2016年から現在までの「Counter-Strike: Global Offensive(CS:GO)」国内大会すべてを制し、国内No.1のチームとして君臨し続けていたAbsolute。ところが3月4日、今夏にRiot Gamesからリリース予定である注目のFPS「VALORANT」への移行を発表し、eスポーツ界に激震が走りました。

Laz選手はAbsoluteのメンバーとしてチーム発足時から在籍し、現在はリーダーとしてチームを引っ張る不動のエース選手です。新たにAbsolute JUPITER所属となったLaz選手に、「VALORANT」の魅力や、自身やチームで取り組んでいきたいことについてオンラインでインタビューしました。

※インタビューは韓国版ベータテスト開始前に実施しました。

プレーしたい気持ちが強くなった

――海外では4月7日からクローズドベータが開始され、すでに多くのストリーマーが「VALORANT」のゲーム配信をしていますが、Laz選手も視聴しましたか?

がっつり観る日だと、1日に6時間くらいは視聴していますね。まだ日本ではクローズドベータが開始されていないため自身の配信以外の時間は活動がなく、けっこう長い時間視聴しています。

――よく視聴しているストリーマーはいますか?

特によく視聴しているのは、元「CS:GO」プレーヤーで現ストリーマーのHikoさんの配信です。あとはBrax(swag)さん、summit1gさん、Mixerへ移籍したShroudさんなど、もともと視聴していた「CS:GO」プレーヤーの配信は、今でもよく見ています。

最近見たクリップだと、Shroudさんが1人で5人を倒してエースをとったクリップがお気に入りです。

――「VALORANT」で注目しているプレーヤーやチームは?

「CS:GO」で最前戦のトッププレーヤーだったSkadoodleさんですね。彼はかなり頭のいいプレーをするので、「VALORANT」ではどんな動きをするのか気になります。

チームに関しては現段階だとまだ分かりませんが、プロシーンが活性化してくると強いチームが続々と現れると思うので、そこから目を付けていきたいと思います。

――クローズドベータが開始されたことで、「VALORANT」に対する印象は変わりましたか?

変わりましたね。クローズドベータ開始前の公式トレーラーを見ただけだと正直不安もあったのですが、「CS:GO」のプレーヤーが実際に「VALORANT」の配信をしているのを見て安心しました。かなり面白そうだと思いましたし、自分でもプレーしたいという気持ちが強くなりました。

――「VALORANT」で「CS:GO」よりも難しそうだと感じた点はありますか?

正直「CS:GO」よりは簡単そうだと思いました。ただ、アップデートでメタが変化すると思うので、自分が競技シーンにいる間についていけるかという心配はあります。

「VALORANT」と開発元が同じ「League of Legends(LoL)」もパッチ次第で大きくメタが変化するゲームなので、その点は懸念していますね。

――クローズドベータの時点で使用したいと思ったエージェントはいますか?

自分は「CS:GO」だとメインとは反対側のサイトをがっつり守るタイプなので、その動きにフィットするエージェントはサイファーかなと思っています。おそらくAbsolute JUPITERでもサイファーを使うことになると思うので、実際に使用するのが楽しみです。

――チームでは役割や使用するエージェントなどは決めていますか?

実際にプレーしているわけではないので、まだ軽く話し合う程度ですね。実際にプレーしてからまた考えると思います。

VALORANTのプレーを心待ちにしているLaz選手

ストッピングやリコイルコントロールが簡単

――「VALORANT」の競技シーンには、どのような期待をしていますか?

プロ選手が「VALORANT」だけで安心して生活できるような、今の「LoL」プロシーンくらいの規模になってほしいですね。LoL Japan League(LJL)のように大きな会場でのオフラインの大会があって、観客や選手が集まる……そういったシーンが「VALORANT」でもあると嬉しいです。

グローバルの「VALORANT」シーンを見ていると、自分が思っていた以上に盛り上がっているという印象があります。配信上でベータキーがドロップされるという施策も功を奏してTwitchの視聴者数はすごいことになっていますし、想像以上の盛り上がりを見せている印象です。

Twitterなどで「レインボーシックス シージ」や「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」の競技シーンからも多くのチームが移行してくるという情報もよく見かけているので、とにかく楽しみですね。

――「VALORANT」は新規プレーヤーにとって参入しやすいゲームタイトルだと思いますか?

参入しやすいと思います。「CS:GO」と比較すると、ラウンド数が少ないことで1ゲームの時間が短くなっていたり、ストッピングやリコイルコントロールといった技術が「CS:GO」よりも簡単になっているみたいなので、かなりプレーしやすいゲームになっているという印象です。

――チームまたは個人でシーンに貢献していきたいことや、目標などを教えてください。

「VALORANT」がいかに面白いゲームであるかなど、ゲームの良さを発信していきたいです。チーム全体としても、メディアへの露出を積極的にすることで、ゲームのプレー人口が増える手助けをしていきたいと思っています。

――Laz選手は「CS:GO」プレーヤー向けの情報ブログを更新されていますが、「VALORANT」でもブログや動画での情報発信をする予定はありますか?

動画には力を入れて取り組んでいく予定です。ブログは選手として活動している間は難しいかもしれませんが、時間があれば更新したいと思っています。

ファンからも「VALORANT」の配信や動画を楽しみにしているとの声を頂いているので、「CS:GO」の時よりももっと積極的に活動したいですね。

――「VALORANT」のプロとしてやり遂げたいことを教えてください。

1カ月くらい前まではチーム全体で世界一のレベルを目指していたのですが、クローズドベータ開始のタイミングにおいて海外のプレーヤーと差ができてしまったので……まずは日本一ですね。そこから世界を見据えて戦っていきたいと思っています。

――最後に一言、ゲーマーのみなさんに向けてコメントをどうぞ。

「VALORANT」は本当に楽しいゲームだと思うので、ぜひプレーしてみてください。一緒に競技シーンを盛り上げていければと思います。

プレー感は「CS:GO」よりも「CS1.6」に近い

JUPITERパーカーでインタビューに応じたLaz選手

インタビュー後、5日5日から韓国版ベータテストが開始。Riot Gamesより日本でもプレー可能なアカウントが一部のプロゲーマーに提供され、Absolute JUPITERもベータテストに参加しました。

韓国版ベータテストでプレーした感想を改めてLaz選手に聞きました。

――「VALORANT」を実際にプレーした感想はいかがでしたか?

やはり、とても面白いゲームでした。「VALORANT」は「CS:GO」よりもカジュアルでプレーしやすいゲームですね。「CS:GO」ではハードルが高いと感じていた要素が、「VALORANT」では修正されているという印象です。

――韓国版ベータテストのプレー前とプレー後でゲームに対する印象は変わりましたか?

ベースは「CS:GO」よりも「Counter-Strike 1.6(CS1.6)」に近いですね。武器の跳ね上がり方やマップ構造から、そのように感じました。

――「VALORANT」をプレーした手応えはありましたか?

上手くやれそうな手応えはあります!