お話をうかがったのは、国産パソコンメーカー「マウスコンピューター」販売促進部に勤める水野沙耶さん。同社のゲーミングPCブランド「G-Tune」の製品開発に携わり、現在はG-TuneブランドのPRを担当しています。そして、「リーグ・オブ・レジェンド」(LoL)のプレーヤーで「プレイ歴7年、毎日やっています」とも語ります。

CPUは入門機でもi5以上を

ゲーミングPCに組み込まれているAMD製CPU。ロゴ入りCPUクーラーが光る

まずは、ゲーミングPCの処理速度を決めるCPUの選び方から。CPUは現在、インテル製だとCore i3、i5、i7、i9が主流です。水野さんは「Core i3だと快適に動くゲームが少ないので、入門機でもi5は欲しいですね。多くのゲームを快適にプレーするにはi7を、ゲームしながら高画質でネット配信したり、負荷の高いVRゲームを楽しみたい人にはi9をオススメします」。

急激に人気が高まっているAMD製CPUは、並行作業に強くコスパが良いのが特徴。目安として、「Core i5とRyzen5」「i7とRyzen7」「i9とRyzen9」が同水準のCPUと考えて選べます。

グラボは「勝利へのこだわり」で選ぶ

SSDやHDDが楽に増設できるモデルも増えている

PCの描画性能を左右するグラフィックボード(グラボ)は、CPU以上に選択肢があります。その選び方について、水野さんは「どこまで快適さや勝敗にこだわるかです!」と力を込めます。

動作が軽いLoLなどを中心に遊ぶユーザーには、NVDIA製のGeForce GTX1650や1660がオススメ。PUBGなどの重めのゲームも、描画水準を下げることで対応できます。

さらにPUBGを滑らかな高画質で遊びたい、R6SなどのFPSで「勝ちたい!」と望む人は、「RTX2070 SUPERなど高性能なグラボを選んで欲しい」と言います。特に、近距離で撃ち合うFPSは、0.1秒の判断の遅れが勝敗を分けるので、画面表示の滑らかさがとても重要と言えます。

また、グラボ選びの際、あわせて気にしたいのがモニターです。高性能グラボを積んで144fps(※)の滑らかな表示をしたいと思っても、モニターが一般的な60Hz対応のものだと60fpsまでの表示しかできません。144Hz対応のモニターが必要なので、注意が必要です。

※fpsとは表示の滑らかさを示す単位で、毎秒何フレームを表示できるかを示す。Hzとは毎秒何回の書き換えが可能か、というディスプレーの性能を示す単位

メモリは16GB、ストレージは512GBを

ゲーミングPCを紹介する水野さん

メモリの容量は8GBか16GBか悩みどころですが、水野さんのオススメはゲームの動作に余裕が出る16GBです。一方、ストレージは、ゲームの大容量化が進んでいるので、「最少でも512GBは積んだ方がいい」とのこと。

中でも高速なSSDを搭載すると、ゲームだけでなくPC全般の動きが速くなります。SSDにはさらに高速なM.2タイプも登場していて、採用するゲーミングPCが増えています。

ゲームが増えて容量が足りなくなったら、追加するのは大容量で低価格なHDDが適しています。頻繁に起動するお気に入りゲームや、読み書きが多いオンラインゲームは、高速のSSDの方にインストール。

ときどき遊ぶゲームやオフラインで遊ぶゲームはHDDにインストールすると、性能やコスパの面で優れた構成にできます。水野さんも、「私の家のPCでも、この使い分け方をしています」と話します。

入門編はここまで。「予算別にどのような構成が可能なのか」といったより詳しいテーマについては、モノ選びに役立つメディア「Moovoo」(https://moov.ooo/)の記事でも紹介しています。

                          (Moovoo編集部 信原一貴)