所持金が3900に満たない場合はエコラウンドを選択するというのも、ひとつの手段となります。

また、自分の装備やアビリティを購入しても、なお所持金に余裕があれば「クレジットに余裕あり」と伝えましょう。目安としてはヴァンダルまたはファントムを購入できる2900以上。

アーマリーからは、欲しい武器を右クリックすることで武器をリクエストすることもできます。自分の資金に余裕があり、リクエストを受けたら武器を買ってあげましょう。そうすることで、所持金をチームメンバー内で均等に使うことができ、所持金のオーバーフロー(最大所持金である9000を超えること)を防ぐことができます。

購入フェーズでは画面右下に前ラウンドで獲得した金額が表示される

実際に触ってみないと分かりづらい「VALORANT」のマネーシステムですが、残念ながら初回ゲーム起動時に射撃場で実施されるチュートリアルではマネーシステムに関する説明が充分ではありません。せっかく便利な機能が備わったマネーシステムなので、射撃場で武器やアビリティの必要クレジットを軽く押さえておき、実戦ですぐに購入または提案できるようにしておくと良いでしょう。

撃ち合いはシンプルだけど、奥は深い

メニューの項目「キャリア」では過去のマッチを振り返ることができる

そんな「VALORANT」を簡単にまとめると、撃ち合い一つ一つはシンプルですが、極めようと思うと奥が深いタクティカルFPSと言えます。

このゲームの面白いところは、エージェント、マップ、マネーなどの状況によって、どのラウンドも違った展開が楽しめるという点。単純なエイム力で撃ち勝つこともできますが、エージェントやマップを理解すればするほど有利な撃ち合いに持ち込みやすくなります。そういった観点からも、ガチガチに勝利を目指すプレーヤーにとっては研究のしがいがあるゲームだと言えるでしょう。

逆に言うと、カジュアルに遊びたいというプレーヤーにとってはプレーのハードルが高いゲームかもしれません。しかし、スパイクの設置や解除といった基本操作から、撃ち合いに必要なストッピングといった技術はチュートリアルや射撃場で学ぶことができます。マネーシステムは実践あるのみですが、チェックするポイントを覚えて、所持金を上手に使うことができれば充分です。

リリース当初は不安定だったサーバーも、現在は安定しており、快適にプレーできるようになりました。「VALORANT」は基本プレー無料で、PCスペックもそこまで要求されないゲームです。まずはチュートリアルだけでも体験してみてはいかがでしょうか。