ライアットゲームズの「チームファイト タクティクス(TFT)」のトッププレーヤー黄身たろう選手(@kimi1211)。どんなことを考えてTFTに臨み、どんな時間の使い方をしているのでしょうか? 実力の裏には何があるのか、オンラインでインタビューしました。

家庭を優先し、TFT活動は深夜に集中

――午後9時半と、遅い時間のインタビューになりました。

今年32歳になるのですが、結婚して子どもがいるため、子どもを寝かせてからゲームをしています。手の空く時間はいつもこのくらいからですね。

――TFTにどのくらい時間を割くのでしょうか。

午後9時半くらいから午前1~2時くらいまで、4~5時間くらいです。内訳としては、TFTのプレーと、ブログの攻略記事更新、他のプレーヤーの配信の視聴、海外の情報を見る、という感じです。最近、配信は見れてないかな。本当はもっと大会とかイベントを開きたいんですけど、時間が足りないので実現できていないですね。

――プレーだけに時間を使うのでなく、攻略記事を書いたり、最近は実施できていないとしても大会やイベントを主催したりと、TFTのコミュニティに貢献している姿勢に尊敬します。

ブログを始めたきっかけは自分のためです。ブログ記事も情報探しも、自分が上手くなるための一環としてやっていました。そういったものを参考にしてくださる方々がいて、とても嬉しく感じます。今はそういった反応が、記事更新などのモチベーションにつながっていますね。

黄身たろう選手とTFTの出会い

選手活動の他に、ブログで記事の執筆も手がける

――コミュニティーへの献身具合を見ていると、昔からゲームをプレーしているように思います。

実はPCゲームを始めたのは2年ほど前で、「League of Legends(LoL)」を始めたのが最初なんです。その後、「Dota Auto Chess」が始まったことを知り、ゲーム友達とやり始めました。しばらくハマっていたところ、LoLからも同じ形式のゲームであるTFTが出ることってことで、TFTを始めたという流れです。

PCゲームでなければ、ウイニングイレブンをプレーしていました。十数年前にゲーム内のランキングで100位以内に入るほどハマってたんですが、就職したり実家に戻って仕事を手伝ったりと忙しくて離れちゃってました。こんな感じでゲームは好きです。幼少期は全然やらせてもらえなかったのもあり今はそれらの反動が来てますね(笑)。

「専業でTFTのプロとして稼ぐこと」は魅力的だが……

――1日4~5時間のプレー時間でトップ層まで上がるのはしんどくないですか?

そうですね、自分が取れる時間はほぼすべてTFTに使っていますが、それでも今シーズンのランクは「マスター」止まりでした。プレー時間が取れない代わりに、仕事の休憩時間に海外サイトやトッププレーヤーの配信を見ながら、プレイングや強いメタなどを勉強してました。

――TFTへの情熱が伝わりますね。もし今後TFTで稼げたらプレーヤーや配信者として稼いでいく可能性も?

今はプロチームに所属しているわけでも(※)、仕事で記事を書いてるわけでもないですから、今後それらで収入が発生する可能性も有り得るとは思っています。専業で行くかと言われると……うーん。家庭のこともありますし、まだ分からないですね。でも、きっとゲームが仕事っていう人生も楽しいだろうなって思うので、興味はすごくあります。

※黄身たろう選手が所属するCOGはアマチュアチーム。

TFTで上手くなるためには「運」のせいにしない

運悪く連敗することもある。そんなときは、どんなミスがあったのか探る

――時間が取れないなかでも上手くなる秘訣を教えてください。

TFTって勉強すればするほどしっかりと実力に反映されるゲームだと思っています。マウス・キーボードを操作するスピードは、他の人との差はあまり出ない。32歳になった今でもまだまだ知識の部分で補えると思っています。

秘訣って言えるか分からないですけど、運要素もあるゲームなものの「運が悪かったから負けた」という考えは持たないように気を付けています。録画した自分のプレイングを見直してみると、ちょっとしたミスやこうすれば良かったって反省点が見つかります。また、他の人のプレイングも参考にして修正しています。

――他には何か気を付けていることはありますか?

ショートカットキーは使うようにしてから勝率変わりましたよ。リロール、経験値購入、チャンピオン売却とか。ショートカットキーを使うようになってからは、操作の時間が2~3秒短くなって、その分考える時間が増えたのでミスが減りました。操作速度そのものは他者と差は付きづらいと話しましたが、こうした操作の簡略化で、どれだけ思考時間を増やせるかは重要だと思います。

TFTは人生の糧

――とても参考になりました。最後に黄身たろう選手にとって、TFTとは何ですか?

TFTは人生の糧ですね。TFT上達のための練習でPDCAサイクルを回したり、コミュニティーで発言して関係を築いたりしていくことが、仕事やプライベートでもスキルとして役立ちます。TFTをきっかけにして自己成長につながる様々な経験を積ませてもらっています。

TFT最高です!!

黄身たろう選手

Connect Gaming(COG) TFT部門所属で、第1期ライアットガーディアンズ。TFTのチャレンジャー経験あり。TFT大会「TFT AOI CUP」優勝。自身のブログTwitterでTFT攻略情報発信する傍らでTFT大会「鰹節杯極」を主催するなど、TFTコミュニティを盛り上げるべく精力的に活動中。

チームファイト タクティクス(TFT)とは

LoLを基にしたオートバトルゲーム。プレー中に獲得するゴールドを使って購入したチャンピオンを配置して戦う。PCでは「LoL」のいちゲームモードとして、AndroidやiOSでは「TFT」専用アプリでプレーすることができる。