他プレーヤーの苦手が自分の強みに

――DOLCE.さんが練習で大切にされていることは何でしょうか。

今は「選手」ではなく一線を引いている身ではあるのですが、選手だった頃はとにかく「大会が無くても練習の間を空けない」ことを意識していました。毎日練習して、休みを作らないのがポイントですね。何があっても、1日とか2日とか以上は休まない。

また、苦手をひとつずつ潰していくように心がけていました。ただ、苦手なものだけやっていても辛いだけです。辛いことと楽しいことを自分の中で線引きして、辛い気持ちが続いたら思いきってやめることも大切です。

――大会に向けて、特別な練習はされていましたか?

注目されているプレーヤーのTwitterなどをチェックしたりして、情報を収集して分析する時間を作っています。

大会は対人戦になるので、普段の練習に加えて対戦相手の特徴を調べないといけません。主に、得意ジャンルと苦手ジャンルですね。「この人は〇〇に強いから、もし対戦することになったら別ジャンルの曲を投げよう」と、戦略を立てることができるので。

――なるほど、相手を知ることも大事なのですね。ちなみに、DOLCE.さんの得意なジャンルは何でしょうか。

得意なのはスクラッチが多い楽曲や、BPM変化が激しい曲です。

曲の速さが変わると譜面のスクロールスピードもその場その場で変わるため苦手意識を持っている人が多いのですが、だからこそ自分だけが尖っているというか……他にない強みになっていると思います。

――私がプレーする時は好きな曲の方が高い得点をとれます。やはりDOLCE.さんも好きな曲の方が得意なのでしょうか。

曲にもよりますけど、思い入れがある曲だと「頑張りたいな」っていう気持ちが先行するので、得点が伸びやすいですね。

――逆に苦手なものはありますか?

純粋に難しい曲ですね。鍵盤の量が多い曲はあまり得意ではありません。

選手時代のフラストレーションが生きた実況

解説される側の経験を語るDOLCE.さん

――DOLCE.さんの今の活動について教えてください。

KONAMIさんの公式放送やイベントに出演させてもらって、ゲーム自体の普及をお手伝いさせていただくことが多いです。

個人的な活動だと、ゲーム配信を通じて人に見てもらう活動は今後も積極的に行っていきたいと思いますね。

――音ゲーの大会実況などもされていますよね。選手として「こういう実況をしてほしい」と思った過去の経験を踏まえて実況されているのでしょうか。

選手からすると、やはり上手くプレーできた部分にフォーカスしてもらいたい、と思います。自分が解説してほしいポイントとは別のことを深堀りされてしまう……と思ったことは何度かあるので、そのような経験も現在の実況に生きていると思います。

――視聴者が楽しく試合を観られるような工夫はされていますか?音ゲーはどうしても「ミスがあるかどうか」で見てしまいがちですが……。

あまりゲームをやったことがない人がパッと見ても分かるような解説を心がけています。「この後に難所が来るけど、2人はどれほど耐えられるのか……」など、事前に知っているだけで見やすくなる情報を提供してあげられると良いと思います。

――では様々な活動の中でも、特に好きな活動はありますか?

やっぱり選手としては一線ひいたとはいえゲーム自体が好きなので、ゲームに触れられる活動は好きですね。ゲームができるので、個人配信はかなり楽しみながらやっています。

――最後に、今後の活動について聞かせてください。

BEMANI PRO LEAGUEが動き始めようとしている段階なので、とにかく成功させられるように注力したいと思っています。このリーグは本当に盛り上げていきたいですね。


※新型コロナウイルス感染拡大の影響で、『BEMANI PRO LEAGUE 第二次プロテスト』は延期、ドラフト会議、シーズン戦の日程も未定となっています。(記事公開時点)