多くのベテラン選手が腕を磨き合っている「ストリートファイターV」の世界で、近年若手の躍動が目立つようになりました。2020年1月の「EVO Japan 2020」を制したナウマン選手(24)もそのひとりです。ナウマン選手にゲーマーとしてのルーツをうかがいました。

初めてねだったゲームは「マリオストーリー」

――ナウマン選手はどちらのご出身なんでしょうか?

両親は名古屋なのですが、僕が生まれ育ったのは千葉県市川市なんです。
大学生までそこで過ごして、今は家族みんなで東京に引っ越して暮らしています。

――ナウマン選手はいつごろからゲームをプレーしていたのでしょうか?

父がゲーム好きだったので、実家にゲーム機が結構あったんです。
基本的には父が買ってきてくれたゲームを日常的に遊んでいました。
確か、自分が最初にねだったゲームがNINTENDO64の「マリオストーリー」でした。
他にハマったのは「モンスターハンターポータブル 2nd G」とか。
あれは時間泥棒でしたね(笑)。

あとは「スマブラ」(「大乱闘スマッシュブラザーズ」)や「ウイイレ」(「ウイニングイレブン」)をやっていました。
小中学校ではリアルのサッカーをやっていたんですが、「ウイイレ」は周りでもすごくはやってましたね。

――小さいころは対戦ゲームは遊んでいなかったのでしょうか?

そもそも対人のゲームにあまり手を出していなかったんです。
対戦ゲームを始めたのが高校3年生くらいですね。
高校時代は、実は軽音部にいたんですよ。

――なぜ軽音をやろうと思われたんですか?

サッカー以外に何かないかなと思って、「あ、ベースかっこいいな」って軽いノリで(笑)。
ほとんど帰宅部みたいな感じでしたけど、一応、当時はやっていた邦楽をやったりはしていました。

インタビューに応じるナウマン選手

ゲームセンターではなく対戦会で育った新世代

――対戦格闘ゲームをやるようになったのはいつごろなんでしょうか?

高校3年のときに「ウルトラストリートファイターⅣ」(以下、「ウルIV」)のVer.2012に熱中したんです。
基本的には、家でずっとオンライン対戦をやっていました。

――ということは、対戦格闘ゲームのキャリアは6~7年くらいなんですね。ゲームセンターでプレーされたことは?

あまりないですね。
オンライン対戦がすごくはやっていたんですよ。
自分はゲームセンターで対戦をやるっていう文化を知らないんです。

――ゲームセンターがメインではないんですね。

プロの先輩たちの中には20年以上プレーされている方もいるので、本当に歴史を感じます。
先輩プロゲーマーの方ってすごく個性的な方が多いので、そういう方々を育てた昔のゲーセン文化の話を聞くと、すごく面白そうですよね(笑)。

代わりに僕は「eスク(注1)」や「スフィア(注2)」「スタジオスカイ」で開催されている対戦会に毎週参加していたので、対戦会育ちになります。
特に「eスク」は、それこそ開店からずっといますね。

注1:秋葉原のイベントスペース「e-sports square AKIHABARA」
注2:中野のゲーミングスペース「Red Bull Gaming Sphere Tokyo」
「EVO Japan 2020」を制したナウマン選手(中央)。格ゲーの選手はベテランが多いが、3位のsako選手(左)とは一回り以上の年の差がある

両親は「好きなことをしろ」

――そして大学を出て、そのままプロになられましたよね。

そうですね。プロ3年目、DetonatioN Gamingでは2年目になります。

――一般企業への就職は考えなかったのでしょうか?

実は就職活動もしていたんですが、プロゲーマーになりたいという気持ちもあって、今後どうすればいいのか周りの方々に相談していました。

自分は飽き性で、何かをやっていてもすぐに「もういいや」と投げ出してしまうことが多かったんです。
ついにプロゲーマーという本当にやりたいことを見つけたのに、いざとなると自分の中の安定志向が邪魔をしてしまって、舵を切れなかったんです。

それでも格闘ゲームは自分の人生で一番情熱を捧げられる世界だったので、自分が納得するまで挑戦してみることにしました。
結果的に「DetonatioN Gamimg」さんに入れていただいて今がある、という感じですね。

――そのときご家族はなんとおっしゃったんでしょうか?

両親は「好きなことをしろ」と後押しをしてくれました。
特に父は「自分の好きなようにしろ。どうにでもなるよ」と。
でも、その代わりどうなろうと自分の責任でもある、とも言われています。

それまでも同じようなことを言われ続けてきた中で、勉強もやって大学に入って、ゲームにのめりこみながらちゃんと卒業もしたので、あまり心配はされませんでした(笑)。

――最近は配信も積極的にされていますね。

配信自体が結構好きなんです。
今は「ストV」を集中してやりたい気持ちが強いので、練習が終わってから息抜きに配信をしています。
配信で扱うのは、そのときにやりたいゲームですね。

――「ストV」以外だとどんなゲームをプレーされているんでしょうか?

最近だと「マインクラフト」にハマっています。
これは沼ですね。
あまり大会が無い時期だからやってるんですけど、シーズン中だったら触れません。
本当に時間を吸われます(笑)。

ナウマン

「DetonatioN Gamimg」格闘ゲーム部門所属のプロゲーマー。「ストリートファイターV チャンピオンエディション」を専門としている。メインキャラはさくら。2020年1月に開催された「EVO Japan 2020」で数々の強豪をなぎ倒して優勝し、一躍トッププロゲーマーの仲間入りを果たした。3月には「FAV gaming CUP」を制するなど、次代を担う若手筆頭として実績を着々と積み重ねている。

「ストリートファイターV」について

「ストリートファイター」シリーズは、1987年に業務用ゲーム機として第1作目を発売後、1991年発売の「ストリートファイターII」において大ヒットを記録しました。革新的な対戦システムが話題を呼び、家庭用ゲームソフトでは全世界でシリーズ累計 4,400万本(2019年12月末日時点)の出荷を誇るなど、対戦格闘ゲームというジャンルを確立。

登場から 30年経た今なお世界中で人気を博しており、eSportsにおける格闘ゲーム分野を牽引するタイトルとなっています。「ストリートファイター」シリーズ史上初の「PlayStation®4」ユーザーと PC ユーザーが対戦できる「クロスプラットフォーム」プレーの導入を実現しております。

最新作は2020年2月14日発売の「ストリートファイターV チャンピオンエディション」(PS4®/PC)になります。