運営とユーザー、皆でコミュニティーを育てている

――ドズルさんにとって、「クラロワ」の最大の魅力はどこにありますか。

「クラロワ」の魅力は……もう何といっても、3分という短い時間でかなり本格的な対戦ができるところです。3分の中で読み合いもありますし、駆け引きもあります。この短い時間にゲームとしての面白さが詰まっているのは本当に「クラロワ」の凄い所かなと。

――確かにこの短さでこれほどまでに本格的な対戦ゲームって、モバイルだと珍しいですよね。

スマホでできるって言うのがまた凄いんですよね。普通のソシャゲとは一線を画していると思っています。

――逆に「クラロワ」に対して改善してほしいと思っていることはありますか?

魅力が語りやすい分、弱点もハッキリしてます。それは海外に開発チームがあるという理由からか、日本向けの面白いイベントが来ないっていう点ですかね。ゲーム性が面白いが故に、イベントの薄さがかえって気になります。

普通、スマホゲームにとってイベントって一大イベントって感じなんですけど、「クラロワ」ではもう本当にオマケに近いんですよね。皆カードを集めるために一応イベントはやるんですけど、心底楽しんでる人はあまりいないような気がします。イベントが充実してほしいというのは常日頃から思っています。

逆に、日本向けのイベントが薄いのにこれだけ人が遊んでいるのは、それはそれで凄いんですけどね(笑)。

「クラロワ」を愛するからこそ、改善点も真剣に語るドズルさん

――「クラロワ」コミュニティーに伝えたいことはありますか。

僕はまず、そもそもの「ゲームの在り方」というものが最近になって変わってきてると考えています。

昔はゲーム会社がゲームを作って、それを皆が遊ぶ構造だったと思うんですよね。でも今の時代だと面白いゲームを作るだけで評価されるわけではなくて、遊ぶ人たちの行動だったり意見だったりがそのゲームを育てたり、違う方向に価値を伸ばしたりすると思うんですよ。

そういった中でも「クラロワ」のコミュニティーって間違いなくイケてるんです。

――イケてる、とはまた絶妙な表現ですね。

YouTuberもそうですし、一般プレーヤーさんも、Supercellさんの理解もそうなんですけど、皆でクラロワのコミュニティーを育てていて、それがいい方向に向かうことが最近増えてきているんです。

イチユーザーとしてゲームを遊ぶだけじゃなくて、一緒にゲームを育てたり盛り上げていく人が多いんです。こういう能動的なコミュニティーは今後もどんどん成長していくはずなので、個人的にも楽しみなんです。

――ドズルさん自身は、今後どのように「クラロワ」やそのコミュニティーと関わっていきたいと思っていますか。

僕自身は「クラロワ」の始めの方から携わって、色んな事をやらせてもらったんですよね。今は凄く優秀な後輩も出てきているので、彼らをより伸ばせるような成長機会を与えることができたら良いなと思いますね。次世代に頼り過ぎちゃうと、Supercellさんから怒られちゃうかもしれないですけど(笑)。

でも僕は真面目にそう考えていて。いつまでも僕が引っ張っていくっていうのは良くないと思うんですよ。ワンパターンになっちゃうじゃないですか。

今だったら、凄く頑張ってるプロ選手とか、配信者とか、沢山いるんです。例えば僕を中心としたコミィニティとは別のところで別の人が中心となっているコミュニティーができて、そうやってコミュニティーの輪が広がってくれると、クラロワ全体も更に盛り上がってくれるんじゃないかと思っています。

今までの積み重ねが生きた「クラロワ8000最強決定戦」

「クラロワ8000最強決定戦」ぐりこ選手優勝の瞬間

――今年ドズルさんが個人で開催した大会「クラロワ8000最強決定戦」も、クラロワのコミュニティーだからこそ盛り上がった部分はあったのでしょうか。

それはもちろんあります。ただ盛り上がったが故に、良かったところと悪かったところがハッキリと見えたイベントだったなと思っています。

――なるほど。良い面と悪い面についてお聞きしてもよろしいですか。

良かったところは沢山ありますが、一番目立ったのは同時接続3万8千人、トータル120万再生を達成したことです。この数字は、クラロワにとってとてつもなくインパクトが大きいものでした。

具体的にどれくらいの規模感かというと、クラロワがリリースされてから4年が経っていますが、その間で一番盛り上がったと言われてる2018年の世界大会の次に視聴されたコンテンツだったんです。つまり、2019年の世界大会よりも視聴が付いたんですね。

しかも今までクラロワと関わってこなかった人たちも沢山見てくれて、別のゲーム界隈からもかなり注目された大会になりました。

――クラロワの外にまで影響を与えるような大会だったんですね。

そういった意味でも「クラロワ8000最強決定戦」をやった意味は確かにあったのかなと。そういった結果が出たのは素直に嬉しいなと思いましたね。

ただ改善点もたくさん見えて。例えばルール周りだったりだとか、あとは一人で行動することの限界もあるかなと思っていて、そういう課題が浮き彫りになったのは自分としても大きな学びでした。久しぶりに僕も炎上したりして……それだけ熱量の高いイベントだったんだなと思います。

――同時接続3万8千人、トータル120万再生を達成するというのは普通のことではないと思うのですが、これだけ盛り上がった最も大きな要因というのは何だったのでしょうか。

「クラロワ8000最強決定戦」では91組の協賛をいただいたのですが、そのうちの半分以上は直接会ったことがある人や、これまでお仕事でご一緒した方々だったんですよね。そういった意味でも、重要な要因は今回のイベント単体で語りきれないと思っています。

例えばSupercellさんは4年前から、僕に対して色んな成長機会を与えてくれていました。今考えると4年前の自分ってイベントを運営する能力は皆無だし、どこの誰か分からないような、ちょっとYouTube頑張ってるような子だったわけです。そんな自分に500人キャパの会場をおさえてイベントをさせてくれたり、他にも多くの機会を与えてくれるって……普通は無いですよね。

後は色んなYouTuberさんとの繋がりをSupercellさんが作ってくれたことで、コミュニティーの輪も少しずつ増えていって。その結果が今回の大会の数字に繋がったのかなと思います。

Supercellさんと僕がずっと育て上げてきたものが、「クラロワ8000最強決定戦」で表に出てきたのかなと持ってます。本当にSupercellさんには感謝しています。

こぼれ話:体調管理はどうしている?

医学部での知見もゲームに生きている

――毎日配信や動画投稿を続けているということで、健康などには気を使っていますか?

運動を毎日続けるとか、食事にこだわるとか、ストイックなのは凄く苦手なんですけど、睡眠をきっちり取るとか、手洗いうがいをするとか、ストレスをためないとかは、こだわっています。医学部時代に培った知識を体のケアに活用しています。

――医学部で培った知識、少し気になります。

手洗いうがいは皆さん軽視しがちなんですけど、めちゃくちゃ効果的なので、僕は外から帰ってきたら必ず手洗いうがいを行います。

睡眠も免疫力に直結する要素なので重要視してます。睡眠を削らざるを得ない時もあるので、そういう場合は予防のマスクや湿度管理も行ってます。乾燥すると人間の喉にウイルスが繁殖しやすくなるので、こまめに水を飲んだり、加湿器で湿度調整するのも大事です。

あとはよく笑うことですね

――よく笑うことですか?

笑うことで免疫力って高まるんですよね。科学的なエビデンスもあります。まあ、僕は昔からゲラなんですけどね(笑)。