eスポーツを活用して、障がい者が個性に応じて活躍できる社会をめざしたイベント「バリアフリーeスポーツePARA2020」が5月31日、オンラインで開かれました。「障がい者雇用の『課題と希望』をeスポーツで解決・実現」というテーマを掲げ、パネルディスカッションや健常者と障がい者が一緒に参加するeスポーツ大会がありました。

ぷよぷよeスポーツのエキシビションマッチ(ePARAのYouTube配信より)

このイベントは、障がい者雇用の促進と支援を目的としたeスポーツ団体「ePARA」による企画です。昨年11月に障がい者が参加するeスポーツ大会として「ePARA2019」を実施したところ、eスポーツに興味のある障がい者との間に縁が生まれるなどの成果がありました。そこで、ePARA実行委員会は2020年に複数のイベントを企画していました。

ところが、新型コロナウイルスの感染拡大でオフラインイベントは軒並み中止になりました。そこで、オンラインで開催できるeスポーツの強みを生かそうと、今回の実施となりました。

活躍の場として背中を見せたい

ePARA2020の配信より

オンラインでのパネルディスカッションでは、「リモートワークと障がい者雇用」「バリアフリーeスポーツの可能性」をテーマに民間企業の幹部らが議論をしました。ePARA2019を機に2人の雇用につながったビーウィズで執行役員を務める伊東雅彦さんは「障がい者が活躍できる場として背中を見せて、eスポーツのプレーヤーをもっと増やしていきたい思いが彼らにはある」と語りました。

また、今年1月末に設立されたNTTグループのeスポーツ関連企業「NTTe-Sports」で副社長を務める影澤潤一さんは「eスポーツは誰でも一緒に楽しむことができる。従業員間のコミュニケーションツールになり、バリアフリーの職場環境の構築に役立つ」と、eスポーツが持つ可能性を説明しました。影澤さんらパネルディスカッションの参加者による「ぷよぷよeスポーツ」のエキシビションマッチもありました。

続いて「ブロスタ」を使い、健常者と障がい者が一緒に対戦する大会がありました。ブロスタは簡単な操作で本格的な駆け引きが楽しめるストラテジーゲームです。約40人が4グループに分かれて予選を行い、準決勝、決勝と白熱した試合が展開されました。ePARA実行委員会の加藤大貴代表は「準備や裏方を含めて障がい者が多数関わっている。ぜひ今回のバリアフリーeスポーツの取り組みを注目してほしい」と話しました。

加藤大貴さんとMCを務めた岸大河さん

大会の模様はYouTubeのチャンネル「バリアフリーeスポーツ【ePARA】」で見ることができます。